ポール・ハギス監督がトム・クルーズのUAと契約
2008年2月1日 12:00
[映画.com ニュース] 「クラッシュ」「ミリオンダラー・ベイビー」「父親たちの星条旗」で知られるオスカー受賞脚本家で、映画作家のポール・ハギスが、トム・クルーズ率いる映画スタジオ、ユナイテッド・アーティスツ(UA)と契約。UA傘下に、ボブ・ディランの名曲「追憶のハイウェイ61(Highway 61 Revisited)」にちなんだ“Hwy61”という社名の製作プロダクションを設立した。
ハギスは、UAとの契約通り、パートナーのマイケル・ノジク(「モーターサイクル・ダイアリーズ」製作者)と共に、今後1年間で2本の映画を製作することになる。
その第1弾は、今月映画化権をUAが取得した、オーストラリアの作家ジョン・フラナガンの児童向けアドベンチャー文学「Ranger's Apprentice」の映画化。ハギスは娘のアリッサと共同で脚本執筆にあたり、おそらくメガホンも取るものと見られる。
もう1本は、トム・クルーズとポーラ・ワグナーと共同で“Hwy61”がオプション権を持つ、ジョゼフ・ワイスバーグ原作の「An Ordinary Spy」になる。こちらはクルーズ主演で、スパイアクションとして映画化される模様だ。
ハギス監督の最新作は製作・脚本も担当、トミー・リー・ジョーンズがアカデミー主演男優賞にノミネートされた「告発のとき」(初夏公開)。同作が昨秋のベネチア国際映画祭に出品された時、記者会見でアメリカ人ジャーナリストより、新興宗教サイエントロジーについての質問が、ハギス監督にぶつけられるという一幕があった。ハギス監督は同教団信者のクルーズの大のお気に入り監督になったのかもしれない。