リアリティのある江戸情緒にゾクッ!「怪談」トークライブ
2007年7月23日 12:00

[映画.com ニュース] 「リング」の一瀬隆重プロデューサーと中田秀夫監督が5年ぶりにタッグを組んだ新作映画「怪談」。7月22日、東京・九段の九段会館にて特別試写会と「怪談の夕べ」と題されたトークライブが催され、主演の尾上菊之助、中田秀夫監督、そして小説家の平山夢明、京極夏彦らが登壇した。
「怪談」は三遊亭円朝の落語「真景累ケ淵(しんけいかさねがふち)」(岩波文庫)を原作に、Jホラーの巨匠・中田監督が初めて挑んだ時代劇。江戸時代の後期を舞台に、因果の果てに結ばれた煙草売りの新吉と三味線の師匠・豊志賀の愛憎を描いている。今回、映画初主演となった菊之助は新吉について「もし周りにいたら、たしなめなくてはいけないような酷い奴だと思うが(笑)、誰からも嫌われたくないと思うような愛情に飢えていた人間だったと思う」と語ると、中田監督は「新吉はファム・ファタールならぬオム・ファタール(運命の男)。菊之助さんは歌舞伎で女形としても活躍しているからか、彼の流し目にゾクっときた。最初のシーンからすでに時代劇スターの貌(かお)でした」と菊之助を褒め称えていた。
一方、大の時代劇映画ファンという京極氏は「私は怪談というよりは時代劇としてこの映画を見ましたが、久々にリアリティのある作品だと思いました」と絶賛し、「諦観を美しく見せることが日本の怪談の神髄」と自説を披露した。また平山氏は空間の演出について触れ「(実際に見たことはないが)江戸時代の光はこういう感じだったんだろうなあと思わせるリアリティがあった」と撮影の緻密さを褒めていた。そして、最近女性関係の話題でワイドショーを賑わせている市川海老蔵について、友人としてたしなめないのかと問われた菊之助は「彼は別に悪いことをしているわけではないのでたしなめる必要はないと思います(笑)」と海老蔵をかばっていた。「怪談」は8月4日より全国ロードショー。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

大量殺戮の容疑者は、妻と4人の部下
【ネタバレ厳禁の超一級サスペンス】全感覚を研ぎ澄ませろ――スパイによる究極のスパイ狩り
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

“地球で最も危険な仕事”を知ってる?
【驚がくの実話】ヤバい、ヤバすぎる…生存確率0%からの生還に挑む超高評価作
提供:キノフィルムズ

すっげぇ楽しい超刺激作
【めちゃ笑った】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

映画を変えた“伝説の映画”
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった
提供:ディズニー

本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です
【ラスト5分の余韻が、あなたの生涯に影響する】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント