「ラスト・サムライ」で、大阪にトム&日本人キャスト大集合
2002年10月8日 12:00
ハリウッドが明治維新直後の日本を舞台に製作する、映画「ラスト・サムライ」の製作発表記者会見が、10月8日、関西空港に隣接する大阪・全日空タワーゲートホテルにて開かれた。
主演のトム・クルーズをはじめ、監督のエドワード・ズウィック、プロデューサーのマーシャル・ハースコビッツらが、記者会見開始のわずか2時間前に自家用ジェットで関西空港入りし、会場に登場。日本からは渡辺謙、真田広之、小雪、中村七之助、原田眞人、菅田俊、福本清三らが出席し、会見は総勢10名参加による豪華なものとなった。
今回の役作りのために髪と髭を伸ばし、日本の剣術や空手も習得中というトムは、サムライを「敬愛すべき存在」と言い「この映画は自分のキャリアの中で忘れられないものになるだろう」と語った。また、日本の女性について質問されると「強くて美しく、そして知的でエレガントだ」と答え、共演する小雪に対しても「共演はとてもエキサイティング」と、長旅に疲れた様子もなく笑顔でコメントした。
また、会見当日、誕生日を迎えたというズウィック監督は、25回以上見ているという黒澤明監督の「七人の侍」のほか、小津安二郎の監督作品や本作のキャストでもある原田眞人の作品など、多くの日本映画を研究していると言い、この作品への並々ならぬ意欲を見せた。一方、日本側のキャストも、「台詞の8割が英語」と言う渡辺謙が「トムは古い友人のように感じるほど“いい奴”。一緒にいい時間が過ごせそう」とコメントしたほか、それぞれハリウッド映画に挑戦することへの抱負を語った。
一行は、10月10日に京都でクランクインした後、撮影の舞台をアメリカとニュージーランドに移し、映画の完成を目指す。本作は2004年の正月映画として日米同時公開の予定だ。