「王妃の紋章」プロデューサー、中国歴代最高興収の秘訣を語る!
2008年4月14日 12:00

[映画.com ニュース] アン・リー監督の「グリーン・デスティニー」「ラスト、コーション」、チャン・イーモウ監督の「HERO」「LOVERS」「単騎、千里を走る」、そして最新作「王家の紋章」(現在公開中)。アジア映画を代表する香港のプロデューサーのビル・コンに、「王家の紋章」のPRで来日した際に聞いた。
香港のチョウ・ユンファ(国王役)、中国のコン・リー(王妃役)、台湾のアイドル、ジェイ・チョウ(二男・傑王子役)というアジアの3大スター共演が実現した同作は、唐王朝後の10世紀、五代十国時代に黄金の栄華を極めた王家の愛憎渦巻く陰謀と裏切りの物語を壮大なスケールで描いた歴史絵巻。ビル・コン曰く、「原作は、中国人なら知らない者がいない『雷雨』という新劇戯曲(舞台は1930年代)」だそうで、中国では史上最高の興収を記録した。
見ものは何といっても、チャン・イーモウ監督ならではの絢爛たる色彩。同監督に全幅の信頼を寄せるビル・コンは、「チャン・イーモウ監督がやりたいとあれば、それを用意し、調整役に徹するのがプロデューサーの役目。私がいろいろと注文したら、チャン・イーモウの映画ではなくなりますからね」と語る。
「HERO」でも使われた浙江省横店(ハンデン)の撮影所に、再現された紫禁城の地面に敷き詰められた数百万本の菊の花、金色に輝く衣装に、ただただ目を奪われる。また、男声コーラスの高鳴りとともに、スペクタクルの度合いが増大する合戦シーンなど、 同監督らしい演出も随所にある。
だが、ビル・コンは「超豪華な調度品や衣装、雄大な紫禁城を見てもらいたいわけではありません。王である父と王妃である母と3人の息子たちの間で拮抗していく心の戦いなのです。登場人物の1人、父王は儒教的思想が行動の規範になっていて、彼の強権により、人間性が歪められたり、現実的にそぐわなかったりして、他者の反発すなわち悲劇を招くのです」と語った。
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