劇場公開日 2024年4月26日

悪は存在しないのレビュー・感想・評価

全200件中、161~180件目を表示

4.0会話劇のスリリングさ

2024年5月2日
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冒頭は淡々と進みますが、途中から会話劇のおもしろさが出てくるので、まったくだいじょうぶです。

町民への説明会、運転中の会話、薪割りシーン、そしてラスト。

どれもが画面に釘付けになります。

ラストの解釈はいろいろあるだろうけど、誰かと語りたくなる映画です。

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Yuhide

3.0雰囲気的に仕方ないのかもしれないけど、 棒読みっぽい台詞が気になっ...

2024年5月1日
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雰囲気的に仕方ないのかもしれないけど、

棒読みっぽい台詞が気になった

それ気にし始めちゃったら、

全然入れなくなってしまったまま、

終わっちゃった

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jung

3.5人間と鹿は争わない。

2024年5月1日
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鑑賞方法:映画館

原沢村の豊かな自然を聖なるものとするならば、芸能事務所は俗なるもの。この映画で使われるグランピングという言葉は華やかなものでは決してなく、とてつもない陳腐なものに聞こえる。
脈略のない俗世界に属する人間は徐々に浄化されていくわかりやすいプロットは、断絶するBGMやカメラのロングショットや揺れなどの効果は鳴りを潜めるようにも感じた。
つい悪や悪者を意識して劇中で追ってしまうタイトルではあるが、存在感のある徹底的な悪というよりは、立場による善悪の境界の揺らぎということなのか。

人間と鹿は争わない。
が、人間は鹿を殺す。
人間同士は争い、時に犠牲を伴うこともある。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

3.5まさに映画作家

2024年5月1日
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個人的に興味のある問題を扱っていたので鑑賞。
話し合いの場面は見応えあり、
「バランスが大事」は納得できた。
ラストは???
パンフレットからヒントを探してみる。

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タケ

4.5チョークスリーパー

2024年5月1日
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鑑賞方法:映画館

前半30分、危うく寝落ちしそうになるくらい、ゆったり時間が流れる映像

東京からの刺客が登場してから、話が動き始める

ラストの判断は観客に委ねる作りに

主人公の最後の行動に、キラー猪木をみる! オワリ!

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うんこたれぞう

3.0僕には見る目は無い。多分。

2024年4月30日
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欧州で評価されるということは、こういうこと。其処を理解しないと『作家性の高い』作品に、観客は呆気にとられるだろう。松竹ヌーヴェルヴァーグと呼ばれた大島渚たちの、独善的で実験的な作品群への、高評価と興行収入の乖離に似た匂いがする。そのため濱口監督の前作を、全く評価できない僕は、ル・シネマの満席に近い観客席に驚きを禁じ得ない。

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t2law

4.0外部の介入を映画という媒体を活かして伝える

2024年4月30日
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セリフもほとんどない美しい自然の映像が相当時間続く。自然との調和を感じる表現だ。
開発者が入ってからは監督の魅力でもある淡々とした会話劇が続く。
開発者という外部の介入があってからの忙しなさが前半と落ち着きとの対比が強く、これは映画ならではの表現だと感じた。
多くのことを感じ、その後、頭の中に残り浸れる作品だった。

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モトコ

4.0現実的かと思いきや!

2024年4月30日
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ドラゴンミズホ

2.5理解しがたい

2024年4月30日
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鑑賞方法:映画館

『ドライブ・マイ・カー』にあった平板なセリフ読み合わせと同じような、淡々とした会話劇。

前半は状況・環境の説明を兼ねつつの日常セリフや、林、空、湖などを重ねていき、眠気を誘発。

後半は、テントなどの道具や食事を提供するホテルみたいなキャンプ(グランピング)場を、補助金狙いで村に作ろうとする芸能事務所と、村人たちの対立構造を描く。
建築許可は県や市が出すので、当事者である町が計画を聞くのが一番最後、着工間際で、説明会を開けばアリバイ成立という今の行政の不備を指摘する内容はよかった。
『悪は存在しない』というタイトルだが、グランピング場開発を企む、芸能事務所の社長とコンサルの二人には明らかな悪意てんこ盛りで、タイトルに偽りがないかどうなのよと思いつつ。

主人公・巧の唐突な最後の行動には、たしかに悪意は存在しなさそうなものの……ちょっと理解しがたく。
前向きに考えたら、考えるな感じろなA24系の亜種で、観る人間に意味を感じさせようとする意図があるのかもしれません。

しかし、私には驚かせるための意外性しか考えていないような、投げっぱなしの脚本に思えました。
なんで銀獅子賞だったんだろ?と思うくらい、尻切れ蜻蛉。
「わかりにくいことが芸術性」というなら、私は芸術がわからない人でいいです。

