ギルバート・グレイプのレビュー・感想・評価
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アイオワのカマキリ夫人?
ギルバート・グレイプは優しい男だ。
ジョニー・デップ。
昔は癖のないイケメンだった。
言われなきゃわからなかった。
ディカプリオはすぐわかったけど、知恵遅れのアーニー役すごかった。
19歳の天才子役だね。
ベッキーはお婆ちゃんとトレーラーハウスの旅。すごい短髪で、ボーイッシュなジュリエット・ルイスは目がちっちゃくて、とても個性的。さしずめ、ハリウッドの松金よね子といったところでしょうか。
あなたがしたいことは何なのって、ギルバートに何度も聞くんだよね\(^^\)こっちはついつい挑発的発言かなと思ってドキドキしてしまいますが、ギルバートはなんでも自分のことはあとまわしで、まっとうな恋はできない。
カマキリの交尾の話しをするベッキー。
でも、この映画の原題。What's eating Gilbert Grape?っていう。ちょっと怖い。
子供を家の外に出して、御用聞きを咥え込んじゃうカマキリ夫人のベティ。
お暇なら来てよねと職場にまで押しかけてくる。
薄々気付いてるトランポリンパパのカバーさんの苦悩も当然ですわ。
若いギルバートにとって、アイオワ州のエンドーラの町はまさにアリジゴクですわ。
この映画、出てくる女の人は長女を除いて、何かしらに飢えているメンヘラだったり、過食症だったり。
母親のアーニーへの偏愛は悲しい。
そんなお母さんに挨拶したいベッキーの実直なところも素敵。
昔から、アメリカにはトレーラーハウスで旅をするノマドランドさながらの人がいたんですね。毎年同じコースを通って巡っているわけですね。
どうして洋画って湖があるとすぐ入っちゃうんでしょうね。
毎度ながら、好きなシーンなんですけどね。
2階でおやすみしているママは家ごと火葬。
父親が建て、地下室で自殺し、母親がやっとベッドで寝たと思ったら、睡眠時無呼吸で死んでしまった家に兄弟たちが一区切りつけるシーンなんでしょうか。
でも、充分には燃えない(生焼けな)気がして、落ちつかなかったです。
1993年の作品だったけど、1960年代後半くらいの設定ですね。
原作、脚本のピーター・ヘッジス。やっぱり、ルーカス・ヘッジスの父親だった。
ギルバート・グレイプには頭がさがる。
俺だったら、ベッキーのトレーラーハウスであの晩にトンヅラしちゃう。
一年待って、兄弟揃って再会するところがイイんです。
ディカプリオの演技必見
12ヶ月連続名作上映プロジェクト第一弾として映画館で鑑賞。名作と言われているにも関わらず今まで観たことがないと思っていたが、恐らくずーっとずーっと前に観ていたのか、何となく覚えているシーンがチラホラ。
ディカプリオは、こんな若い頃(撮影当時19歳だとか)から演技力抜群でさすがとしか言えない。オスカー助演男優賞ノミネートも納得。
昔夫を亡くしてから一切外に出なくなった太り果てた母。でもそうなったのは母親自身のせいではないし、母親自身も辛いのだと言うことを子供達はわかっている。心に葛藤を抱えながら、時には我慢できなくなることもあるが、家族のことを一番に考えているギルバートは、すごく心の優しい人。そのギルバート役のジョニーデップもよかった。ホロリと涙する作品。また数年後に観たくなりそう。
一度見て忘れられない
長髪と短髪
長髪のギルバートと、短髪のベッキー。外見や服装、住まいや家族構成、考え方も対象的な主人公のふたり。
そんなふたりが夕日を眺めたり、寝転んだりしている光景がただただ美しい。
田舎の寂れた町で、多くの呪縛のなかで生活をおくるギルバートにとって、ベッキーは初めて自分の意志で選んだ存在なのだろう。
母の尊厳を守るために家を燃やすことで、自らの尊厳を取り戻していく兄弟姉妹。そこには、きっと先に家を出た兄がえられないものが確かにあるのだろう。
他にも町を出ていく人妻や、大型商業施設から出てきたギルバートを見つけた個人商店の主人など、象徴的で印象的なシーンが多くあったが、やはり一番の見所は大スターたちのみずみずしい演技と美しい表情だと思う。
ジョニーデップの顔を初めて認識した。好感度の高い路線は嫌だったのだ...
