プリシラのレビュー・感想・評価
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First Loveの素晴らしさ
いつもの映画館①で
というか②は三月いっぱいで閉館
こっちでこまごまと番組が組まれるようだ
何年か前にエルヴィスを観てなかなかよかった
今回はそのスピンオフ的な企画だなと
ん これで終わりなのか
当然エルヴィスの死が描かれて その後の彼女のゴタゴタ
娘のこととか マイケルジャクソンと結婚したんじゃなかったか
ドロドロドロドロを予想していたので肩透かし
なるほど チラシに書いてあった宣伝文句
First Loveの素晴らしさ これに尽きるな
彼女はまだ生きているんだっけか
とすると 何年か前のエルヴィスを観て
不満だったのかもしれない アタシがあまり出てないじゃないと
パーカー大佐ばかりじゃないと
こっちの目線で描いてよと
せっかくならあのマリーアントワネットの彼女が撮ってちょうだい
みたいな空想をしてしまった
だったらドロドロドロドロは見せられないわなぁ
典型的なDV男の場面とかクスリの描写はあるものの抑え目で
場面の繋がりに自然じゃないところも何か所か
まぁいいんじゃないでしょうか
この監督のタッチは好きなので
プリシラはカリメロの彼女だよな
一組のカップルが終始イチャイチャしているだけって感じの作品。 本年度ベスト級。
自分には全くハマらなかった。
飽きる事は無かったけドラマ性も無く満足度はかなり低め。
本作はのジャンルは「伝記」という事で観賞後、Wikipediaでエルヴィスとプリシラを調べるものの、事実と違っている部分もあり更に拍子抜け(笑)
まぁ伝記と言いながら映画なのでしょうがないけど。
14歳のプリシラがエルヴィスと出会い、付き合って結婚。そして別れが訪れるまでのストーリー。
プリシラを演じたケイリー・スピーニーが美しい。
彼女が着る美しいドレスは素晴らしかった!
エルヴィスを演じたジェイコブ・エロルディがカッコ良い。
実際のエルヴィス・プレスリーに空目してしまう(笑)
前述の通り本作は終始2人がイチャイチャしてるだけって感じ。
喧嘩もするけど直ぐに仲直り。
でも14歳のプリシラと付き合ってもエルヴィスが一線を越えなかったのは事実なのか?
そうだとしたらかなりの硬派(笑)
これは映画ならではの演出と推測。
エルヴィスの仕事と遊びのオンオフの切り替えが凄い!
撮影とかで長期遠方に行くもプリシラには留守番させ、休日は毎日パリピ状態。
羨ましい生活だけど薬に頼るエルヴィスが陰ながら疲れている感じに受け取れた。
プリシラがエルヴィスに別れを告げた後に流れる曲も実際と違い美化させた感じで素直に本作を楽しめた感じはありませんでした。
「伝記」系な映画は鑑賞前にWikipediaとかで予習してから望んだ方が良いかも( ´∀`)
ほわ~んとした映画
14才のプリシラの可愛らしさといったら!両親にとってもエルヴィスにとっても掌中の珠だった。でもエルヴィスはプリシラをペットの様に扱ってた。プリシラも出産で病院に赴く時ですら濃厚なアイメイクをする程にエルヴィス色に染まってた。だから髪の色を元に戻しエルヴィスから離れてよかった。
布の質感やペディキュアの色、ドレスのデザイン、ヘアメイク、靴など細部にこだわるのはとても好きだし監督が意識していることはよく伝わった。でもそれとプリシラの内面との関わりが希薄だった。
この映画を見た理由はエルヴィス役のジェイコブ・エロルディを映画館で見たい!でした。でも顔が、眉毛中心にエルヴィス寄りだったのでちょっと残念。エロルディを初めて見たAmazonPrime映画 "Saltburn"で、彼は爽やか、エリート、貴族で、親切でかっこよくて感じのいい品のある好青年でした。バリー・コーガン相手の演技もよく今後の活躍が楽しみです!
おまけ
「プリシラ」本編の前にCHANELの定番バッグのCMあり。モノクロ映像、ブラピ&ペネロペ・クルス!夢のようなキャスティングですが二人の会話も雰囲気も倦怠期の夫婦みたいだった。BGMは映画「男と女」のダバダバダー。何を見せたかったんだろう?このバッグは劣化しません、とっても長持ちしますよ、かな?
