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山田孝之が「鬼使い」に!「鹿男」の万城目学原作「鴨川ホルモー」映画化

2008年4月22日 12:00

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美しいアホの虹をかける!?
美しいアホの虹をかける!?

[映画.com ニュース] 作家・万城目学(まきめまなぶ)の人気小説「鴨川ホルモー」(産業編集センター刊)が映画化されることになり、「犬と私の10の約束」の本木克英が監督、「クローズZERO」の山田孝之が主演を務めることが明らかになった。共演にも芦名星濱田岳石田卓也荒川良々ら個性派が集結する。

鴨川ホルモー」は、今年1月にフジテレビ系でドラマ化され、昨年の直木賞候補作「鹿男あをによし」が話題になった、万城目のデビュー作。05年におよそ15万部を売上げ、映画各社争奪戦の末、このほど松竹が映像化権を獲得した。

同作は、京都大学を舞台に鬼の姿をした式神(しきがみ)を操った対戦型ゲーム“ホルモー”に熱中する、謎のサークルの若者たちの姿を描く群像劇。この鬼とは、わずか20センチほどの小鬼で、山田が演じる主人公の京大生・安倍は、「フギュルッパ(=進め)」「アギュリッピ(=突撃)」など、意味不明な“鬼語”を駆使しながら、コミカルな変態ポーズ(振付、パパイヤ鈴木)で100匹の鬼を操るという奇妙奇天烈な現代版“陰陽師”のような存在だ。

今回の映画化について、本木監督は「山田さんは愚かさと知性を合わせて表現できる俳優だと思います。自然な演技も傑出しています。原作を読んだ時、京都の学生たちを“オニ使い”にするというぶっ飛んだ発想に衝撃を受けつつ、リアルな青春物語に深く共感しました。映画化にあたっては、青春コメディを軸にして、京都に行くと日本人なら誰もがかき立てられる夢想を画にしていきたいと考えています」と意欲満々。一風変わった役どころに挑む山田も、「台本をもらってめちゃめちゃテンションが上がりました。こういうストーリーの映画に出たかったし、話が最高に面白い。とにかく楽しむ。そして、見てくれる人にも楽しんでもらえるように全力で頑張ってます」と気合十分だ。

原作の万城目は、2枚目俳優の山田がうだつのあがらない主人公に決定したことについて、「ええんか、ホンマにええんか」と恐縮しながらも、「一方でうらやましくもある。山田氏ならきっと、あの京都の空に、美しいアホの虹をかけてしまうだろうから」と期待を寄せている。

映画版「鴨川ホルモー」は現在撮影中、来年公開予定。


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