援助交際に罪悪感は?韓国の若手女優が会見
2005年1月25日 12:00
第54回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した韓国の鬼才、キム・キドク監督の「サマリア」。公開に先立ち、主演のクァク・チミンとハン・ヨルムが来日。1月20日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルにて会見を開いた。
本作は、援助交際をしていた親友を失った女子高生が、その償いのために生きていくという物語。ふたりは援助交際をする役について聞かれ、ためらいなく体を売るチョエン役を演じたヨルムが「もちろん罪であることは理解しているけど、必ずしもお小遣いのためだけではなくて、家庭のためだったり、夢の実現のためだったり、ありえない話ではない。若いうちにお金を稼ぐ方法が他にない場合もあるからだと思う」と答えると、援助交際に罪悪感を感じるヨジン役を演じたチミンは「でもチョエンはヨーロッパ旅行のためじゃない?」と鋭いツッコミを入れ、会場の笑いを誘った。
ふたりとも映画の主演は今回が初めて。チミンは「まわりからキム・キドク監督(の現場)は苦労するよと聞いていたので、それを乗り切って成長したと思う。演技力で認められる女優になりたい」と語り、ヨルムも「内面的に成長できて、自分に自信が持てるようになった。個性的な女優になりたい」と語った。最後はふたり仲良く手をつないで写真撮影に応じ、初々しく会見を締めくくった。本作は3月、恵比寿ガーデンシネマにてロードショー予定。