欲望という名の電車

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

ピュリッツァー賞に輝いたテネシー・ウィリアムズの戯曲をビビアン・リーとマーロン・ブランドの共演で映画化し、1952年・第24回アカデミー賞で主演女優賞をはじめ4部門を受賞した人間ドラマ。ウィリアムズが自ら脚色を手がけ、名匠エリア・カザンがメガホンをとった。アメリカ南部の没落した名家に生まれたブランチは、家族の看護や葬儀で財産を使い果たして家を失い、ニューオーリンズで夫と暮らす妹ステラのもとへ身を寄せる。ステラの夫スタンリーはお嬢様気取りのブランチのことが気に入らず、ブランチも粗野で暴力的なスタンリーを嫌う。やがてブランチはスタンリーの友人ミッチとの結婚に希望を見いだそうとするが、スタンリーは彼女の暗い過去を暴き出す。

1951年製作/125分/アメリカ
原題:A Streetcar Named Desire
配給:ワーナー・ブラザース映画

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第24回 アカデミー賞(1952年)

受賞

女優賞 ビビアン・リー
助演男優賞 カール・マルデン
助演女優賞 キム・ハンター
美術賞(白黒)  

ノミネート

作品賞  
監督賞 エリア・カザン
男優賞 マーロン・ブランド
脚色賞 テネシー・ウィリアムズ
撮影賞(白黒) ハリー・ストラドリング
作曲賞(ドラマ/コメディ) アレックス・ノース
衣装デザイン賞(白黒)
音響録音賞  

第9回 ゴールデングローブ賞(1952年)

受賞

最優秀助演女優賞 キム・ハンター

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演女優賞(ドラマ) ビビアン・リー

第12回 ベネチア国際映画祭(1951年)

受賞

審査員特別賞 エリア・カザン
ボルピ杯(最優秀女優賞) ビビアン・リー
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映画レビュー

3.0ひどい話だ

2022年10月22日
iPhoneアプリから投稿

誰もハッピーにならない話

テネシーウィリアムズは自らをブランチ・デュボアに例えたそうである。
それなら、少し気持ちはわかるかも知れない。

欲望から墓場、そして極楽へと向かう彼女の気持ちは
おそらく解放を望む感覚に近いと思う。
全てからの解放。

映画版だと、ミッチが異常に気持ち悪く感じた。

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JYARI

3.5演技派俳優揃いの演劇映画の密度とヴィヴィアン・リーの美醜演技の凄み

2022年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 1件)
Gustav

4.0【”虚栄心”に乗っ取られた女性の哀しき行く末を描く。主演のヴィヴィアン・リーが演じたブランチと彼女自身が、重なって見えてしまった作品である。】

2022年1月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

ー ヴィヴィアン・リー主演の、「風と共に去りぬ」を劇場で観たのは、得体の知れぬコロナ禍が、一気に広まり、総ての映画館が休業したあと、徐々に過去の名作を上映し始めた時に鑑賞した。
  ヴィヴィアン・リーの逞しき、困難を乗り越える姿が圧倒的な名作であった。
  調べると、あの稀有な女優さんは当時、20代半ばと言う若さであった。
  で、今作。
  ヴィヴィアン・リー演じるブランチは、過去の虚栄心に捕らわれたまま、妹ステラの所に身一つでやって来る。
  だが、ステラと夫スタンリー(マーロン・ブランド)が住む家は、小さなアパート。
  それでも、ブランチは過去の栄華が忘れられずに、無垢なる虚栄心を振りまき、スタンリーを苛つかせる・・。-

◆感想

 ・マーロン・ブランドが見せる熱演は圧巻である。
 更に、ヴィヴィアン・リー演じるブランチの不安定な精神が崩壊していく様の悲痛さと狂気は見る側を哀しき思いで、引き込まずにいられない。

 ・家族も家屋敷も失った未亡人・ブランチは、家を出た妹・ステラの元へ身を寄せる。だがステラの夫・スタンリーは彼女に反感を抱き、ブランチもまた彼を嫌うようになる。
 やがてブランチは、スタンリーに暗い過去を暴露され、精神的に追い込まれていく…。

 ・ヴィヴィアン・リーが、今作に出演した年齢は30代後半である。年代的な意味合いもあるのであろうが、美しさに衰えは余りない。
 だが、劇中では彼女の容色の衰えを厳しく指摘するスタンリーの言葉が、荒々しく描かれる。

<何とも、遣る瀬無い映画ではあるが、見応えは十分である。
 人間の”虚栄心”とは何であるか。
 それに翻弄されたブランチの姿が、哀しい。
 それにしても、当時の人間の寿命を含め、女優が花咲く時期の短さにも、嘆息してしまう映画でもある。>

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共感した! 5件)
NOBU

4.0とても面白かった。

2021年12月27日
スマートフォンから投稿

悲しい

怖い

興奮

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共感した! 1件)
まゆう
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