行定勲監督久々のオリジナル、“子供力”ドラマ「遠くの空に消えた」完成
2007年8月6日 12:00

[映画.com ニュース] 「世界の中心で、愛をさけぶ」「春の雪」などで知られる行定勲監督が、構想に7年を費やしたファンタジー映画「遠くの空に消えた」が完成。8月5日、東京・有楽町の国際フォーラムにて完成披露試写会が行われ、行定監督のほか、主演の神木隆之介、大後寿々花、ささの友間が舞台挨拶に登壇した。
行定監督にとって久々の長編オリジナル作品となる本作は、都会から空港建設に揺れる村にやってきた少年(神木)が、仲良くなった少女(大後)のために、村の子供たちと力を合わせて奇跡を起こす物語。7年越しで製作することになった理由を行定監督は「7年前には主役が見つからなかった。でも、昨年、日本アカデミー賞の授賞式で神木くんに会って、声変わりをしている彼を見て、これは早く撮らなきゃと思った。大後は『北の零年』の時から、女優としてずっと撮り続けていきたいと思っていたし、ささの友間という良い味を出してる子がいると聞いて会ってみたら、会った瞬間にこいつだと思った」と明かした。
この日は、大後の14歳の誕生日で、彼女を喜ばせようと、神木、ささのが誕生日ケーキを用意するなど、お祝いムード一色。大後が「SAYURI」で共演して以来憧れているという中国の女優コン・リーから祝福のメッセージが届けられると、突然のサプライズに驚いた大後が感激して涙を浮かべる一幕もあり、会場は温かい拍手に包まれた。
なお、“子供力”をテーマにした映画との理由から、この日の会場の受付、誘導、進行は全員、朝日小学生新聞に公募してきた子供たちによって運営されており、会場に訪れた保護者や報道陣からは、一生懸命に応対するちびっこスタッフの姿に自然と笑みがこぼれていた。「遠くの空に消えた」は8月18日より公開。
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