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コージィ日本犬

3.5音楽に包まれ森がざわめいている

2024年4月30日
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自然の中に居させてもらっている人間だから共存したいと思っている
しかし映画は途轍もない不安に終わる

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すぅ

1.5サブミッションの名手

2024年4月30日
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ちょんまげ

3.0濱口監督の空気感に共感できるか否か

2024年4月30日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

 自然と人間、環境問題、地域創生といった観点から見ると、見事に裏切られる。
 流行りの社会課題解決の観点から見ても、芸能事務所がグランピング施設を作る計画など、そもそも眉唾もので、町議会で議決されるとは到底思えない。この非現実的な状況設定は、おそらく濱口監督の中では単なるお膳立ての材料にしか過ぎないことは容易に想像できる。
 描きたかったのが現実問題である地域創生、村起こし等でないならば、本作の行方は混沌とする。
 そもそもが石橋英子のライブ映像から派生した作品ということだが、あの木の枝を下から長回しした冒頭とラストのシーンを見ていると、現実問題とはリンクしない何か象徴的なものを表現しているようにも思える。

 ドキュメンタリー映画監督の森達也氏は、「映像はレトリックよりも生理を伝えることに適性がある媒体なのだ」と言っている。「生理」という言葉で若干糸口が見えてくるような気がしてくる。おそらく濱口監督の「生理」の伝達とは、森氏が言うように、撮影する側の主観を焼き付けることで空気や濃度を生々しく伝えることなのかもしれない。
 言ってみれば、濱口監督の「生理」によってもたされた空気感に共感しない限り、本作は、村起こしのその後の展開がちっとも見えない尻切れトンボの作品と嘆くしかないのだろう。

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ジョー

3.5明確なテーマを伝えるシンプルな話

2024年4月29日
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鑑賞方法:映画館

説明会のシーンで議論された、ろ過装置配置位置の問題。
そこで先生と呼ばれる方が諭した、
『上で起きたことは下が割を食う』という話こそこの作品のテーマでしょう。

グランピングを建てようとする芸能事務所の社長やコンサルが取り合わないから、
末端の社員が村民と向き合う羽目になる。

狩猟(趣味)を楽しむ人がいる反面、
傷を負わせた獲物を仕留めきれずに逃すから
山中で朽ちる獲物がうまれる。
※狩では傷を負わせた際、しっかり仕留める義務が生じます

霧の立ち込める野原で、娘は鹿と見間違えられたのでしょう。
よくある誤発事故です。
そこで死んだ子鹿を守ろうとする怒りの矛先が、
資本社会の末端にいたあの社員なのではないでしょうか。

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ゆる

1.5さすがにわからない

2024年4月29日
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Scott

4.0解は存在しない

2024年4月29日
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石橋英子という音楽家とのコラボレーションが本作の元になっているときいて、右脳で感じるべき感覚的な映画なのかなぁと“想像”しながら観たのだが、やはりこの濱口竜介がメガホンを握ると映画はどうしたって理屈っぽい左脳派作品に変わってしまう。長野県甲斐駒ヶ岳をのぞむ架空の村を舞台にした本作は、あらゆる意味における“境界”をテーマにしているらしい。

映画冒頭森の木々を下から見上げる長まわしの美しいショット。上からの真俯瞰ショットに見えるよう、空の部分を白くまるで雪原のように映し出しているのだ。村に持ち上がったグランピング建設計画の説明会で、浄化槽の設置場所が問題になる。下流一帯で湧水を利用している人々の生活に影響が出るというのだ。建設する側の芸能事務所職員が地域活性化のメリットを唱えると、区長の爺様は上流と下流のバランスが重要だと反論する。

じゃあ自然と都会、環境保護と地元経済活性化、上流と下流の“境界”はどこにあるのかを、濱口は我々に問いかけるのである。コロナ禍で大ダメージを受けた映画業界に対して政府が何の“補助金”を出さなかったことに対する不平も、本作の中で間接的に触れられているらしい。補助金のもらえる業界ともらえない業界の境界はどこにあるのか。さらにいうならば、補助金のもらえる映画とそうでない映画の境界について、濱口はおそらく観客に一考を促しているのだろう。

環境破壊と簡単にはいうけれど、本作に映し出される風景はけっして美しいものばかりではない。林道に横たわる小鹿の白骨死体、道路の脇に立ち並ぶ錆びだらけのバラック、異臭を放つ牛糞焼却場、グランピング設置に反対する住民だってもとを正せばみんな都会から移住してきたよそ者だ。営業担当2人も補助金目当ての建設計画には疑問を抱いており、根っからの悪人ではなさそうなのだ。

