劇場公開日 2024年4月26日

悪は存在しないのレビュー・感想・評価

全200件中、61~80件目を表示

2.5意味がわからない

2024年5月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

グランピング場の話とハナちゃんの失踪は関係あるのかな?

コメントする (0件)
共感した! 0件)
blue

4.0"悪があるから善がある"と言うならば

2024年5月14日
Androidアプリから投稿

あっ…!上から下へ流れる
東京組にキャラクター性を持たせることで、現代社会に生きる私たちの相手への配慮に欠けた無関心な言動=他ならぬ暴力を浮き彫りにしているようだった(そこの社長やコンサルが如何にもな権化だったが自分は"普通"と思っても)。そして、やはりそれらも個人の気付き次第で、"100も1から"といずれより多数へ流れていくのだろうか?

リアウィンドウから撮られた映像。そして、劇伴が途中でブツ切りされるのは勿論、様々な"音"も印象に残った。
あまり進んで喋るタイプでない、濱口監督らしい淡々飄々とした感じの主人公に、説明会シーンから東京組が入ってきて喋り会話量がどっと増える印象。飾られた写真でしか出てこない主人公の奥さんや明かされないバックグラウンド然り曖昧さがある一方で、東京組は車中シーンでベラベラと喋るし、何なら(少なくとも表面的には)主人公たちより彼らの方が共感性が高い描写がされていた。それはまるで自然と現代社会に汚染された個人(観客)という縮図のようだった。
あらすじになるようなメインのストーリーライン以外にも色々な要素を盛り込みながら、最後は観客に解釈を委ねるような曖昧なラストへと流れていく。例えば、この導入プロットで自分が作ったら、あのまま東京組が乗り込んできた当初の目的は果たされて、地元が大変なことになる…なんて表面をなぞっただけの薄っぺらなものになっていたかもしれない。けど、無論そんな想像からは違った。その中で、皆知らず知らずの内に暴力を振るっているということを考えさせられた。
思ったより断然笑えたし、自分の中でまだ咀嚼しきれておらず考える時間が必要だけど、すごい作品だなと感じる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
とぽとぽ

3.5このなんとも言えない濱口的後味(笑)

2024年5月14日
iPhoneアプリから投稿

ドライブマイカーは本当に作り込まれた映画だった
反面
濱口監督こんなスタイルもするのねー!っていう

ワンカットワンカット、なんか分からないんだけど、退屈せずにみれてしまう感じ
濱口監督の絵は不思議なもんだねぇ

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ドンテヌン

4.0不安をあおってくる劇伴

2024年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

さて、渋谷に行くのが嫌すぎて(苦笑)見て見ぬふりをしていたわけですが、やはり濱口監督作品を無視することはできずに公開からようやくの3週目、サービスデイにBunkamuraル・シネマ渋谷宮下へ。このシアターは初来館の私、渋谷TOEI時代も入ったことがなかったので、ちょっとドキドキですwなお、公開から時間が空きましたが、毎度の如く前情報なしで挑みます。いつも聴くラジオ番組の映画評も、このレビューをアップするまではオアズケです。
で、始まって早々に気が付く「何、この劇伴。。」何となくですが不安をあおってきます。なるほど、このレビューを書くのに読んだ情報でようやく気付いたのですが、この映画、音楽を担当する石橋英子さんとの共同企画だったのですね。兎に角、音楽が鳴り始めると「何か起こるのでは?」と不安を感じます。そもそも題名がこれですから何も起きないわけがないだろうと想像の相乗効果で最後まで目が離せません。そして後半に案の定「事」が起きるのですが、起きる少し前、物語り中でも一番緩くちょっと可笑しく劇場からも笑いが起きていたのに、、という意地悪な展開により一層のショックを感じます。
観終わって誰しもが考察したくなる終盤に起きるそのことは、その少し前の会話に鍵があることは誰しもが気づくと思いますが、考えれば考えるほど実はあれもこれもが伏線に思えてきます。どんな質問にも簡潔に答える巧(大美賀均)が明言しないことにどんな意味があるのか、しっかり鑑賞者に考えさせる余韻を残してくれています。そして、何といっても作品のベースになる話(グランピング場建設計画)自体が興味深く面白いし、思いのほか為になることも重要な点だと思います。これも後で知ったことですが、銀獅子賞以外に受賞している賞の種類・幅にもなるほど納得です。
キャストの何人かは「見たことあるけどお名前は…」という方もいらっしゃいますが(衝撃の最後でクレジットを確認できませんでしたが、丘みつ子さんがいらしたと思います)、いわゆる「有名な方」が出演されていません。そんな中でも高橋を演じる小坂竜士さん、滑稽で最高です。状況に応じて器用そうに振舞っていますが、実は往々にして脊髄反射している部分など案外身につまされますし、ついつい苦笑します。
かなり好みの作品で、踏ん切りをつけて渋谷に来た甲斐がありました。何ならもう一度観たいくらい。満足です。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
TWDera

4.5鹿の通り道

2024年5月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
sankou

5.0拓は、鹿だった。

2024年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悪は存在するし、しない。
どこに視座をおくのかによって、その解釈は人も動物もそれぞれ。

結局のところ拓は、鹿だったのかもしれません。

私たち人間も動物も同じで、それぞれの価値観の基で生きており
悪はそもそも存在しないし、善も存在しない。
ならば、そもそも悪ってなんだろう?善ってなんだろう?とまで思考が及びます。

現社会や実生活を取り巻く状況を見つめると、人間って実に身勝手な生き物だと感じます。

濱口監督の映画は、フレーム外でキャラクターとストーリーが生きている。
オーディエンスに思考を巡らせる。

こういう意図と目的を以て、この本を書き、あの映像を仕上げる。
濱口監督は、天才だと思います。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
RYO

3.5自然な風と川のせせらぎ。

2024年5月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 13件)
SAKURAI

3.0ラスト不明の名作

2024年5月14日
Androidアプリから投稿

ラスト20分までは環境問題、人間関係だのと色々と楽しませる映画であり、ラストがどうなるのか?ラスト次第では名作にも駄作にもなるなと思い、ラストは総キタカの不明な映画。このラストだから不明で名作で迷作。「聖なる鹿殺し」でさえ意味はあった。どちらかと言うと「ラム」に似ている。ラストどうなるのどうなるのと高みに感情を置いといて、置きっぱなし。
監督の演出勝ちの映画だと思う。
棒読み、長回しが生きる映画であり、ここまで成功した監督は日本ではまであると思う。
この監督はこの路線で生きていくしかないのか?

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ルイ

4.5わかるところとわからないところ

2024年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

 序盤は退屈だった。住民説明会の展開は明確だった。その後、説明側は、重要人物を取り込もうとするが、思うようにならない。自分自身も、持ち場で恣意的権力者に取り込まれないように警戒し、抵抗しているので、共感できた。しかし、結末への展開は、意味不明。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
てつ

4.0その地の掟を汚すことも、目撃することも憚られるのかもしれません

2024年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
Dr.Hawk

4.0ラストシーン、監督の勇気に感心した

2024年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
shige0052

3.5自然

2024年5月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

難しい

山や川の自然と、登場人物達の自然さがマッチしていました。
初め、皆さんの棒読みに唖然としましたが、次第にその素朴さが心地よくなりました。

芸能事務所の男性は、俳優経験もあるとのことで(?)、嫌な感じも、変化していく様子も、安心してみていられました。一番人間らしくて、個人的に気に入りました。

内容は、どのようにも取れますが、描かれた事実だけ受け取っても良いかと思います。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
Mikikar

4.5水は低いところに流れる

2024年5月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

わかりやすく、面白く描かれているところもあり、登場人物それぞれの言い分も的確で、退屈することもなく、油断して観ていたら、ラストでガツンと衝撃を喰らって、呆然としなから映画館をでて、しばらくすると映画のさまざまな場面がよみがえり、新しい世界へたどり着いたような気分になる、そんな不思議な映画だった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ちやのゆ

4.0気持ちがザワザワする

2024年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
nakadakan

1.0なんにも語っていない

2024年5月12日
Androidアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
ふふふ。

4.0自然との共存の難しさ

2024年5月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

擬人化した自然がもたらす、予測不能な結末だと感じました
自然との共存しようとしても、時には地震などで命を落としてしまいます
自然は生態系のバランスを取るため、まったく悪くない人も殺してしまう。悪は存在しない、というのも、「悪い人」ではないということだと最後のシーンを見て、しばらく考えた後、思いました。なので演技が下手ではなく、なにものにも動じない自然を演じていたのですね

住民説明会までは眠たいのですが、途中から惹き込まれていきます

もう一度、観たいと思います

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ともゆき

3.5結果としての生死は重要ではない

2024年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

濱口監督は2011年の震災時に在学していた東京藝術大学からの派遣スタッフとして現地に入り津波を体験した地元住民のインタビューを大量に撮影したそうで「自然(津波)は悪?じゃ自然界の一部である人間は?」というテーマは当時からずっと抱き続けていたのだろう。記者会見でタイトルについて「普段の生活の中で考えないようなことを考えさせてくれることを期待して」と述べているけれど、観客はあまりにも考えさせられ過ぎて困る。面白い映画であることは間違いないが悲しいかなこの制作規模では「自然と人間」を描くにはあまりにもスケールが小さくちゃちくて薪割り水汲み山菜摘み果ては動かぬ剥製の鹿ではとうてい山に生きる男としての説得力を得られるものではなく、実写映画を観るというよりはむしろ挿絵付きの小説を読んで映像を補完している感覚に近い。前作「ドライブ・マイ・カー」では「イタリア式本読み」と呼ばれる感情を込めない演技指導が話題となったが、今作はまさに主人公の巧(大美賀均)が100%棒読みの素人であるのに対し、自然を蹂躙しに東京からやってくる高橋(小坂竜士)はどちらかというと大きめの芝居でそれぞれの立場を反映し対立軸がはっきりして良かった。近づいているようで、親密さを増していくかのようで、その間の溝が埋まることはない。友人と一緒に観た後居酒屋に入りエンディングの解釈で議論するにふさわしい映画で監督はそれを狙っているという狡さ。でも答えはスリーパーをかまされた高橋が発した台詞に示されている通り「なんなんだ?!」

コメントする (0件)
共感した! 1件)
たあちゃん

4.5【”自覚無き悪は存在する。”長野県の架空の山麓の自然豊かな町を舞台に、大都会に住む人間の”自覚無き悪意ある業”によって起きた出来事を描いた作品。衝撃的なラストシーンは忘れ難い作品でもある。】

2024年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

■巧(大森賀均:当初はスタッフとして参加していたそうである。)は娘の花(西川玲)と”長野県の山麓の自然の恵みと共に暮らしている。
 コロナ禍で経営の苦しい芸能事務所が、政府の補助金目当てに、宅と花が住む町にグランビング場を作ろうとしたことから、父娘や町の人達の暮らしに不穏な空気が漂い始める。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・序盤は、巧が森の中に流れる小川で水を汲み、薪を割り、花と広葉樹、針葉樹が入り交ざる豊かな森の中を歩くシーンが、穏やかなトーンで映される。
ー だが、その中に後半キーになるショットや言葉がさり気無く含まれている。例えば、花が鹿の骨を見つけた時に”半矢の鹿だろう。”と言ったり、清涼な水の流れを映し撮ったり。-

・そこに、東京の芸能事務所の高橋(小坂竜士)と黛(渋谷采郁)が、グランビング場設置についての説明会を行いにやって来るが、浄化槽の位置や管理人が夜間いないなど、計画の不備を出席した町の人達に指摘され、這う這うの体で東京へ戻る。
 二人は、コンサルの男と事務所の社長に住民に言われた様に、再度の説明会への出席を求めるが、軽くあしらわれ再び町へ戻るのである。
ー 高橋と黛の車中での会話から、彼らが行き詰まっている事が分かるが、二人の人生観の薄っぺらさが垣間見える。特に、”俺が管理人になろうか。”などと言っている高橋である。彼らの闖入が、平穏だった町にとっては”自覚無き悪”ではないか、と私は思ったのである。-

・高橋と黛は、社長に言われた通りに、巧を懐柔しようとするが軽くあしらわれつつ、巧は彼らを冒頭のシーンで、巧とうどん屋を営む男が汲んだ”清涼な水”を使ったうどんを御馳走するのである。
ー 巧の心は、良くは分からないが高橋と黛を嫌悪している様子はない。そして、花はいつものように、森の中を一人で歩いている。巧がいつも迎えが遅い為である。巧は高橋と黛と鹿の通り道でもある、グランビング場になるであろう、森を歩く。
  そして、ここでもキーになる言葉が巧みの口から出る。”鹿は人を襲わない。但し、半矢の鹿は別だ。子が居たら尚更だ。”-

■衝撃的なラストシーンの私の解釈
・花が居なくなり町中で捜索をするシーン。徐々に暗くなる中、巧と高橋は花を探しに森に入る。探し続けた結果、漸く二人は花を見つけるが、花の前には”半矢の雄鹿”と”小鹿”がいる。
 その姿を見た巧は、高橋の首を後ろから羽交い絞めにして彼を失神させる。その後高橋は泡を吹きながら少し動くがその後動かなくなる。
 そして、アングルは血を出して倒れている花を映す。花が襲われたシーンは映されないが巧が高橋の首を絞めた前であろうと推測する。
 巧は、花が雄鹿に襲われた瞬間に、高橋を””半矢の都会の男”であり、彼らが来た為に自分が花を迎えに行く時間がいつもよりも更に遅れ、花が襲われた”と感じ、咄嗟に高橋の首を絞めたのだろうと、思った。
 巧も又、”自覚無き悪”に一瞬、成ったのであろう。彼が説明会で語っていた”バランス”が崩れた瞬間でもある。

 何度も書くが、これは私の解釈である。
 因みに濱口監督は、このシーンに関して”解釈は観客に委ねる。”と言っている。そして、私は解釈を委ねられるのが、比較的好きである。

<ラスト、巧は花を両手で抱え、森の奥に消えていく。そして、冒頭明るく下からのアングルで映された森が、下からのアングルで暗く映されるのである。
 今作の後半までの展開の面白さと、特にラストは迷宮的な仕上がりが印象的な作品である。>

<2024年5月12日 刈谷日劇にて鑑賞>

コメントする (0件)
共感した! 18件)
NOBU

0.5え、つまんない 謎が多すぎるし、何が評価されたの?

2024年5月12日
iPhoneアプリから投稿

え、つまんない
謎が多すぎるし、何が評価されたの?

コメントする (0件)
共感した! 2件)
とよ

4.0自然が主役級

2024年5月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ル・シネマ渋谷宮下で鑑賞🎥

冒頭のカメラを真上方向に向けて木々の枝を仰ぎながらズンズン進む映像から引き込まれた感じだった。普段、真上を見ながら自然の中を歩くことなど無いので、とても新鮮な風景に見えた。
カメラは信州の山村の自然を次々と切り取って、スクリーンに映される。バックでは音楽が流れ、「これは自然を描く映画だよ」と濱口監督が言っているような映画🌿🍃🦌

「きれいな水」が山村の人々にはとても大事な生活基盤であり、薪割りして火にくべるような生活も続けている自然と人間が上手に共存している村。
そんな村にグランピング場を作ろうとする会社の人間が、山村の人々に説明会を開くが、こてんぱんにやられる会社側の2人。彼らも会社に戻ってから再び山村を訪れた時には住民側に寄り添おうとする気持ちを持ち始めるのだが……といった流れで物語は進む。

あの清流で作ったうどんorそば、食べてみたい!😊

ラストは「えっ!」という驚きで、「その後どうなるの?」はスクリーンの霧の中🌪️🌪️🌪️

自然を映した映像が素晴らしく、濱口監督なかなかの佳作であった🎥✨

<映倫No.124282>

コメントする (0件)
共感した! 1件)
たいちぃ