「THE JUON/呪怨」全米大ヒット凱旋会見
2004年11月30日 12:00
日本人監督として、初めて全米ボックスオフィスで2週連続ナンバーワンを記録し、現在も1億ドルを超える大ヒットを続けている本作は、「スパイダーマン」の監督として知られるサム・ライミがプロデューサー。オリジナル版と同じ清水崇が監督し、その殆どを東京で撮影したという異色の作品だ。初めは「内容も舞台も殆ど同じで、僕自身がセルフリメイクする理由が分からなかった」という清水監督だが、「死霊のはらわた」などホラーの名手サム・ライミに「ハリウッドに新たなテイストを持ち込んで欲しい」と説得され、今回の監督を引き受けたとのこと。
だが、出来上がったバージョンをスタジオ側に見せたところ、「きわどい描写が多すぎる」とダメ出しをくらい、多少怖さを控えめに編集し直したのが、この日上映されたインターナショナル・バージョンとのこと。日本公開の際には、元来の怖さのままのディレクターズ・カット・バージョンが公開されるという。
一躍ハリウッドのヒットメーカーとなり、多くのオファーが届いているという清水監督だが、「ハリウッドだからといって、そんなにいい企画があるわけではなく、大体が続編かリメイクの話」といたって冷静。「場所とタイミングを見計らって、いい作品を撮っていきたい」と語っていた。「THE JUON/呪怨」は来春日本公開。