バズ・ラーマンの「エルヴィス」とセットで・・・‼️
エルヴィスとその元妻プリシラの馴れ初めから離婚までを、女性映画の名手ソフィア・コッポラ監督が描いた作品です‼️パーティーでの初めての出逢いから、両親の反対を押し切っての交際、結婚、妊娠して出産‼️多忙なエルヴィスとのすれ違いと孤独な日々、セックスさえもエルヴィスのコントロール下である窮屈な生活、世界最高のスーパースターに合わせて自らを装飾する日々‼️ある程度想像の範囲内で展開するプレスリー夫妻の結婚生活‼️50〜60年代の衣装や美術など風俗描写はホント素晴らしい‼️ただ深いドラマ性を期待すると肩透かしを食うかも‼️いくらプリシラの視点で描かれるとはいえ、エルヴィスのライブパフォーマンスくらい、見せ場があってもヨカッたかも‼️そして劇中、エルヴィスが電話で話している大佐‼️まさかこのソフィア・コッポラ監督作でも怪物トム・ハンクスの影がチラつくとは‼️プリシラ役のケイリー・スピーニーはハマり役‼️まさかエルヴィスの元妻役の後、エイリアンと対決するらしいです‼️でも私の世代にとってはプリシラはエルヴィスの妻というよりは「裸の銃を持つ男」シリーズだなぁ‼️
プリシラについて初めて知りました
世界的スターのエルビス・プレスリーと恋に落ちた女性の物語を描くという予告に興味を惹かれ、公開初日に鑑賞してきました。彼女のことを全く知らなかったので、いい勉強になりました。
ストーリーは、スーパースターであるエルビス・プレスリーの知り合いから偶然誘われたホームパーティーで、彼と出会った14歳の少女プリシラが、エルビスと瞬く間に恋に落ち、一旦は離れ離れになるものの、彼への思いが募り、両親の反対を押し切ってエルビスの豪邸で一緒に暮らし始め、彼の好みの女性になるように努め、やがて結婚し、子宝にも恵まれるが、少しずつ心がすれちがっていくというもの。
思いがけず憧れのスターを前にして、一気に心に火がつき、自分を抑えられない、思春期真っただ中のプリシラの心情はよく理解できます。当初、人気スターのエルビスは、そのネームバリューを使って、いたいけな少女を弄ぶようなゲス野郎かと思ったのですが、意外にもきちんとプリシラの親を説得しようとする姿勢に感心しました。一方的に盛り上がるプリシラに対しても、大人として相手に敬意をはらい、節度のある距離感で接している点も好印象です。そんな二人が、互いに相手を深く愛し、会えない時間の寂しさに耐え、二人で過ごせる時間を大切にして、やっと結婚にいたるまでを丁寧に描いていると感じます。
しかし、そのあとはなんだか駆け足で、出産や別居までの流れに気持ちがついていきませんでした。プリシラはエルビスを愛していながらも彼のもとを去ったように見えますが、その心中にはどのような思いがあったのでしょうか。芸能人ゆえにささやかれる彼のゴシップに耐えられなかったのか、彼の言動そのものに我慢できなかったのか、自分の気持ちが満たされないことへの不満だったのか、そのあたりがよくわからず、ちょっと共感しにくかったです。
エルビスにしても、「母親似で短気だ」とは言うものの、いささか病的に感じる部分はあるし、多用する薬の影響をほのめかす部分もあり、本当のところはよくわかりませんでした。それゆえ、彼の心情にも共感しにくいものがあります。服用していたのはおそらく睡眠薬だと思いますが、なぜ薬に頼る必要があったのか、その背景や彼の苦悩がもう少し描かれれば、また違った印象になったと思います。
そんな感じで、二人の心情に寄り添えず、やや客観的に成り行きを見つめていたため、感動する場面があまりなかったのは残念です。“エルビスの不在”と“彼の帰宅中の二人の時間”を繰り返すだけで、淡々と進む展開も、少々眠気を誘います。とはいえ、古きよきアメリカの雰囲気を堪能でき、エルビス・プレスリーとプリシラの物語を知ることができたのは、いい勉強になりました。
主演はケイリー・スピーニーで、あどけなさの残る少女から大人の女性へと、衣装とメイクと演技で確かな変化を感じさせるさまは圧巻です。脇を固めるのは、ジェイコブ・エロルディ、ダグマーラ・ドミンスクら。
プリシラの視点で描いた作品は評価するが?
