名作「市民ケーン」の脚本がサザビーズの競売にて10万ドルで落札!
2007年12月13日 12:00
[映画.com ニュース] 映画史上最高の名作とも讃えられるオーソン・ウェルズ監督・主演作「市民ケーン」(41)で、ウェルズが実際に使った撮影台本が、12月11日にニューヨークのサザビーズの競売にかけられ、9万7000ドル(約1083万円)で落札された。売り手の予想をはるかに下回る低価格だったという。
この156ページの脚本は、撮影台本になる前の最終改訂版で、電話で競売に参加した匿名の人間に9万7000ドルで落札された。落札予想価格は8万ドル~12万ドルだった。1940年頃のガリ版刷りの手書き原稿で、表紙には「第2改訂最終版(second revised final)」というスタンプが押され、ピンクのクレヨンで丸囲みされた「Mr.ウェルズ」という手書き文字があり、各ページにはビッシリと注釈や修正点や削除する部分が記されていた。
サザビーズ・オークションハウスではこれを受け、同日に競売にかけられた、アカデミー脚本賞を受賞した「市民ケーン」のオスカー像の落札価格など詳しい情報を急遽公開しないことにしたようだ。このオスカーは同作のたった1つだけ存在するトロフィー(作品・監督・脚本・主演男優賞などにノミネートされたが、受賞は脚本賞のみ)で、ウェルズ自身が手放したことにより長年行方不明だったが、94年にロサンゼルスにある慈善団体ダックス基金が手に入れ、今回チャリティ目的で競売にかけられた物。こちらの落札予想価格は80万ドル~120万ドルだった。
「市民ケーン」は新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストの半生をモデルに、ウェルズ本人がマスコミの寵児を熱演した映画史上屈指の名作。98年と07年の2度にわたってアメリカ映画協会(AFI)が発表した「オールタイムトップ100」の第1位に輝いている。
なお、アカデミー映画芸術科学アカデミー(AMPAS)は、基本的にオスカー像の売買を禁止しているが、今回の競売に関して何もコメントしていない。
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