全米俳優組合のストは回避?スタジオと契約更改か
2008年7月10日 12:00
[映画.com ニュース] スト決行か否か、ハリウッド中が固唾を呑んで見守っていた、全米俳優組合(SAG)のスタジオ側の代表者である映画テレビ製作者連合(AMPTP)に対する契約更改問題は、SAGがスタジオ側の暫定契約を了承する形で終結する見通しとなった。事実上、ストライキは回避されそうだ。
昨年11月~今年2月に行われたアメリカ脚本家組合(WGA)のストライキで、ハリウッド全体で約200億ドル超もの損害を被ったことから、スタジオ側は今年6月末に契約更改期限を迎えるSAGとの契約を結ぶため、期限ギリギリまで40数回に及ぶ協議を重ねてきた。だが、7月に入っても、SAGはさらなる協議が必要と結論を先延ばしにしたことから、スト突入もやむなしの緊張状態が続いていた。
その命運を握ると見られていたのが、7月8日、SAGの姉妹団体にあたる全米テレビラジオ芸術家連合(AFTRA)が結んだ暫定契約案を受諾するか否かの組合員による投票だった。SAG組合員は約12万人で、AFTRA組合員は約7万人おり、SAGはこの投票に向けて、AFTRAにも所属する組合員44000人に対し、“アンチAFTRA”キャンペーンを展開。ジャック・ニコルソン、ショーン・ペン、ビゴ・モーテンセンらがそれを支持し、一方、トム・ハンクスやジョージ・クルーニーらはスト回避に向けて調停役を買って出て、AFTRAサポート側に回るなど、ハリウッド中を真っ二つに割った論争が繰り広げられていた。
8日のAFTRAの投票結果は、賛成票62.4%。スタジオ側の暫定契約案は可決され、この決議案は7月1日から3年間有効になった。
これを受け、SAGのアラン・ローゼンバーグ会長は「AFTRAは交渉の場から去ったが、俳優たちの重要問題を解決するために交渉し続ける」と声明を発表。
だが、SAGがスト決行の方向に踏み出す最悪の場合でも、SAG組合員全員による決議で75%の賛成票が必要で、その投票には約3週間もかかるという。AFTRAの決議結果から、全米の業界誌は、SAGのスト突入は事実上不可能なことだと結論づけている。
もしスト突入となると、「ダ・ヴィンチ・コード2/天使と悪魔」や「トランスフォーマー2」や「ラブリー・ボーン」といった数々の大作映画が製作中断に追い込まれるところだったが、スタジオは今後もプロダクションを継続していくという。
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