「A.I.」、ロボット研究のメッカで初公開
2001年5月8日 12:00

徹底した秘密主義でいまだその全貌が明かされていない「A.I.」だが、先週末、その一部の映像が一般に公開された。スピルバーグ監督が自作を初めて公開する場所に指定したのは、人工知能の研究では世界的に有名なマサチューセッツ工科大学(MIT)。AIの研究者をパネリストとして招いたシンポジウムの席で、まだ編集段階にある「A.I.」のオープニング部分が5分間上映された。スピルバーグ監督は現在トム・クルーズ主演の「マイノリティ・リポート」撮影中のため不参加だが、主演のハーレイ・ジョエル・オスメントとプロデューサーのキャスリーン・ケネディが出席。スピルバーグ監督もビデオで挨拶を述べ、故キューブリック監督が「2001年宇宙の旅」のときからAIに興味を持っていたことや、スピルバーグ監督自身が「A.I.」にこめたメッセージをなどを明かした。また、デビッド役を演じたハーレイ少年は、「映画の中では一度もまばたきができなくて大変でした」と撮影時の苦労を語った。意外だったのは、スピルバーグがMITやその他の専門家の意見を仰ぐことなしに「A.I.」の脚本を執筆していたという点だ。キャスリーン・ケネディも「スティーブンはひとりっきりでこの脚本を書きました」と認めている。「A.I.」の一部を見たMITの学生の中には、その科学的根拠や科学者の描写に不満を表した者もいたようだ。
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