三鷹の森ジブリ美術館、ライブラリー事業を立ち上げ
2007年1月16日 12:00

宮崎駿が館主を務める三鷹の森ジブリ美術館(正式名称:三鷹市立アニメーション美術館)が、世界の優れたアニメーション映画の配給とDVDリリースによるライブラリー事業を開始すると発表。1月16日、東京・渋谷のシネマ・アンジェリカで新事業発表記者会見が開かれた。
01年10月の開館以来、アニメーションの仕組みや製作工程を紹介する常設展示や、各種企画展示でアニメーション文化を広く紹介してきたジブリ美術館だが、館長の中島清文氏は「館主の宮崎駿監督の『アニメーションは動いているからこそ意味がある』という言葉を受け、やはりアニメーション作品そのものを紹介することが大切だと思った」と事業立ち上げの経緯を説明。また、昨夏に宮崎駿、高畑勲両監督が若き日に多大な影響を受けたというフランスの古典アニメ「王と鳥」を、近年のジブリ作品のキャスティング・ディレクターを担当する畠中基博氏が代表を務めるシネマ・アンジェリカで公開したところ、劇場が連日満員になったこともきっかけとなったそうだ。
ライブラリー事業の第1弾として、「老人と海」でアカデミー賞短編アニメーション部門を受賞したロシアのアレクサンドル・ペトロフ監督最新作「春のめざめ」を、3月17日よりシネマ・アンジェリカにて公開し、4月4日に「王と鳥」をDVDリリース(ブエナビスタ・ホーム・エンターテインメント発売)。以降、継続的に劇場公開やDVDリリースを行っていく考えだ。来場したペトロフ監督は「私の作っているようないわゆるアートフィルムは、DVDになって届けられるのがやっとで、スクリーンで1度上映されるかされないかといった状況。『春のめざめ』がこのような劇場で公開されることは大変嬉しく、事業に関わる方々に感謝したい」と挨拶した。ジブリ美術館では「春のめざめ」公開と連動して、ペドロフ監督の企画展も行うとのことだ。
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