アメリカの夏休み映画、今年は不振
2005年9月6日 12:00
5月初旬から始まったアメリカの夏休み映画シーズンは、9月5日のレイバー・デイで幕を閉じたが、今年の観客動員数が97年以来最低となったことが明らかになった。興行収入の分析とレポートで知られるエキジビター・リレーションズが発表したもの。
映画界全体の今夏18週間の興行収入は36億ドル(約3960億円)で、昨年の39.6億ドル(約4356億円)よりも9%ダウン。昨年よりも映画の入場料が値上がりしているため、実際の動員数は12%もダウンしていることになる。「スター・ウォーズ エピソード3」や「宇宙戦争」の他、「バットマン・ビギンズ」「チャーリーとチョコレート工場」「マダガスカル」などのヒット作もあったが、「ステルス」「アイランド」「キングダム・オブ・ヘブン」などの大作映画が不振だったことに加えて、入場料の値上がりや、映画上映前のコマーシャル上映時間の延長などにより、一般観客の映画館離れが進んだためと見られている。最近の世論調査によると、大人の観客の実に4分の3が、映画館よりも家で映画を観る方を好むと答えている。さらに、約50%が、最近の映画の質がひどくなったと感じているという。