シンデレラストーリーだが、もし恋の相手がエルヴィス・プレスリーだったら?
プリシラの視点で描いた作品。憧れの男性を恋してもエルヴィスのような手の届かない
人物に恋することは大変な事だと改めて痛感。また、劇中曲も洋楽でなかなかいい。
ただ、作品全体を見ると単調。両親がなぜエルヴィスとの恋愛を認めたかなど突っ込みも
入れたくなる場面もあり物足りなさもあった。
今の推しブームは全否定をしない。しかし、推しのスターにのめり込みすぎると大変な事になることをこの作品から見てとれた。
この作品から見てとれた。
あっけなく終わる!
処女作「ヴァージン・スーサイズ」からして、コッポラって
少女の心の機微を描くのは上手いなあと思うけれど、
それに比べると大人になってからのプリシラの心情は適当(ありきたり)に感じた。
まだ生きてる人だから、ここで終わるしかなかったのか。
エンダーイヤーイヤー
以前に見た「エルヴィス」でプリシラが描かれていた記憶がほとんどなかったので、
帰宅後に見直してみたら。。。。出会い→結婚→出産まで、まるでダイジェスト版みたいに数分で終わってたから、そりゃ記憶に残ってないわ、と。
今回のエルヴィスの方が本物に似てる気がした(まつげ)。
そして今回のプリシラは本当に小柄で、あんな頭頂部を肥大化したデカい髪型したら、
余計に体の小ささが目立って、エルヴィスとのアンバランスさが際立っていた。
本人に気を遣ったのか、とりあえずアッサリした印象。
ガーリー全開を期待したコッポラファンは、そんなに満足しないかも?
(自分ら含めお客さん10人くらいしか入ってなかったです…快適でよかったけど)
山場がないまま、終わってしまう退屈な映画だ。
これもまた、女性の自立の物語り
現時点の評価は
IMDb:6.5
Metascore:79
個人的には一般人評価の「IMDb」より
評論家筋の「Metascore」を偏重の方針。
とは言え「IMDb」も7.0以上は善し
(「Metascore」は70以上)の基準としているので
本作はそれなりに事前期待を持っていた。
観終われば、
幼少期から一人の女性を演じきった『ケイリー・スピーニー』は
素晴らしいの一言に尽きはする。
『プリシラ』の著作〔私のエルヴィス〕を底本とした、
『ソフィア・コッポラ』による脚本を含めた監督作。
彼女の作品ではなにがしかの「喪失」が描かれることが多いが、
それは今回とて例外ではなし。
『プリシラ(ケイリー・スピーニー)』14歳、
『エルヴィス・プレスリー(ジェイコブ・エロルディ)』24歳の出会いののち
二年後に始まる同居生活(結婚は八年後)は
傍目からはオママゴトのよう。
『プレスリー』はそれなりの年齢も
世間知らずなのは〔エルヴィス(2017年)〕でも描かれた通り。
一方の『プリシラ』も憧れが昂じてそのまま夫婦になったのが透けて見え。
象徴的なのが、彼が彼女にドレスを誂える場面。
「メンフィスマフィア」を引き連れ店に繰り出し、
とっかえひっかえ試着させるのは「バービー人形」への着せ替えを楽しむのと近似。
服の色にとどまらず、髪の毛の色、アイメイクにまで細かく指示を出す。
にもかかわらず、男女が一つのベッドに同衾しながら
就寝時には睡眠薬を服用。
「時が来るまで」と一切手を出すこともなく数年が過ぎるとの異様な日常。
そうした二人の日々を、監督は醒めた眼で見つめ、
起伏の無い平板な語り口で描写。
子まで成した結婚生活は、結局は六年弱で破綻も、
そのときの涙ですら、どこか他人事の悲しさのように感じさせてしまう。
離別の要因は余人にはうかがい知れぬが、
こと音楽には革新的だった『プレスリー』も
家族関係については古風な
(男は外で女は家。日常生活で女は男に従うべし、との)考え方から、
『プリシラ』が長ずる連れ自我も芽生え
外の世界にも自身の居場所を求めるようになったこともあるのでは。
断ち切られたような映画の終焉の後では、
繰り返される薬の常用と、仕事のストレス、親族やマネージャーへの依存が
世紀のスーパースターを早世させたのは周知の通り。
対して『プリシラ』は、抑圧から解き放たれたように、
その後は女優としてもビジネス面でも成功を収める。
離婚は初恋の終わりともに、彼女の自立の始まりでもあったのだ。
少女漫画のような初恋
14歳の普通の少女プリシラが、世界的スーパースターと恋に落ちるところから物語が始まります。
もちろんエルヴィスプレスリーは知ってたし、曲も何度か聞いてましたが、私の認識していたビジュアルと全然違ってました。トレードマークのもみあげがない時、こんなにカッコよかったんですね?
