プライドと偏見
劇場公開日 2006年1月14日
解説
イギリスの文豪ジェーン・オースティンの名作小説「高慢と偏見」を、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのキーラ・ナイトレイ主演で映画化。18世紀イギリスの美しい田園風景を背景に、素直になれない男女の恋の行方を描き出す。田舎町で暮らすベネット家には5人の姉妹がいるが、当時のイギリスでは女性に相続権はなく、母親は娘たちを早く結婚させようと躍起になっていた。ある日、ベネット家の近所に独身の大富豪ビングリーが引っ越してくる。長女ジェーンがビングリーと惹かれ合う一方、次女エリザベスはビングリーの親友ダーシーの高慢な態度に嫌悪感を募らせていく。共演にはドナルド・サザーランド、ジュディ・デンチといった名優がそろう。キャリー・マリガンは本作で映画デビューを果たした。後に「つぐない」「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」などを手がけるジョー・ライトの長編映画初監督作。
2005年製作/127分/イギリス
原題:Pride & Prejudice
配給:UIP
スタッフ・キャスト
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受賞歴
ノミネート
最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル) | |
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) | キーラ・ナイトレイ |
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2022年4月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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みなさんがおっしゃるように、美しい映画でした。
お城の装飾やしつらえなども豪華だし、18世紀当時の世界観がとても丁寧に作られています。
始めは偏見と誤解から始まる2人が少しずつ誤解を解きながら惹かれ合う様子も、今みたいに「口論した後にキス」とかいう単純なものではないです。
情報源が人の噂話や、手紙のやりとりや、直接の話し合いなのに、なかなか簡単に会えない時代なので誤解を解くのが難しいです。
始めに接してしまった偏見と間違った情報からの誤解を払拭するのがとても難しい時代だなあって思いました。
ダーシー様に対する偏見と誤解が少しずつ紐解かれて、不器用で誠実な人じゃん!って胸がキュンってなります。
恋愛っていいなぁって思わせてくれます。
ダーシー様が草原の中から現れた描写は、夢のなかから王子様が現れたように思いました!
ですが!!
私も結婚して○○年が経過しようとしてますが、結婚って現実ですよね。
惹かれあってドキドキしていた時はメチャ楽しかったですが、結婚ていうとそうは行きません。
最後の方で、ダーシー様のおば様が夜中に突然家に押し入ってきた挙句、エリザベスに高慢に詰め寄って来て怖いです。
いくら好きでも、超お金持ちの家で、身分も違って、尚且つそんな恐ーい恐ーいおば様が親戚になるなんて…
結婚した後、どんな嫌味を言われたり嫌がらせをされるのか(きっと主人公のエリザベスは負けないと思いますが)と考えると、最後結ばれてハッピーエンドで良かったね!ってちょっと思えなかったです。
でも、家の外でウロウロと落ち着かない様子で、でエリザベスのお父さんの許可を待っているダーシー様は本当に可愛らしくキュートでした。
不器用だけど純粋で真摯なダーシー様が大好きになる映画です。
2022年3月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
TVのCM でもイメージが大事です
売れ行きが左右される
人も同じです
最初の会った時のイメージが
人となりが何となくわかってしまう
そこに悪い情報が入ってしまうと
思い込みや偏見を持つことになって
その人自身の見方を誤ってしまう
この二人は何処か似ている
男性は告白して失敗したプライド
…そして
女性は男性への偏見で
二人とも惹かれあっているのに
お互い好きな気持ちを相手に
伝えることができない
観ている方はモヤモヤします
でもこういう感情は嫌いではないです
感情のすれ違いも恋愛のひとつです
愛を確かめ合えてよかった
2021年10月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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英文学はあまり好まず、原作も読まず嫌いだが、鑑賞してまず思ったのは「メアリーが一番興味深い人物なのに完全に扱いが粗末でもったいないな」ということだった。あの不器用さと屈折具合は、とても優れたヒューマンコメディの素材になるはず。願わくば彼女なりの幸せを手に入れてほしい。
邦題は「プライドと偏見」だが、自分が高校生くらいの頃は、「自負と偏見」という邦題にされていた。いま書店へ行くと「高慢と偏見」である。初めてストーリーを知って、これは「高慢という偏見」だろうと思った。ただそれだとこの話の一部しか言い当てていないので「自負への偏見」というのが最もしっくりくるかななどとつらつら考えた。
「眺めのいい部屋」を想起し比較しながら見てしまった。ダーシーは、ジョージ・エマソンと比べると優しいが常識的に過ぎる。ジュリアン・サンズが演じたジョージのクレイジーなほどのスケールの大きさが、当時の階級社会の打破には必要だったのではなかったか。
キーラ・ナイトレイ演じるエリザベスは、ヘレナ=ボナム・カーター演じるルーシー・ハニーチャーチと同等の情熱と、ルーシーを上回る論理的思考力を兼ね備えていて魅力的だったが、個人的にナイトレイの笑顔が苦手で、誰か別の俳優だったら…と思う。ちなみに、ピアノの腕前はたぶんルーシーに軍配が上がるだろう。
ジェナ・マローン演じるリディアのプッツンぶりも豪快で、あとちょっとやり過ぎると薬物中毒者スレスレの感じが良かった。役柄の幅が広く、個人的に好きな俳優さんだ。
階級を超えた愛にはあまり興味がないが、封建的な社会で、メアリーのような不器用で屈折した女性がいかにして生きていくのかにはとても興味がある。世俗の権化のような母親との噛み合わないやりとりや、品性に欠けるキティとリディアに振り回される姿など想像するだに、ああスピンオフが観たいと思うのだった。
そうそう。音楽は素晴らしかった。これで1ポイント上げておくことにする。
2021年9月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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