巨匠エリア・カザン監督が死去
2003年9月30日 12:00
「紳士協定」(47)「波止場」(54)で2度のアカデミー賞監督賞を受賞した巨匠、エリア・カザン監督が28日、ニューヨークのマンハッタンにある自宅で94年間の波乱の生涯に幕を閉じた。死因は明らかになっていない。
カザン監督はトルコ出身。4歳の時に両親とともにアメリカに移住し、エール大学で演劇を学んだ後、当初は俳優として舞台に立っていたが、やがて演出家になり、「欲望という名の電車」(47)、「セールスマンの死」(48)などで名声を得た。また、アル・パチーノ、ダスティン・ホフマンなど数多くの名優を輩出したアクターズ・スタジオの設立者の1人でもあり、マローン・ブランドやジェームズ・ディーンを見出した功労者でもある。映画界へのデビューは「ブルックリン横町」(45)。以後、「ラスト・タイクーン」(76)で引退するまでに、「エデンの東」(55)など多くの名作を世に送り出した。
しかし、カザン監督の生涯を語る上で避けて通れないのは、50年代にハリウッドに吹き荒れたレッド・パージ(赤狩り)。52年に仲間の映画人8人を“売った”ことで、映画関係者の反感を大いに買った。99年のアカデミー賞で名誉賞を受賞したものの、当の授賞式では拍手とブーイングが混じり、賛否両論を呼んだ。
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