主人公のプリシラもとにかくキュートなので、見目麗しい美男美女カップルのラブストーリーです。
古き良きアメリカを感じながら2人の恋を見守るに徹します。
最初、疑ってしまったけど2人は間違いなく愛し合っていました。プリシラは彼好みの女性になるよう努力をしていたし、エルヴィスは彼なりの愛情表現をしながら(下手くそだけど)癒しを求めていました。
まぁ内容は少し物足りない気もしますが、全体的に好きなジャンルでした。
下世話な話ですが、このカップルの娘リサって確かマイケルジャクソンと結婚しましたよね?母子揃ってスーパースターと結婚!?凄すぎます。。
映画館からの帰り道、音楽アプリでエルヴィス聴きながら余韻に浸ってました。しばらく続く余韻になりそうです。
普通の物語 だが 事実以上の身長差に違和感MAX 2世監督には試練か❓の低予算作品。
エルヴィス バズ・ラーマン だかオースティン・バトラー パーカー大佐自称役のトム・ハンクス
はスッカリ忘れちゃったよ。2022夏❓
でもオレ ビートルマニアだったし 、亡くなったの オレが小学生の時 でニュースで流れたから
不動の存在感
ただ この人ほど 肥満で晩節汚した人も珍しい 元々ぽっちゃりならいいけど
スーパースターだからネェ
エルヴィス1935〜1977 妻となる プリシラ1945 〜 はわかった 低予算は有料🈶パンフ記述 コッポラさんも大変だ❗️
1959の出会いは 現行の日本の 法律条例道徳的にはヤバい😅けども
綺麗な 紳士的エルヴィスの描写で切り抜けている 【本作はプリシラの回顧録と本人と監督との対談経てるから
嘘とは言えない ただ ひねくれジジイ的には❓あっ間違えた。ワシは ひねくれスケベ😍ジジイですから
多分❗️事実に相違ないのだ エルヴィス は紳士 ベッド🛏️に二人で入っても じゃれ合うだけ というのが事実なのだ❗️
俺も真実を知って 自分のスケベレベルに愕然🫨としたよ
ワシなら・・・以下割愛】
でも 2022のエルヴィス本人の映画 と 本作 プリシラ目線 表裏としても イマイチ不思議作品
有料パンフ🈶の記述は 「結婚式の後 初めてふたりは結ばれた」って STORYのページの最後の方に明白に記述あり。
婚姻関係は ウイキペディアによると 1967〜1973 って 愛と誠 天城山 坂田山 上回る 純愛やねん
素晴らしい👍としか言いようが無い❗️
基本 現代につながる 女性の自立 男の好みに染まる少女から 男から立派に成長する
エルヴィスの妻 プリシラ目線の作品。
売りは当時の ファッション と 部屋の作り 調度品
CHANEL とVALENTINO って言われても ワシにはわからんがな
あっ 髪型は時代考証バッチリ👌 あと アメ車 アメリカの道路事情の理屈は理解してるが
当時のアメ車 デカすぎ コレ 運転席から見たら 多分死角だらけ
「スクール☆ウォーズ」の バイクで学校の廊下疾走 より難易度高いがな 神経質に運転するワシには理解不能の世界
エルヴィスの家大邸宅自体は今残ってるのは 1977時点のらしく ある程度はスタッフの構想でセット創作の模様
最後は ボディガード ホイットニー・ヒューストンかと思ったら 原曲は1974の模様
でも プリシラ目線 だけども エルヴィスの全盛期は 明らかに ビートルズが事実上 浮上した1963以前だから
つまり日本で言えば 若大将 青大将 というより 裕次郎の時代 だから
プリシラ婚姻関係時点で 相当 無理があった 描写もあり リアル
何気に カブトムシは嫌いだよ 気持ち悪りぃ 的な 若い芽は摘まないと 的なセリフもリアル
リアルな 女性の自立 物語 スーパースターエルヴィスの素顔の物語と言ってももよい コッポラの娘さん力作
だが 実は 内容が入ってこなかった 実際の エルヴィス、プリシラは 身長182、163の模様だが
本作演じた役者さんは 196、155 身長差ありすぎて もう話が入って来ない 頑固ジジイであった。