そのタウンミーティングでは綺麗事を並べていたタクミだって、家に帰れば娘のハナには「臭い」と足蹴にされるほど嫌われていたりするのだ。他人の目が届かないところでは人間(“だるまさん転んだ“”に興じる児童のごとく)何をしているか誰にも分からないのである。フロントガラスから見える水挽町の景色とリアワイドカメラの映像は、同じようにみえて実は全く異なった一面があることを監督は我々に伝えようとしているのではないか。

映画スタッフである素人役者に主人公の便利屋タクミを濱口が演じさせた理由も、プロとアマのちょうど中間を狙った計算づくのキャスティングであろう。どこまでが自然で、どこからが人工なのか。グランピングという双方いいとこ取りの中途半端な施設建設を中心にすえたシナリオも、決して“偶然”ではないのである。善と悪の境界が曖昧なように、ラスト濱口竜介は生と死の境界まで曖昧にぼかそうとする。冒頭シーンとリンクした暗い森は、上下のみならず360度すべての方向感覚を観客から奪い去ろうとしているかのようだ。人知の及ばない世界で確かな《解》を求めようとする我々の愚を笑いながら。

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かなり悪いオヤジ

3.5美しい映像と素敵な音楽は良かったけどストーリーが入って来なかった作品。 本年度ベスト級。

2024年4月29日
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本作の監督の今まで観た作品が自分好みだったので鑑賞。

出だしの風景や音楽に期待値上がるも終わってみれば「?」の作品だった(笑)

長野県の自然に恵まれた町。
芸能事務所が補助金目当てでグランピング場の建設を計画。
町で説明会を行い町民からの不安を芸能事務所の高橋と黛が聞き、町民を納得させようとする展開。

本作はグランピング場がどうなるのか?
そんな作品だと思っていたけど全然違ってた(笑)

本作は会話を楽しむ作品って感じ。
高橋と黛の車内での会話が良かった。
過去に観た西島秀俊&三浦透子さんの車内での会話のシーンを思い出す。
過去作では車内でタバコを吸っていたのに本作ではタバコを吸わないシーンにニヤケる(笑)

終盤から予想の出来ない展開。
ラストの巧の行動が全くの謎。
観賞後、巧の行動を考えるも答えは出ず。
あそこは驚けば良いだけのシーンなのか?
気になるところ。
観賞後、ネタバレサイトを見てその理由に納得。
伏線を回収出来なかった自分が悔しい(笑)

うどん屋さんで食後に「体が暖まりました」って言うのは禁句だと言うことが勉強になりました( ´∀`)

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イゲ

人生ワースト1位かも

2024年4月29日
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ゴダール気取りのタイトルから
始まって
既視感ありありのファーストショットからの5分で嫌な予感。
10分で映画館を出たくなり
うどん屋のシーンで1回だけ笑い
あの!ラストで怒り心頭に。
気取っていて
お客に気を使わせる
大仰なお芸術な映画、
凄まじくつまらなく
自分でも不思議なくらい
気に入らない。
高評価された方の
考察を拝読しても
何一つ全く共感できず…
監督のインタビューを読むと
尚更腹立たしく、
お好きな方すみません
この作品大嫌いです。

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西河のりお

4.5映像の構図とか巧みな表現が─

2024年4月29日
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笑える

悲しい

長い導入でしたけど、あの映像表現がこの作品を物語っていて、あれでかなり引き込まれた気がします。
この作品は映像で魅せていくのかなと思っていると、相変わらずの見事なスクリプトで相当笑わせてもらいました。
一筋縄では行かない問題を視点を変えながら語られていたので、こりゃあ話半ばで終わるなぁとは思ったけれど、予想外の帰結というか・・・何となくの雰囲気は醸し出してはいたけれど・・・正直そうならないでと思っていた終わりだったような・・・でも、あまりよく分かりませんでした。なので、あんな不明な感じならば、無理に劇的に終わらなくてもねぇー・・・なんて─
でもかなり楽しめました。

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SH

5.0文句なし!観客に問いかける映画は素晴らしい!

2024年4月29日
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鑑賞方法:映画館

知的

寝られる

文句なし!
濱口竜介監督作品はドライブ・マイ・カー、偶然と想像に続いて3作目だが今回の作品は一番好み。
明らかに今回の作品は作品を通じて、今の日本社会はこれでいいの?と観客に問いかけ、考えてもらう作品。そういう手できたかと唸らされた。
音楽の使い方も絶妙だし、緻密さを感じた。
ラストシーンは特に我々観客が問いかけられている気がした。
さすが、濱口監督。今年のベスト邦画作品候補にあげたい。
濱口竜介監督ファンの方はおすすめします。

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ナベウーロンティー

3.5自然に悪は存在しないが、人に悪は存在する 自然への謙虚さを忘れたとき、その報いは訪れる

2024年4月29日
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鑑賞方法:映画館

難しい

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ITOYA