キーラ・ナイトレイ、ヒロイン役ばかりにウンザリ。「悪女を演じたい!」
2007年12月13日 12:00
「つぐない」は、英ブッカー賞を受賞したイアン・マキューアンのベストセラー小説「贖罪」を、キーラの初の米アカデミー主演女優賞ノミネート作品「プライドと偏見」(05)のジョー・ライト監督が映画化した大河ロマン作品。2度の大戦のはざまで激動の歴史に揺り動かされるヒロイン、セシリアを演じるキーラの演技は高い評価を得ており、再びアカデミー賞ノミネートは確実と見られている。
ボブカットの大胆な髪型に、“ロダルテ”のサーモンピンクのセクシーなドレスで会場に現れたキーラは、演じたセシリアという女性の魅力について、「この役が好きなのは、彼女が女だから。自分がどんな人間か心得ていながら、どちらへ向かって行けばいいのか分からず、葛藤している。自分と一緒に育ってきたロビー(ジェームズ・マカボイ扮演)に恋していることを理解しようとはせず、兄妹のような関係以上のものがあるとは認めようとしない。でも実際は、全然別の大切な感情なの」と語った。
先日、「パイレーツ・オブ・カリビアン4」への出演の意志がないことを表明したキーラはまた、「プライドと偏見」のようなステレオタイプなヒロイン役が続いていることを危惧し、悪女を演じてみたいと語っている。
「悪役をやりたいのよ、絶対に誰だって悪人を演じたがっているわ。ただ、私はまだピッタリの役に出会っていないだけ。善人役ばかりオファーされるの。どうなってるのかしらね?」と語ったキーラは、映画で意地の悪い役を演じることに何の不安もないという。演技の幅を広げるためには自然のなりゆきだからというのがその理由だ。「誰だって嫌な部分はあるでしょ? 私だって時々不機嫌になるし。どんなことにもムカつく自信があるわ」