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「ロード・オブ・ザ・リング」裁判で、ピーター・ジャクソン監督が勝訴

2007年9月26日 12:00

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スタジオ側の着服は 許せない!
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[映画.com ニュース] 「ロード・オブ・ザ・リング」の収益をめぐってピーター・ジャクソン監督が、同作を製作・配給したニューライン・シネマを相手取って起こした裁判で、裁判所はニューラインに12万5000ドル(約1440万円)の制裁金を課した。この罰金は、ニューラインが同作の収益に関する必要書類を提出しなかったことに対する制裁措置で、裁判所は3週間以内に必要書類を提出するように求めている。

事のきっかけは、正当な配当金を得ていないと判断したジャクソン側が、ニューラインによる利益配分に疑問を持ち、会計資料の開示を求めたところ、ニューラインがこれを拒否。ジャクソン監督はこれを不服として裁判に持ち込んだ。

ハリウッドでは監督や出演者への配当金を減らすために、スタジオが会計操作を行うことは珍しくなく、アカデミー賞を受賞したミラマックスのヒット作「シカゴ」や、FOXテレビの人気TVシリーズ「ザ・シンプソンズ」が会計上赤字となっているのが、その証拠と言われている。

ニューラインにも同様の疑惑が持たれているが、ニューラインはMGMと共同製作する「ロード・オブ・ザ・リング」のプリクエル(前章)である「ホビットの冒険」の映画化権を所有しており、そのメガホンをジャクソン監督に託したい両者が、この裁判をめぐって一時は歩み寄りの姿勢を見せていただけに、今後の成り行きが気になるところだ。

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