ノーラン監督がヒース・レジャーを起用した理由は?「ダークナイト」会見
2008年7月30日 12:00

[映画.com ニュース] 7月18日の全米公開以来、世界中で驚異的な大ヒットを記録しているバットマンシリーズ最新作「ダークナイト」の来日記者会見が、29日、東京・六本木のグランドハイアット東京にて行われ、前日のジャパンプレミアに引き続き、来日中のクリストファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベール(ブルース・ウェイン役)、マギー・ギレンホール(レイチェル・ドーズ役)、アーロン・エッカート(ハーベイ・デント検事役)らが登壇した。
公開初日興収(約6716万ドル)、オープニング週末興収(約1億5840万ドル)、公開2週目の週末興収(約7510万ドル)、そして10日間での興収3億ドル突破など、数多くの新記録を樹立し、現時点で今年ナンバーワンの大ヒットとなっている本作。前作「バットマン・ビギンズ」に引き続きメガホンをとったノーラン監督は、今回の大ヒットについて「このように大きな成功を収めたことは我々にとっても大きな驚き。もし、その成功の理由を知っていたら、僕の映画はいつもヒットしていいはず(笑)」と笑顔で話した。
また、バットマン誕生後のゴッサムシティに現れ、バットマン、ゴードン警部補、デント検事ら市の防犯チームと死闘を繰り広げる、凶悪なアナーキスト・ジョーカーのキャスティングについては、「ジョーカーにとって犯罪は、金が目的ではなく、人々の倫理観を破壊し、街全体を混沌に陥れることが目的。今回はジョーカーを通して、他のキャラクターの倫理観を壊していく過程を追った内容になっている。そんなジョーカー役にヒース・レジャーを起用した理由は、彼が素晴らしい演技の才能を持っているだけでなく、恐れを知らない俳優だったから。ジョーカーのようにある種のアイコンになっている役柄を、自分のものにしてしまえる自信あふれる俳優が必要だったんだ。ヒースだったら、新鮮でユニークなジョーカーが出来上がると思っていたし、実際思った通りの仕事をしてくれた」と改めてレジャーの名演を讃えていた。
驚異的な大ヒットのみならず、批評家からも大絶賛を受けている本作。日本では、8月2日、3日に先行公開され、9日より全国ロードショーとなる。
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