「ニューロマンサー」ついに映画化!主演はヘイデン・クリステンセン
2008年1月16日 12:00
[映画.com ニュース] SF作家ウィリアム・ギブソンによる“サイバーパンク”を代表する84年の名作小説「ニューロマンサー」の映画化プロジェクトが、遂に本格的に始動するようだ。
米映画情報サイトJoBloが伝えたもので、インディペンデント系スタジオ、セブン・アーツ・ピクチャーズが製作費7000万ドル(約77億円)で製作することが決定。監督はMTV出身で、オートバイ映画「トルク」のジョゼフ・カーン。また、新「スター・ウォーズ」3部作でダース・ベイダーになるアナキン・スカイウォーカー役で大ブレイクし、最新主演作のSF超大作「ジャンパー」(2月全米公開、3月日本公開)が控えるヘイデン・クリステンセンが、日本の“千葉シティ”に住む主役のコンピュータ・カウボーイ(ハッカー)の青年ケイスを演じることが分かった。
原作小説は、のちの「マトリックス」3部作に多大な影響を与えた小説で、舞台は巨大通信ネットワークが地球上を覆い尽くし、大企業に支配された近未来。サイバースペースに違法にジャック・インして情報を盗み出すコンピュータ・カウボーイの青年ケイスが、ある仕事の依頼を引き受けたことから壮大な陰謀に巻き込まれていく。84年の発表当時は近未来的だったサイバースペース(情報流通を3次元空間化したバーチャルリアリティ世界)が、セカンドライフなどの電子空間“メタバース”で一部現実化している現在、どんな映像で描かれるのかに要注目だ。
同原作の映画化については、これまでエイフェックス・ツインのミュージッククリップで注目を集めたクリス・カニンガム監督や、「スコーピオン・キング」「マスク」のチャック・ラッセル監督が熱望したものの実現には至らなかっただけに、今回こそ実現してほしいものだ。