日本映画美術の巨匠が、90歳で長編映画監督デビュー!「夢のまにまに」
2008年9月12日 12:00

[映画.com ニュース] 「けんかえれじい」「刺青一代」「東京流れ者」といった鈴木清順監督の代表作の他、熊井啓監督「サンダカン八番娼館 望郷」、伊丹十三監督「タンポポ」、柳町光男監督「火まつり」、実相寺昭雄監督「帝都物語」などの美術を担当した日本映画美術の巨匠・木村威夫が齢90にして初めて長編映画の監督に挑んだ「夢のまにまに」。本作の完成披露試写会が9月11日、東京・汐留のスペースFS汐留で行われ、木村監督のほか、主演の長門裕之、井上芳雄らが登壇した。
本作は、木村監督が同人誌に寄せた自著小説を原作に、映画学校の学院長と学生の世代を超えた交流を監督自身の戦争体験を交えながら描く人間ドラマ。長門扮する学院長の妻役で有馬稲子が出演するほか、宮沢りえ、桃井かおり、永瀬正敏、上原多香子、浅野忠信、鈴木清順ら豪華キャストが出演している。
「オーケストラと同じように、いい奏者がいなければ、いくら棒を振ってもいい音は出ない。そういう意味で本当に素晴らしい俳優とスタッフに恵まれました」と挨拶した木村監督は、「撮る以上は、今までお付き合いした監督たちを否定して私は私なりに自分のものを作ってみたいという思いで撮ったが、出来上がったらやはり普通の作品になっていた」と苦笑い。
来週15日は敬老の日ということで、長寿の秘訣を聞かれた監督は「よく眠ること。暴飲暴食しないこと。それから血液の循環が良くなるので、お酒の好きな人は少しだけ。そして、タバコは絶対に止めること」と笑顔で答えていた。
「夢のまにまに」は10月18日より、東京・神保町の岩波ホールで公開される。
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