「千尋」の次はコレ! ジブリ最新作製作発表
2002年3月26日 12:00
今もなお興収&動員の日本記録を更新し続ける大ヒット作「千と千尋の神隠し」の製作発表から丸1年。宮崎駿がスタジオジブリの最新作にと自ら企画した「猫の恩返し」、そして同時上映の「ギブリーズ episode2」の製作発表が、3月26日、宮崎氏のアトリエ、ニ馬力(東京・小金井)にて行われ、森田宏幸監督、原作の柊あおい、声優を務める女優の池脇千鶴(以上「猫の恩返し」)、百瀬義行監督(「ギブリーズ~」)、そして両作品のプロデューサーを務める鈴木敏夫が出席した。
「猫の恩返し」は、ジブリ作品「耳をすませば」の世界を舞台にした姉妹作。再び柊氏に原作を依頼した理由について、鈴木プロデューサーは「次は若い人を監督に起用しよう、それならオリジナルではなく何らかの枠組があった方がいいだろう、ということになった」と欠席した宮崎氏に代わって意図を説明。本作が初の監督作となる森田監督は「宮崎さんの意図やジブリの事情があって始まった企画ですが、この作品には突き抜けた明るさがある。僕なりのモチベーションを持って臨んでいます」と原作の魅力を強調したが、一方で「ある日、宮崎さんが横にやって来て『やるって言いなさい。男の子らしく』と詰め寄られたんです」と当時のエピソードを披露した。
また同時上映となる「ギブリーズ episode2」は、架空のアニメ製作会社“スタジオギブリ”を舞台にした6つのショートストーリーからなる25分間のアニメ。キャラクターの原案は、鈴木プロデューサーが書いた似顔絵というこの作品は、百瀬監督によれば「6つのストーリー全てで絵柄を変えている実験的な作品」とか。2作品は今夏、全国東宝洋画系にて公開される。