マイケル・ムーア、英ブレア首相についての映画は「冗談」
2004年6月15日 12:00
ブッシュ政権を痛烈に批判した話題のドキュメンタリー「華氏911」の全米公開を控えたマイケル・ムーア監督が、近いうちに、イギリスのトニー・ブレア首相を題材にした映画を撮る考えがあると話し話題を集めていたが、その発言は「冗談」だと訂正した。
ムーア監督は、11日、ロイター通信のインタビューで「イラク戦争に関して言えば、ジョージ・W・ブッシュよりもブレア首相のほうが責任が重いと思っている。ブレアは分別のある男だし、バカじゃない。そんな男がブッシュなんかとつるむのは、なにか理由があるからだとは思えないか?」とコメント。「華氏911」の製作中、ブッシュ大統領とブレア首相のどちらに焦点を当てるかで迷ったことがあるという彼は、「いつか、ブレアとイギリスについての映画をやる必要がある」と語っていた。これを受け、ムーア監督は自身のサイトに、「トニー、怖がらせてごめん。マイケル・ムーアはふざけただけなんだ」というタイトルで、「一部のマスコミは、マイケル・ムーアがトニー・ブレアを題材に新作を作っていると報道している。これは事実ではない。繰り返す。これは事実ではない。マイケルがインタビューで、次回作の題材はトニー・ブレアだと冗談を言ったら、真面目に受け取られてしまったんだ」という記事を掲載している。