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「愛をよむひと」全米公開日が決定!本年度のオスカー狙う

2008年10月1日 12:00

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[映画.com ニュース] 「愛をよむひと(原題:The Reader)」の全米公開日がようやく決定した。

同作はベルンハルト・シュリンクの大ヒット小説「朗読者」を「めぐりあう時間たち」の監督&脚本家コンビが映画化したもので、現代ドイツ文学の世界的ベストセラー小説の映画化、ならびに、ケイト・ウィンスレットレイフ・ファインズら演技派俳優が出演していることから、アカデミー賞候補作品として期待されている。

しかし、全米公開日を巡って、同作の大物プロデューサー2人が対立。全米配給を手がけるワインスタイン・カンパニーのハーベイ・ワインスタインが本年度のアカデミー賞に出品するために年内の公開を求める一方、文芸映画を得意とする映画プロデューサーのスコット・ルーディンは来年度の公開を主張していた。

9月28日、2人は共同声明で「愛をよむひと」の全米公開が今年12月12日に決定したと発表。ワインスタインの主張が通った形となったが、「我々は公開日に関して完全に同意しています」と、不仲説を否定している。

そもそもルーディンが来年度の公開を希望していたのは、本年度のオスカーレースにすでに別の2作品を用意していたからだ。ルーディンは、リチャード・イェーツの文芸小説「家族の終わりに」を原作としたレオナルド・ディカプリオケイト・ウィンスレット共演のドラマ「レボリューショナリー・ロード(Revolutionary Road)」(サム・メンデス監督)と、オスカー受賞経験があるメリル・ストリープフィリップ・シーモア・ホフマン共演で人気ブロードウェイ劇を映画化する「ダウト(Doubt)」(ジョン・パトリック・シャンレー監督)をプロデュースしており、「愛をよむひと」の年内公開が決まったことで、ルーディンの関わった作品が本年度のオスカーレースにおいて三つ巴の戦いを強いられることになった。

ちなみに、ルーディンは昨年度のオスカーレースにおいて、自身がプロデュースした「ノーカントリー」(ジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督)と「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(ポール・トーマス・アンダーソン監督)を戦わせてしまった経験がある。

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