結構 土日でも閑散としてる 観客のオレですら 危機感MAX感じる シネコン
コナン日和で 結構混んでて ホットした😮💨😮💨😮💨
しかし 本作の観客は 土曜夕方 明らかに夕食前 なのに 俺入れて 8人だった 観客が ハジの方に偏ったから
事実上 最後列の 俺の前に観客無し 封切り直後なのに
独占した支配感よりも 誰もオレを阻むものがいない寂しさ 虚無間に とらわれた 予告入れほぼ2時間であった。
結構デカい器なのにぃ・・コナン一強 イヤ現実的に言えば コナン と 変な家 だけ 盛況ってどうやねん
ってマジ思った。
それとここ3年くらい 新作メジャー作品映画館で観まくって
最近の 高校生は マジ アニメか 変な家的な わかりやすい娯楽作品 しか観ないねぇ
あっ 大学生クラスも同様 という傾向を 無責任に嘆く😢ジジイでもあった。
あっ❗️長くなりすぎました。お時間あれば是非
エルヴィス・プレスリーと光源氏の共通項とは?
エルヴィス・プレスリーの妻となったプリシラの物語でした。プレスリーが徴兵で赴任した西ドイツで出会った2人でしたが、出会った当時プリシラはまだ14歳の中学生(映画の中では”9年生”と言っていたけど、小中の区別がないのかな?)。そんなプリシラをプレスリーが見染て2人の関係は始まるものの、今なら完全に犯罪ですわな。まあ2人が男女の関係になるのはずっと後なのだけれども、高校生になったプリシラを自分の家に引き取って育てるプレスリーのやり口には、10歳だった紫の上を見染て後に妻とした光源氏を想起させられました。
勿論プリシラの両親はプレスリーの元に行くことに反対する訳ですが、良い高校に通わせて卒業させることなどを条件にそれを許します。でも徴兵が終わって帰国し、芸能界に復帰したプレスリーは、しょっちゅうツアーで家を空けるし、いろんな女優と浮名を流すしで、プリシラの心に平安は訪れない。しかもプレスリーの言う通りにしなかったり、意見を言ったりするとブチ切れて暴力を振るうし、働きたいと言っても許してくれないしと、DV、モラハラのオンパレード。この辺は光源氏と紫の上というより、高橋ジョージさんと三船美佳さんの元夫妻を思い出したのは週刊誌の読み過ぎか。
いずれにしても、観ている方としては「だから止めとけって言ったのに」という話であり、残念ながら1ミリもプリシラに同情も共感も出来ないお話でした。また大金持ちのプレスリーだけに、精神的な安寧を得られずとも物質的な生活そのものは贅沢なもので、その辺りもプリシラに同情出来ない要因だったように思います。
それでもプリシラが21歳になってようやく2人は結婚し、1人娘を設けた辺りは良かったねと言って上げたい気持ちになったものの、2人の気持ちはしっくりいかない状態で推移しました。
結局2人は結婚から5年後に離婚し、1人娘はプリシラが引き取ってシングルマザーになったところで映画は幕。映画的には1人の女性の自立を描いたって雰囲気を醸し出した感はあったものの、前述の通り誰しもが止めた道を歩んだ結果だけに、イマイチもイマニもスッキリしない展開でした。まあ概ね事実に基づいたお話のようなので、文句を言っても始まりませんが。
因みに離婚後のプリシラは女優業もおやりになり、かつまた本作の原案となった「私のエルヴィス」などを執筆するなど、まさに自立した女性として活躍され、現在もご健在のようで、その辺りにも触れていれば、もう少し評価が変わったような気もしないでもありませんでした。
最後にプレスリーが準主役として登場する映画なので、さぞやプレスリーの音楽が目白押しかと思いきや、意外にもそうしたことはなく、最後はドリー・パートンの”I will always love you”で締めくくりでした。実際離婚後も2人は友人関係だったようで、非常にマッチした選曲だったと思います。
そんな訳で、本作の評価は★3とします。
