ワインスタイン兄弟、ミラマックスを離れフォックスと契約?
2004年6月8日 12:00
ディズニーの「華氏911」配給拒否の影響で、ミラマックスのハーベイ・ワインスタイン会長の動向が注目を集めている。インディペンデント配給会社のミラマックスがディズニーに買収されてから11年が経過するが、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」「恋におちたシェイクスピア」「シカゴ」などのヒット作を送りだしてきたミラマックスのボブ・ワインスタイン、ハーベイ・ワインスタイン会長は、これまでに何度となくディズニーに不満を述べてきた。ケビン・スミス監督の「ドグマ」や「華氏911」を配給拒否する保守的な姿勢と、経営悪化による緊縮財政(ミラマックスに割り当てられる年間予算は現在7億ドルだが、それも縮小されることになるという)がその主な理由。そのワインスタイン兄弟とディズニーの契約が05年で切れるのである。ディズニーとアニメーションスタジオのピクサーとの契約更改交渉が破綻したように、ミラマックスとディズニーが袂を分かつ可能性も十分あると見られている。
ニューヨーク・デイリー・ニュース紙にコメントしたある内部情報筋によると、ミラマックスには4つのシナリオがあるという。
1.
ディズニーに残る。
2.
“ミラマックス”いう名前を持って、ディズニーを去る。500本に及ぶ過去の映画ライブラリーはディズニーに譲る。
3.
映画ライブラリーを持って、ディズニーを去る。“ミラマックス”という名前はディズニーに譲る。
4.
“ミラマックス”という名前もライブラリーも置いて、新しくやりなおす。
以上、4つのシナリオのうちディズニーを去るという選択肢が3つもあることから、ワインスタイン会長の新たな契約先を巡ってさまざまな憶測が流れている。20世紀フォックスと下交渉をしているという噂がある一方で、両親の名前(母ミリアムと父マックス)を冠したスタジオをワインスタイン兄弟が手放すはずがない、という意見もある。
昨年、ミラマックスがディズニーにもたらした利益は200万ドル(約2億3000万円)。ディズニー、およびブエナビスタで配給された実写映画の4割はミラマックスの作品だった。今後の動きに注目したい。
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