原作のもつ温かさを再現。「シャーロットのおくりもの」監督が語る
2006年12月19日 12:00

1952年に発表されて以来、世界で4500万部のベストセラーとなり、今なお読み継がれているE・B・ホワイトの児童小説「シャーロットのおくりもの」が、豪華キャストを迎えて映画化された。そんな本作を手がけたゲイリー・ウィニック監督に、作品について語ってもらった。
「小さすぎるから育たないかもしれない」と、生まれてすぐに間引きされそうになった子ブタのウィルバー。彼を助け、温かく見守るクモのシャーロットや、農家の娘ファーンとの友情、生命の尊さといったものを描いた原作は、アメリカでは教科書にも採用されているという。「私も子供の頃に読みましたが、ブタとクモが出てくるという以外、実は細かいところは忘れていました。今回、映画化するにあたって読み直し、この作品にとって友情や約束、信頼といったことがとても大切だとわかり、その部分を大事にして描きました」
印象的なのは、クモのシャーロットの声を担当したジュリア・ロバーツの、温かく包容力を感じさせる声。出産し、女優業を休んでいた彼女を動かしたものは「原作のもつ物語の素晴らしさに他ならない」と監督。「あの原作を読んだ人のほとんどは、この映画にぜひ参加したいと言いますよ。彼女の場合もそうでしたし、(コミカルな馬の声を担当している)ロバート・レッドフォードも原作を読んでいて、頼んだらすぐにOKしてくれました」
そしてもうひとつ、本作の温もりある作品世界の創造に貢献しているのが、ダニー・エルフマンによる音楽だ。「彼は非常に美しいスコアを書く人ですが、あまり感傷的なものにはならいんです。スタジオから著名な作曲家のリストがずらりと並んだリストが送られてきたのですが、今回はあまりお涙ちょうだいなものになってはいけないけれど、美しい音楽が必要でしたので、すぐに彼に頼みました」
「シャーロットのおくりもの」は、12月23日より全国ロードショー。
関連ニュース




「映画『F1(R) エフワン』」あらすじ・概要・評論まとめ ~ファンタジー性とグラフィックに酔う“F1プロパガンダ”~【おすすめの注目映画】
2025年6月26日 09:00
オリジナル 洋画 まとめ 評論


映画.com注目特集をチェック

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

すさまじい“魂震作”だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント