「低層民」を「地下」で象徴する映画のシンクロニシティー
韓国の社会派映画といえば、かの国特有の政治や軍事などを題材にした力作が目立つが、ポン・ジュノ監督最新作は貧富の差の拡大というグローバルに深刻化する問題を取り上げ、予測のつかない超一級のエンターテイメントとなった。韓国初のパルムドール受賞も、普遍的な問題への意識が一因だろう。
丘の上の明るく広い邸宅に暮らす上流の家族と対照的な、暗く狭い地下で暮らす下層の家族。低層民、被差別者、不可視の存在を... 続きを見る
映画を映画館で観る。映画ファンのためのトムからの贈り物
映画を映画館で観る。お金を払って観る。
当たり前のことだけど、そんな映画ファンのことを一番大切にしているトム・クルーズが映画ファンのためにつくってくれた映画。面白くない訳がない。
前作の主題歌から始まり、エンディングのこれまたヒットしそうなガガ様の歌まで、これが観たかったんだというか、期待を裏切らない。待った甲斐がありました。
バル・キルマーにメグ・ライアン、みんなこの映画からスターにな... 続きを見る
熱き時代劇愛が心をつかんで離さない
大評判のインディーズ作品なので満を持して鑑賞した。本作は幕末の侍が現代の時代劇撮影所にタイムスリップする時代劇コメディ。作品を構成する個々のエピソードに新味はない。しかしエピソードが熱過ぎる時代劇愛に溢れている。エピソードの繋ぎ方が緻密、巧みで面白い。大手映画会社が本作の脚本を読んで格安で時代劇撮影所を貸してくれたという話しも納得の作品である。
本作の主人公は、幕末の会津藩士・高坂新左衛門... 続きを見る
予備知識なしの鑑賞体験は是か非か
昨年は「THE FIRST SLAM DUNK」が事前情報を極力まで秘して公開を迎え、結果として大成功をおさめた。ただ、主要キャストの背番号に合わせたカウントダウン動画をちらりちらりと見せ込んでいたので、今回のような飢餓感を味わうことはなかった。
「風立ちぬ」から10年。まさか宮崎駿監督の最新作を観られるとも思っていなかったが、蓋を開けてみたらポスタービジュアル以外は何も情報がないまま公開... 続きを見る
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