ジョニーデップの顔を初めて認識した。好感度の高い路線は嫌だったのだろうか。現在と随分イメージが違う。デカプリオの演技が凄くて演技派認識した。レインマンのダスティンホフマンに匹敵する好演だった。
テキサスが舞台ということだが、かなり小さな田舎町のようだし当時の娯楽などあまり無かっただろうし、若者なら閉塞感に耐え難いことだろう。
同じ田舎を描くにしてもヤスミンの映画のマレーシア風景はどうか?人々の暮らしの印象はまるで違う。自然の豊かさの違いだろうか。コミュニティの人口密度だろうか。
家族愛と旅立ちを描いた名作
若かりし頃のジョニーデップとまだ幼さの残るディカプリオ、今じゃトップスターの競演作。
姉、妹、知的障害の弟を持ち、面倒を見るギルバートは優しい青年。父親は17年前に自ら命を断ち、そのショックから母親は過食症となり家に引きこもり、実質きょうだい3人が家族を養っている。
ある日トレーラーで旅をしている美しいベッキーが街にやってきて、しばらく留まることに。
ギルバートはベッキーとの邂逅によって、自身の人生を見つめ直し切り開いていく。
ギルバートとアーニーの兄弟愛、親子愛、家族愛、恋愛、友情…
時代を超えても受け継がれていく普遍的テーマで優しく包み込んでくれる。
余韻に浸れるのは、エンドロールの音楽の効果も大きい。
それにしてもディカプリオの見事な演技力、きらりと光る存在感は鳥肌もの。
愛する家、束縛する家。そこから飛び出しても「家」はあなたのこと悪く言わないよ!
ほのぼの
心温まる素朴な映画って感じで懐かしい。90年代。
刺激と不幸に慣れた私たち。
寂れゆく街でも新しいハンバーガー店ができて少し希望を感じられたころ。どこかに行けるかもしれないと思えたころ。
お母さんが都合の良い展開になるけれど、まだみんな若いしこれからなんとでもなる。世話をしているうちに45歳、みたいな方が今ならリアル。
男兄弟と姉妹が断絶しているようで気になった。お姉さんや思春期の妹にも優しくしてあげて。
保険屋のお父さんがかわいそうだった。父の不在。
ディカプリオは達者でジョニーデップはこの後いろいろ大変ね、、という目でみてしまう。
ベッキーがはつらつとしていていいけど、むしろ祖母が気になった。60過ぎて孫とトレーラ暮らしってすごい。車も直せるし。
ギルバートは純朴すぎて都会で詐欺とかに合わないといいけど…。ギルバートグレイプってフルネームがタイトルだったんだ。
ギルバートグレイプはいまどうしてるんだろう?良い暮らしを掴めたのかな?それとも都会が合わず、どこかの田舎でトランプ支持してたりするんだろうか。
ジョニーデップも当時はまさかこんな泥沼裁判想像もしてなかっただろうな。
思い返せば豪華キャスト、天才たちの饗宴
ラストは衝撃だけど思いやりに満ち溢れてもいる
タイトルなし(ネタバレ)
#ギルバートグレイプ 🎞 📽🎬
豪華キャスト
#レオナルドディカプリオ(当時19才)
#ジョニーデップ(当時30才)の共演作品
#ジュリエットルイス
の澄んだ瞳に引き込まれる
まだ生まれてない頃だとしても
この時代に、タイムスリップしたような
気持ちにさせてくれる名作品
この町で、一夏でも
この人たちと一緒に
過ごせたら、
一生忘れることのできない思い出になりそう。
自分もこの空間に入りたい。
そう思わせてくれる作品。
現在、#Netflix、#Unext で
作品を配信している模様
(もしかしたら変わるかもしれないのでご参考までに。)
私は、3年ほど前に、この作品と出逢い
当時、まだ配信されていなかったため
DVDをレンタルして観ました。
見るたびに、込み上げてくる
自分の心の片隅に眠っている
懐かしい記憶
そんな感情に浸りたいときに、
鑑賞しています。
▶️Story...
毎日、同じことの繰り返し。
アイオワ州の田舎町
主人公のギルバートは、5人兄弟の次男。
17年前、夫が亡くなったショックを引きずり
過食症になってしまってソファから動かない肥満の母親、
家を出て行った長男に代わり、
知的障がいを抱えている弟の世話と
スーパーの仕事で、一日が終わる。
憂さ晴らしに、人妻と火遊びしてみるも
どこかやるせ無さを抱えていた。
一生このまま
生きていくのだろうか。
そんなとき
転機が訪れた。
1人の女性"ベッキー"との出逢い
彼女を一言で表すなら
"自由"
彼女は、キャンピングカーで
旅をしている途中、
車が壊れてしまったため、
立ち往生をしていた。
車の修理が終わるまでの間、
この町に滞在することとなった。
ギルバートは、
自分に持っていないものを
持っている彼女に惹かれていく。
しかし、弟の世話とスーパーの仕事で
プライベートな時間を設けることが
できず…
1994年8月20日公開(日本)
#映画
#映画紹介
#エモーショナル
#映画好き
#film
#洋画
#gilbertgrape
主人公の旅立ちは新しい家族との絆と共に…
この映画の監督が、かつて観賞した
「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」や
「サイダーハウス・ルール」と同じ人物との
認識は無かった。
94年のロードショー以来だったが
内容はほぼ忘れていたので、
小さな因習社会と特異な家族に
束縛された主人公が、
トレーラーでの自由な移動生活を
おくる少女の出現で、
どう解放されるのかと興味深く鑑賞した。
この作品は様々な社会問題を
写し取っているように思える。
家族の問題を一人で抱え込む主人公の姿は、
現代のヤングケアラーの問題にも
通じるものがある。
また、大手スーパーマーケットや
バーガーショップの進出は、
中央資本による地方社会の均一化を
想起させる。
子供の頃、私の住んでいた故郷の通りには
何でもあった。
八百屋も、米屋も、駄菓子屋も、
ラーメン屋も、貸本屋も。
そしてそれぞれの店主の顔が思い出される。
しかしその全てが今はない。
一軒の店屋も無くなってしまった。
そして、現在では小売店全てが
郊外のショッピングモールに集約され、
店主の顔が見えないのはどこでも一緒だ。
私の子供時代の登下校では
様々な店を覗きながら
社会を知ったものだろうが、
現代の多くの子供達は
そんな体験は出来ないのだろう。
代わりにネットで社会を知る時代に
なったのだろうが、
売り手の顔は見えないままだ。
私には、そんな昔の故郷に想いを寄せる
作品ともなった。
この映画のラストシーン、主人公は、
それまでの家族や因習社会の束縛から
自らを解放して旅立つ。
しかし、どこに向かって行っていこうが
中央資本の浸透が進む世界への
旅立ちではある。
食料品店夫婦のような理解ある店は
もう無いかもしれない。
まだまだ真の解放には高いハードルだ。
しかし、
彼は新しい家族との絆を育んで、
そのハードルを越えていくものと信じたい。
悩ましい鬱積した日々
悲惨な結末でなくてホッとした
名演がなければ、これといって、、、。
大人になってから見ると
誰か、アーニーを見た?
