宗教論争再燃!「ダ・ヴィンチ・コード2」がローマの教会から撮影不許可に!

2008年6月18日 12:00


ラングドン、大ピンチ!
ラングドン、大ピンチ!

[映画.com ニュース] ダン・ブラウンのスリラー小説の映画化作品となる「ダ・ヴィンチ・コード2/天使と悪魔」(ロン・ハワード監督)が、伊カトリック教会からローマの教会での撮影を拒絶された。

ダ・ヴィンチ・コード」の前日談(プリクエル)となる「天使と悪魔」は、トム・ハンクスがロバート・ラングドン教授を演じるクライムスリラー。 6月初頭よりローマのポポロ広場やパンテオンといった観光名所でロケ撮影されてきたが、6月16日、ローマ中心部にあるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会とサンタ・マリア・デッラ・ビットリア教会での撮影許可申請が却下された。それぞれの教会には、原作の中でハンクス演じるロバート・ラングドン教授が関わりを持つ、「ハバククと天使」「聖テレサの法悦」というベルニーニの彫刻がある。

その理由について、ローマ教区のマルコ・フィッビ司教は伊TV誌(TVソリッシ・エ・カンツォーニ)に、「映画は、我々の考えと全く相容れない宗教的問題を扱っている。彼らの仕事を助けてやりたいのはヤマヤマだが、我々の見解と一致しないのだから致し方ない。これは『ダ・ヴィンチ・コード』のプリクエルだが、テーマが似ているのは明白なんだ」と、ブラウンの原作に原因があることを示唆した。イエス・キリストがマグダラのマリアと結婚し、子孫を残したとするブラウン原作の前作は、数々の宗教論争を生んで、裁判沙汰にもなった。

今回の決定で、同作は2つの教会の外観のみの撮影を余儀なくされる。ブライアン・グレイザーら製作陣はまたもや宗教問題を抱えることになった。

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