クリント・イーストウッド監督が再来日。「硫黄島2部作」完成会見
2006年11月17日 12:00

クリント・イーストウッド監督が太平洋戦線最大の激戦地、硫黄島の戦いを日米双方の視点から描いた「硫黄島2部作」。すでに公開中のアメリカ版「父親たちの星条旗」に続いて、日本版の「硫黄島からの手紙」が完成。同作のプロモーションのため、イーストウッド、プロデューサーのロバート・ローレンツ、脚本のアイリス・ヤマシタが来日。11月16日、東京・六本木のグランドハイアット東京にて記者会見が行われ、イーストウッドら3人に加え、主演の渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮が登壇した。
イーストウッド監督は、完成したばかりの2部作について「私の映画の中で、最も大事にしていることは『正直さ』と『真実』です。今回の(日本版の)俳優たちは、正直かつ素直な演技をしてくれました。私にとって、この映画はとても重要なもので、日米双方で失われた生命に対してのトリビュートにしたいという気持ちがありました。映画の終盤、栗林忠道中将による『何年もたったら、君たちのことを皆が思い出し、君たちの魂を祈ってくれるだろう』という台詞がありますが、これは非常に大事な台詞だと思います。この映画は『戦争の虚しさ』というものを描いています。戦争には、勝者も敗者もありません。一番忘れてはいけないのは、若者たちの犠牲があったという事実です」と語った。
また、長年イーストウッドの右腕として活躍してきたプロデューサーのローレンツは、「元々クリント・イーストウッドという人間は恐れを知らない、勇気のある人間だと思っていたのですが、今回は非英語の作品ということで、さすがに少し心配でした。ですが、先日ラフカットを観てホッとしました。言葉はまったく分かりませんでしたが、パワフルな作品だと感じました」とコメント。
そして主演の渡辺謙は、「僕たちが忘れてはいけない、絶対に捨ててはいけない歴史がこの映画の中にはあります。僕たちが、ある意味命を賭けて作り上げた『硫黄島』という状況を、スクリーンを通して1人でも多くの方に体験していただければ本当に嬉しいです。この映画をこれから世界に届けたい」と語り、会見を締めくくった。
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