モーガン・フリーマン来日。「同じ役は2度とやらない」
2002年4月2日 12:00

「スパイダー」は、前作「コレクター」に続くベストセラー“アレックス・クロス”シリーズの映画化第二弾で、完全犯罪を仕掛けるサイコパスとワシントン市警最高の頭脳との壮絶な“知能戦”を描くサスペンス・スリラー。以前より「同じ役は2度とはやらない」と公言してきた彼だが、今回「コレクター」に続いてアレックス・クロスを演じた理由について「同じ役を再演するのはいやじゃない。だけど、1度当たり役が出てしまうと、違う作品でも脚本家は“私個人”ではなく、“私の演じたキャラクター”を念頭において脚本を作ってしまうだろう? あくまでも私は俳優であって、キャラクターはその一部分に過ぎない。同じ役を2度とやらないというのは、別の作品で同じような役柄を演じるのが嫌いという意味なんだ」と俳優としてのポリシーを語った。また、本年度アカデミー賞で黒人が主演男優賞・女優賞両方を獲得したことについて「とても嬉しい。映画業界が1つの大きな壁を超えたと思う。これまで、差別があるなど色々憶測があったが、今回のことはアメリカ人誰もが喜んだと思う」と顔をほころばせた。
「これまで俳優という職業を続けてこられたのは、友人、家族、そして運命のおかげ。諦めようと思った時、何度も勇気づけられた。これから俳優を目指す若者諸君は“継続は力なり”という気持ちで、諦めずに努力してほしい」と熱く語ったフリーマン。今後も熟成されたいぶし銀の演技が期待できそうだ。
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