叫びとささやき

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叫びとささやき
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解説

スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが、19世紀末のスウェーデンの大邸宅を舞台に、4人の女性の愛と孤独、生と性を強烈な色彩で描いた人間ドラマ。広々とした屋敷で暮らす上流階級の女性アグネスと召使のアンナ。アグネスの両親は既に他界しており、姉カーリンと妹マリアも結婚して家を出ていた。ある日、病気で死の床にあるアグネスを見舞うため、カーリンとマリアが屋敷にやって来る。「野いちご」のイングリッド・チューリン、「不良少女モニカ」のハリエット・アンデルセン、「仮面 ペルソナ」のリブ・ウルマンが3姉妹役を演じた。第40回アカデミー賞で撮影賞を受賞。日本では1974年に初公開。2018年「ベルイマン生誕100年映画祭」(18年7月~、YEBISU GARDEN CINEMAほか)でリバイバル上映。

1972年製作/91分/スウェーデン
原題:Viskningar och rop
配給:ザジフィルムズ、マジックアワー
日本初公開:1974年1月19日

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(C)1973 AB SVENSK FILMINDUSTRI

映画レビュー

4.0どうしようもない孤独からの救い

Kazu Annさん
2021年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

良く分からないところが多かった。特に3姉妹の長女、カーリンの存在が。

彼女は妹マリアに触られることに拒否反応を示すが、それは何故?激しく罵り、すぐに自己嫌悪に陥り謝る。精神分裂症ということ?ガラスで陰部を傷つけ、その際の血を口元に塗りつけるのは、夫への拒否反応が昂じたため?ベルイマンの母と同じ名前だが、心の底では愛を求めてでも自業自得で得られない、こういうヒトだったということか?

一方、三女のマリアは分かりやすい、表面的愛想はとても良いが、貞操観念無く、自己愛の強い女性のイメージ。いざ土壇場になると、死んだはずの次女アグネスに抱きつかれたら激しく拒否した様に、長女も含めて他人には本質的に冷たい。彼女と医師のやり取りは、ベルイマンとマリア演じる監督の愛人だったというリブウルマンとの実像を反映か、何だか現実と非現実が交錯していて、映画芸術に全てを捧げる?ベルイマンの恐ろしさを感ずる。

次女アグネスは勿論殉教した聖アグネスのイメージ。最後にあった様に、ささやかな肉親ととの触れ合いを至福と感じられる、神的な存在で、命無くしたが、この物語の救いでもあるし、美しく映像化もされている。

そして、召使いのアンナは、レオナルドダビンチの聖アンナ、即ちマリアの母で、マリアを膝の上に抱くイメージか。

物語全体としては長女や三女の姿に見える人間の孤独の凄まじさが、アンナとアグネス、神の存在により部分的に、映像的にも救われるという物語か。好きなタイプの映画だとは言えないが、時計やミニチャアの家族家の映像、時を刻む音、死に向かうカウントダウン?、文学的にも映像的にも音的にも、良くも悪くもある人間性の深いものは感じさせられた。

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Kazu Ann

4.5虚偽塗れの人間関係

2020年11月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

ベルイマン監督版(ハードコアな)「東京物語」とでも言うような内容。仮面家族、仮面夫婦、利己主義、自己欺瞞、臭いものには蓋をせよ、外見ピカピカ中身ドロドロ、仁義なき虚偽塗れの人間関係。映像はこれ以上ない至高感。緊張感が支配する絵画級の映像美にゾクゾク。ベルイマン監督の心理描写は天下一品。人間嫌いに拍車がかかりそうな大傑作。

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バンデラス

2.5高尚過ぎて…

2020年5月4日
iPhoneアプリから投稿
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ジャーニー

4.0真っ赤にイメージした女性の魂を探求した不協和音の家族劇

Gustavさん
2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1974年に公開され、その年のベストテンではフェリーニの「アマルコルド」と首位を競った作品だったが、この二作品に優劣を付けることは殆ど意味がない。どちらも世界的巨匠であり、スウェーデンとイタリアの国柄の違いや対照的な表現法を極めた作家の完成度高い作品だからだ。これはもう、観る者の好き嫌いに頼るしかないだろう。
人間を凝視した厳しさで言えば、ベルイマンの演出には揺るぎが無く、フェリーニは表面に出さない。人間の陽性を開放的に捉えるフェリーニに対して、ベルイマンは人間の陰性を深層から捉えようとする。讃歌に酔うか、探求に苦悩するか、映画もこの振幅の広がりを持つまでになったとは素晴らしいことではないか。私的には、「アマルコルド」が分かり易く好きだし、ベルイマン作品では「野いちご」の感動には及ばない。苦しみだけの映画に対する耐性もないし、人生経験と知力も未熟だからだ。
この物語に救いがない訳ではない。子宮癌に苦しむアグネスと彼女を看護する召使アンナとの関係は、実の親子以上の異様さを窺わせるが両者の信頼は厚い。ただ、主人公の三姉妹の家族の絆は蝕まれて、修復の施しようがないところまで行っている。姉妹間の嫉妬からなのか、憎悪と拒絶の関係性に良心の呵責も見えない。孤立した姿は、人間の醜さを露呈する。また彼女らの愛欲も満たされず醜い。唯一血の繋がりを持たないアグネスとアンナの関係も、一方が弱者であると考えると、このベルイマンの女性の業の暴露は恐ろしい。長女カーリン、三女マリアの夫たちも、他人に関与しない無慈悲な男たちである。映画は、各登場人物の顔の表情のアップでほぼ通して、懊悩の感情、其々の孤独、虚無感に包まれた生活空間をイメージ化し、真っ赤なフェイドアウト(溶暗)のカット繋ぎで構成されている。女性の魂の色を象徴化した色彩設計の演出美。その拘りの独善的な作家性が、凄い。音楽の使い方も素晴らしい。近寄りがたいほどの、ある親族の不協和音を映像化した女性暴露映画。
  1976年 9月22日 池袋文芸坐

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Gustav
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