グラミー賞はストの影響なし!アカデミー賞授賞式実現に向け2つの吉兆
2008年1月25日 12:00
[映画.com ニュース] 米脚本家組合(WGA)が、2月10日夜(米時間)にロサンゼルスから米CBSネットワークにて生中継される“音楽界の祭典”第50回グラミー賞授賞式においてピケを張らないことを決定した。WGA西部支部がスタジオ側との暫定的合意が得られたためで、ステープル・センターにて行われる当夜のイベントに脚本家たちが参加することになった。
ただ、グラミー賞授賞式の開催をめぐっては、スト決行中の脚本家たちがピケを張るのではないかと大いに危惧されていたため、今のところフー・ファイターズとビヨンセのライブパフォーマンスが決まっているだけだ。授賞式へ出席するかどうか、数多くのミュージシャンたちがこの合意を待っていた。
一方で、1月22日に発表されたアカデミー賞候補者たちは、さまざまな反応を見せている。「ボーン・アルティメイタム」の脚本家としても知られるトニー・ギルロイは初監督作「フィクサー」で作品・監督・オリジナル脚本賞の候補となったが、「20年以上もWGAのメンバーなんだ」と複雑な心境。まだスタジオ側と合意に至っていない映画俳優組合(SAG)のメンバーは本心では出たい者がほとんどだろうが、WGAのストが解決されない限り授賞式には参加しない意向だ。「イースタン・プロミセズ」で主演男優賞候補となったビゴ・モーテンセンは「ストが続くなら出席しない。だけど、解決してくれる気がするし、そうなることを願うよ。母がTVに出ている僕を見たがっているはずだからね」とコメントしている。
そんな中、23日、WGAとAMPTP(映画テレビ製作者連合)との間で、昨年12月7日に決裂して以来久々となる本格的な交渉が再開されることになった。ストが解決し、アカデミー賞授賞式が本来のスタイルで行われるかどうかは、この論議にかかっている。