春の雪

劇場公開日:

春の雪

解説

「GO」「世界の中心で、愛をさけぶ」「北の零年」の行定勲監督が、三島由紀夫の遺作となった「豊饒の海」4部作の第1章「春の海」を原作に描く純愛ロマン。舞台は大正時代。幼なじみの侯爵家の子息・清顕と伯爵家の令嬢・聡子。成長した2人はいつしか互いに惹かれ会うようになるが、聡子に宮家の王子との縁談が持ち上がる。人気俳優2人「69 sixty nine」「ローレライ」の妻夫木聡と「いま、会いにゆきます」の竹内結子が共演。

2005年製作/151分/日本
配給:東宝
劇場公開日:2005年10月29日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第29回 日本アカデミー賞(2006年)

ノミネート

主演男優賞 妻夫木聡
主演女優賞 竹内結子
助演女優賞 大楠道代
音楽賞 岩代太郎
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映画評論

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(C)2005「春の雪」製作委員会

映画レビュー

2.5純愛と言えるのか?

2023年10月1日
iPhoneアプリから投稿

 純愛なんだろうか?聡子にとっては純愛だったのかもしれないが。清顕はどうなんだろう?幼い頃から好きだったようだが、聡子に思わせぶりな態度をとりながら手紙は読まずに燃やしたり、親友の本多に付き合うように勧めてみたり、聡子に宮家との縁談が決まると、会って会っての押しまくり。自分勝手にもほどがある。
 聡子の父親も腹立たしい。娘の縁談が決まったら、娘の好きな相手と関係を持たせるようにと蓼科に指示する。処女じゃない娘を嫁に行かせて、それが相手への復讐だと考える。なんてオヤジだ、娘の幸せなんてこれっぽっちも考えない。まあ、あの当時の娘の存在意義、家と家との道具扱い。
 清顕の父親もひどいよね。息子が嫁入り前の娘に手を出して、妊娠させておいて、相手に、相手の親にも謝ることもせず、おろすしかないだろう、おろせおろせと迫る。クソオヤジです。
 清顕も腹立たしい。もう2度と会わないと覚悟を決めて出家した聡子に未練がましく会いに行く。しかも叔父の仏壇に備えてあるお金を祖母にも内緒で盗んで、、、せめて自分の💰で行きなよ。クズすぎる。
 本多が。いい友人でよかったね。聡子がいちばん可哀想。
 確かこの映画は竹内結子が最初の結婚で妊娠中だったような記憶が。妊娠中でのラブシーン、辛いでしょうに。
でも、竹内結子の美しさがこの映画の見どころでは。着物(帯や半衿の刺繍や髪飾りなど)などもとても美しく、ドレスも、当時の時代の建物や家具、馬車など、視覚的にはとても素晴らしかった。

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アンディぴっと

3.0久しぶりに死なない竹内結子を見ることができて安心した。と思っていたら清顕の夢の中で死んでるではありませんか!!

2018年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 今回はできちゃった結婚というおめでたいニュースが飛び交っての公開となった映画。死んでしまったらさすがに縁起が悪いけど、堕胎というシビアな内容のためか、顔色も良くないように思われる竹内結子。四季の変化とともに顔色も変化していったように感じたのですが、気のせいでしょうか。撮影がアジア映画で大活躍するリー・ピンピン。自然美を撮らせれば超一流なのですが、人物になると弱いような気もします。彼の作品ではベトナム映画の『夏至』が好きです。

 原作は三島由紀夫。国粋主義者で割腹自害した彼は、人間的には好きになれないが、小説は美しく素晴らしい・・・いつも途中で挫折してますが。そんな彼の遺作となった“豊饒の海シリーズ”四部作の第一巻「春の雪」。華族社会を舞台に家を重んじる両家の確執の間で、運命に翻弄される二人。しかし、清顕の自業自得のような気もするし、蓼科の計らいで上手く逢瀬を続けられたのです。問題があったとすれば、キンゼイレポートが発表される以前の話だということと、避妊の知識もなかったことなのだろう。

 夢日記、蝶、百人一首、と伏線も充実していて映画としても面白いのですが、清顕の心情変化が上手く表現できていなかったりして、竹内結子の演技が際立っていたような気がします。清顕の親友本多(高岡蒼佑)も終盤ではいい演技を見せてくれたのですが、田口トモロヲに美味しいところを持っていかれたしまったのが残念でした・・・

 観た直後、日本アカデミー賞では衣装デザイン賞が確実なんじゃないか?!と思ったのですが、そんな賞の部門はないようです。多分、撮影賞、音楽賞をもらうんじゃないでしょうか。

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kossy
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