スウェーデンの巨匠、イングマール・ベルイマン監督死去
2007年8月1日 12:00
[映画.com ニュース] スウェーデンの巨匠、イングマール・ベルイマン監督が7月30日、バルト海にある同国フォーレ島の自宅で死去した。89歳だった。死因は明らかにされていない。
キリスト教的道徳観を告発し、人間の孤独、神の沈黙などを描いて50本以上の映画作品(TV映画を含む)を残し、イタリアのフェデリコ・フェリーニと並び、20世紀を代表するヨーロッパ映画界の巨匠と呼ばれた。
ベルイマン監督は、1918年7月14日、スウェーデン南部ウプサラに牧師の息子として生まれる。ストックホルム大学を卒業後、「危機」(46)で監督デビュー、恋愛喜劇「夏の夜は三たび微笑む」(55)で世界的に頭角を現し、「第七の封印」(56)、「野いちご」(57)、「処女の泉」(60)、「沈黙」(62)、「叫びとささやき」(72)などを撮った。
82年の自伝的超大作「ファニーとアレクサンデル」で、子供たちの目線でスウェーデン貴族の歴史を群像劇で描き、米アカデミー外国語映画・撮影・美術・衣装デザイン賞の4部門を受賞(監督・脚本賞にノミネート)。これを機に映画監督からの引退を宣言し、その後はTVや演劇へ活躍の場を移した。
アカデミー外国語映画賞受賞は計3度。スウェーデン語映画ながら監督賞3度と脚本賞5度のノミネートは驚嘆に値する。また、97年の第50回カンヌ映画祭では世界最高の映画監督として特別名誉賞“パルム・ド・パルム”を受賞した。
03年には自作TV映画「ある結婚の風景」(74)の続編として、最後のパートナーだった女優リブ・ウルマンを主演に、家族の愛憎劇を描くTV映画「サラバンド」を“遺作”として発表。ウルマンの前に5回結婚し、子供は8人いる。彼の映画に影響されることを“ベルイマネスク”というが、ウッディ・アレン監督はその第一人者だった。
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