知的障がいを持つ少年アーニーを演じたレオナルド・ディカプリオの伸びやかな演技に魅了された。
思いのままに行動するアーニーを献身的に支える兄ギルバートを、ジョニー・デップが演じる。生活を共にする家族だからこそ抱える苦しみ、切なさ、愛の深さを、青年らしい瑞々しい魅力で演じる。
小さな田舎町で葛藤を抱えて生きるギルバートに、人生の希望を見出させる常に自然体て魅力的な女性ベッキーを、ジュリエット・ルイスが演じる。彼女が纏う透明感に魅了された。
総てを受け入れる雄大な大地のようなベッキーの思考、台詞が心に響く。
人生の切なさ、苦しみ、悦び…余韻が残る作品。
ーどこへでも行ける
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
タイトルなし(ネタバレ)
派手な展開はないが、非常に繊細かつ丁寧に心情の変化を表現している作品。淡々と進むようで学ぶことは多い。
自分の抑圧を象徴するかのような家に住むギルバートにとって突如現れた救世主のようなベッキーはトレーラーで放浪中というその対比表現が良かった。ギルバートの心の枷を外すような存在。凝り固まった視点を広げることで新しいものが見えることを学んだ。
そして今までのことが積もったギルバートがアーニーに暴力を振るったシーンから、母の弔いも兼ねて家を燃やすことで自由となったギルバートが、放浪を続けるベッキーと合流するまで怒涛の展開で目が離せなかった。ただ、後半に詰め込んだが故に、前半が少し勿体無いようにも感じてしまった。
ディカプリオは知的障がいという難しい役を見事に演じきっていてそれだけでも見る価値がある作品だと思う。
「良い人になりたい」って言うけれど、
”良い人”ってどんな人なんだろう?って、この映画を観て思う。
家族からの囚われ、家族への囚われ、自分から・への囚われ…。
そんなに簡単に断捨離・整理できるものではない。
鬱屈、気付かないふりをしているイライラ、閉塞感。愛憎。
断ち切って自分の人生をつかもうとした長男。それと同じことを、ギルバート・エイミー・エレンができないのは、たんに勇気や才能がないからだけではないことは、ラストをみればわかる。
けれどの選択。選択させられたようで、自分で選択しているパラドックス。
とはいえ、誰もがアメリカンドリームを夢見ることができるわけでもない…。
自分たちを支えてくれるソーシャルネットワークが、時にはしがらみともなる。
何を一番大切にしたいのか≒優先事項ともまた違う。
何のため?誰のため?に、それが大切?
簡単に、自分の意志だけで決められるようでいて、決められない…。
前半のそんな思いが、後半、”広い”なんて形容では足りない空へ駆け上がっていき、心が満たされる。そんなイメージの映画です。
☆ ☆ ☆
≪もう少し詳しく映画について≫
特筆すべきは、他の方も絶賛されていますが、ディカプリオ様の神がかり演技!
いやもう、ただのイケメン俳優かと誤解しておりましたが、申し訳ありません。
きれいごとなしに描かれていると思います。
もう、放り出したくなるような無邪気さ、それでもの愛おしさ。
とはいえ、この家族が抱える問題はそれだけじゃないんだよな。
状況を考えると、息詰まる。
ディップ氏がいい。
色ものでなくても、色ものじゃないからこそ、すごく味があります。スパロウ船長よりこっちが好きだな。あれはあれで際立ったキャラクターですが。
他の登場人物も、一人でも欠けていたら違う味わいになったんじゃないだろうかと思う位、その役柄なりの存在感がある。
兄弟・ベッキーの影に隠れがちだが、姉妹もいい味出している。ギルバートに巻けじ劣らじのエイミーの諦観、黙々と家事をこなす。エレンはまだ幼いだけに、いろいろな気持ちを抑えない。兄・姉の本音の一部の代弁者?
母の悲しみ・虚しさ・激情と決意。ラストの母の行動。母なりのけじめがあんなことに…。ラストの表情を見ると、母なりの予想・覚悟はあったのかななんて思ってしまう…。
ラストの展開はアメリカならでは?日本なら罪になっちゃうけど、終わりと始まりの象徴。すっきりします。
小さな幸せ、でも大きな一歩。彼らならきっといいことあるよと見送りたくなるラスト。
Tengan suerute!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
意外に観る人を選ぶ映画かもしれません。
でも私にとっては、大切に箱に仕舞って時折開けてみる秘密の宝物にしたいような、誰かと共有したいような、そんな映画です。
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