勘三郎ら出演陣が続編へ意欲!「やじきた道中 てれすこ」
2007年11月12日 12:00

[映画.com ニュース] 歌舞伎役者の中村勘三郎が46年ぶりに映画主演を果たした「やじきた道中 てれすこ」が初日を迎え、11月10日、東京・有楽町の丸の内ピカデリー1にて、勘三郎のほか、柄本明、小泉今日子、平山秀幸監督による舞台挨拶が行われた。
本作は、「東海道中膝栗毛」でおなじみの“弥次喜多コンビ”の弥次郎兵衛(勘三郎)と喜多八(柄本)に、売れっ子花魁のお喜乃(小泉)が加わって、彼女の父親の病を治すため、謎の生物“てれすこ”を探し求めて3人で珍道中を繰り広げるという、古典落語のネタをちりばめた痛快人情コメディ。
勘三郎は「下北沢の居酒屋で平山監督と柄本さんと飲んでいる時に、“『幕末太陽傳』のような、のんびり、ほんわかとしていながらも何かある、そういう映画(時代劇)がないよね”と言ったら、監督が“それなら作るから出てくれ”と。柄本さんも“映画嫌いなの?”と言うから、“いや、オファーがないだけ”と話したのが今から8年前」と製作に至った経緯を軽妙に語り、「“肝”を見つけにくい映画だけれど、温かい人たちなら肝を見つけてくれるはず」と約半世紀ぶりの主演作の魅力を笑顔で述べた。
一方、背中を痛めるケガを押して出演し、撮影中は苦労の連続だったという柄本は「“てれすこ”という響きがまず面白い。まだ(途中の)大井川までしか旅をしていないので、“あの人、ちょっとてれすこな人ね”と、皆さんが流行らせてくれれば次の作品に結びつくと思う」と続編の製作を希望。これに対し、同日に「転々」と舞台挨拶を掛け持ちした小泉も「江戸弁と大阪弁の掛け合いを見てみたいと思わないですか?」と上方へ向かう続編を期待するように会場に問いかけ、勘三郎も「(続編が作られるなら)もちろん、やらせていただきたいです」と意欲を見せた。
前作「しゃべれども しゃべれども」に次いで落語をモチーフにした映画を手がけた平山監督は、俳優陣の続編への意欲を受け、「弥次喜多ものはレコードで言えばB面タイプ。超一流のA面俳優とB面をやれた贅沢がありました。この贅沢が続いてほしい」と作品をアピールした。「やじきた道中 てれすこ」は現在全国ロードショー中。
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