タランティーノ&ロドリゲス、キワモノ映画にオマージュ
2006年6月27日 12:00
米エンターテインメント・ウィークリー誌の取材で、クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督が共同企画「グラインド・ハウス」について語った。
ロドリゲスは「シン・シティ」、タランティーノは「キル・ビル」という大作を完成させた後、次は前作を超えるものを作らなくてはいけないというプレッシャーに襲われていたとのこと。そんなとき、2人は70年代のエクスプロイテーション(キワモノ)映画にオマージュを捧げるという、お遊び企画を思いついたという。「それで精神的にものすごく楽になったんだ。これはエクスプロイテーション映画で、しかも2本立てだから、厳密に言えば新作ってことにはならない。使い捨て映画みたいなものだよ」と語ったのはロドリゲス。一方、タランティーノは「軽いノリで脚本を書いたら、なんと自分でもベストと思えるほどの出来になって驚いた」とコメントした。
ちなみに、タランティーノが手がける「デス・プルーフ」は自動車で人殺しを繰り広げる殺人鬼を描くスラッシャー映画で、主演にはミッキー・ロークがほぼ決定している。対するロドリゲスの「プラネット・テラー」は、ゾンビ映画だ。2本の映画の間には架空映画の予告編が上映され、予告編製作にはタランティーノ、ロドリゲスの2人に加えて、「キャビン・フィーバー」のイーライ・ロス監督、「ショーン・オブ・ザ・デッド」のエドガー・ライト監督も参加。また、評判の良かった予告編は、「グラインド・ハウス2」で映画化される予定もあるらしい。