宣伝効果絶大か?単なるありがた迷惑か?映画の勝手広告が登場
2008年8月27日 12:00
[映画.com ニュース] 商品や企業の広告を勝手に作って、YouTubeなど動画共有サイトにアップロードする「勝手広告」。これまでに、ふとんの西川産業やヤマト運輸、日本赤十字の勝手広告が話題となっていたが、今回、映画ではおそらく初めてとなる勝手広告がYouTubeに登場した。
その対象となったのは、本年度アカデミー賞で2部門にノミネートされた「イントゥ・ザ・ワイルド」。同作は、全米でベストセラーとなったジョン・クラカワー著の「荒野へ」をアカデミー賞俳優ショーン・ペンが監督して映画化した作品。大学を優秀な成績で卒業した主人公クリス(エミール・ハーシュ)は、全てを捨てて単身アメリカ大陸を放浪し、アラスカの荒野で独り最期を迎える。
この映画の一連の勝手広告は、旅行会社JTBがスポンサーであるかのように装っている。連合赤軍風の若者たちが山荘に立てこもる「山荘編」のほか、キャンプ場を訪れた若いカップルが怪しいムードになる「H編」、さらに、86年の名作「スタンド・バイ・ミー」の1シーンを使用している「スタンド・バイ・ミー編」など、人々を旅に誘う内容の動画広告5編がアップされている。
映画のネット広告も、年々手が込んできているが、この勝手広告はどんな反響をもたらすか? 「イントゥ・ザ・ワイルド」は9月6日より全国ロードショー。