ジャッキー・チェンによる、ショッキングなドキュメンタリー
2005年2月1日 12:00
世界的な人気を誇る香港出身のアクションスター、ジャッキー・チェンの父親が語る中国現代史を映像に収めたドキュメンタリー映画「失われた龍の系譜~トレース・オブ・ア・ドラゴン」が3月に日本公開されることになり、「宋家の三姉妹」(97)で知られる女流監督メイベル・チャン、ジャッキーの盟友で、本作のプロデューサーを務めたアレックス・ロウが来日。1月27日、東京・渋谷の渋谷エクセルホテル東急で記者会見を行なった。
製作のロウ氏は「ジャッキーからオーストラリアに遊びに行こうと誘われたのが、本作の始まりでした。ジャッキーは彼の父親が“あること(ジャッキーには実は兄弟がいるということ)”を話すというので、ビデオを持って父親の話す姿を映像に撮っておこうと思っていたのでしょう」と製作に至った経緯を語った。ドキュメンタリーは初めてというチャン監督は「あまりドキュメンタリーということは意識しませんでした。皆さんが知っているスーパースター、ジャッキー・チェンとは違うもう1人のジャッキーをこの映画で観ることが出来ると思います」とコメント。
本作には、戦争中の日本軍の蛮行や、ジャッキーの父親が共産党員であることなど、これまでのジャッキーのイメージからは想像もつかないショッキングな内容が含まれている他、プライベート・フィルムとして作られたという経緯もあり、アジアでは日本だけの公開になるという。だが、ジャッキーの父親の人生を映画化するという別企画も進行中とのことだ。本作は3月5日より、新宿武蔵野館にて公開。