シャマラン監督、「ヴィレッジ」で盗作疑惑
2004年8月17日 12:00
「シックス・センス」「サイン」のヒットメーカー、M・ナイト・シャマラン監督の最新作「ヴィレッジ」に、盗作疑惑が持ち上がっている。アメリカで公開中の同作を見た観客が、95年に発売された児童書「ランニング・アウト・オブ・タイム」との類似点に気づき、著者のマーガレット・ピーターソン・ハディックスに問い合わせたことから盗作疑惑が浮上。自らの目で「ヴィレッジ」を鑑賞したハディックスは、「他の人たちが指摘した通り、共通点を見つけた」という。
共通点についてここでは詳しく書かないが、19世紀の孤立した村という舞台設定から、おてんばの女の子という主人公の設定、さらにはラストのどんでん返しまでが酷似していたという。ロイター通信に対して、ハディックスは、シャマラン監督やブエナビスタと直接話したことはないとして、「とても面白い状況。今後の対応については検討中」とコメントしている。
「ランニング・アウト・オブ・タイム」は8歳から12歳を対象にした児童書で、これまでに50万部以上のセールスをあげている。有名小説であること、さらに、シャマラン監督に2人の子供がいる点を考慮すると、「偶然似てしまった」という説明では苦しそうだ。「ヴィレッジ」を配給するブエナビスタは、「このような主張は、コメントに値しない」と声明を発表している。ちなみに、シャマラン監督は前作「サイン」でも、盗作されたとして脚本家に訴えを起こされており、現在もまだ係争中である。
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