日米中混成ゲイシャ・ムービー「SAYURI」、記者会見
2005年2月1日 12:00
まず、本作に関してマーシャル監督は「これはある場所のある女の子を描いたファンタジーにしたかった。もちろん日本の伝統・文化には最大限の敬意を払ったつもりだが、芸者の世界を描いたドキュメンタリーは過去に多く作られているし、あまり細かいリアリティにこだわりたくなかったから、舞台も京都から都(MIYAKO)に変えてある」と説明。渡辺謙もオファーを受けた際に同様の説明を受け、日本の製作チームがこの題材で撮るのは難しいと割り切り、出演を決めたという。桃井も「日本の話なのに、なんで日本人で撮らないの?」と思ったそうだが、「原作がアメリカ人の目を通したストーリーという上に、映画化するにあたってもマーシャル監督のフィルターが入り込むし、監督の言う『龍宮城の中の置屋みたいなところに色々な人間がいるという話』ということで納得しました。それに衣装がアールデコと日本風のが混ざったりで綺麗なのよね」と出演に至った経緯を話した。
初のハリウッド映画出演となる役所広司は「撮影時間以外での時間の潰し方に苦労しました。こんなにスーパーマーケットにいったのは人生で初めてですね」と笑わせ、「(渡辺)謙ちゃんは料理が上手くて、色々とご馳走になりました」と語った。
1月29日に撮影を終えたばかりのマーシャル監督は、このあと一旦ロサンゼルスに帰り、1週間のバケーションをとった後、編集作業に入るという。「SAYURI」は12月日米同時公開予定。