切なくも共感を覚える恋の始まりと終わりに、成長の記録
誰もが羨む存在として、世界のスター=エルヴィスと過ごした歳月(激動の十代)の中で少女は大人になり、自ら去ることを決断する…運命的な出逢いから別れまで。相手のことが好きだからこそ、このまま一緒にいても相手をダメにしてしまって幸せになれないと。"大佐"に飼われているわけだから、彼女が"E"のもとを去ってしまえば、彼は余計に孤立してしまう気はしたけど、それは結果論というか仕方のないことなのだろうか。何が正しかったのかなんて誰にもわからない。最後はすっごく切ないんだけど共感性の高い、人生に付きものの感情に満たされる…。
"その時"は俺が決める。君は先に上の階へ行って、俺は後から行く。薬を飲むんだ。柄物は却下。命令口調の昔ながらの男性像に、信仰心や哲学的な思考。取り巻き友達"仲間"たちと過ごす様子が、ギャング映画みたいだった。世間・周囲の雑音や喧騒に妨げられず・踊らされず、自分を見失わないこと。タイトルロールを熱演するケイリー・スピーニーの素晴らしさと、エルヴィス役として今日の中でルックス含めバチボコに完璧なキャスティングなジェイコブ・エロルディ。
時間経過・モンタージュに差異を伴う反復。ベガス・モンタージュで遊びを知って、一気に大人になった感じがした。からの、エルヴィス好みの黒髪&濃いアイメイクをするシーンでは、『マリー・アントワネット』でThe Strokesストロークスで流れたように、彼女だからこそできる時代設定を無視した選曲もあって、大事なシーンなのだと印象に残る。メディアが書き立てる噂にヤキモキ待たされて、けど自分に対しては同じように接してくれなくて、つらく苦しい思いをしてばかりの月日に葛藤。そして、作品全体の象徴カットかは分からないけど作品後半、家の窓から外を眺めている彼女のカットが、作品のテーマを表しているようでもあった。
ソフィア・コッポラと彼女の作品によく出てくる寝起きなどのひとりのベッド(『ロスト・イン・トランスレーション』『マリー・アントワネット』)=無防備な時間、そしてお金に不自由しない人たちの流れゆく悠久の時、暇・自由な時間に、何よりいつだって根幹を漂う孤独。それでも、これだけ彼女(の作品)がこれだけ支持されるのは、そこにしっかりと感情がある、描かれているから。本作でもそうした繊細なタッチで、彼女がそのフィルモグラフィーで一貫して描いてきたものは確かにあって、まさしく成長の記録であり、別れを選ぶこと。
Don't you worry.
勝手に関連作品『ロスト・イン・トランスレーション』『マリー・アントワネット』『スペンサー』
プリンセスが描くメンフィス版「美女と野獣」
本当にアメリカ人はプリンセスが好きである。キャサリン妃や愛子様といった実在の人物に対してもそうだがディズニー映画のヒロイン達を愛している。
そう、この映画は「美女と野獣」にそっくりなのである。人智を超えた強大な魔力を持つ野獣=王と結ばれることで村娘のベルはプリンセスの立場を得るのだが、これは帝王エルヴィスと結ばれるプリシラと同じ。結婚に至るまで紆余曲折があるところもよく似ている。14歳での出会いから8年の歳月を経て二人は結婚しプリシラはエルヴィス王朝のプリンセスとなる。
ただこの映画ではエルヴィスと別れるところまで描いており「美女と野獣」とは異なる。通常、プリンセスの力は夫の庇護のもと夫の強大な影響力で裏付けられる。夫が地位を失ったり、死んだりすれば力を喪う。でも籠の鳥であることを嘆くプリンセスは多くいるが自ら地位を投げ出してしまうプリンセスはそう多くはないはずだ。
この映画が後半部分で急速に魅力度が下がるのはそのあたりの説得性がないところにある。ナンシー・シナトラやアン・マーガレットに嫉妬するプリシラは出てくるが、女優として自立することを決意する場面はなく彼女独自のスター性に触れている文脈もない。そのあたりが曖昧な印象は避けられない。映画で触れられていない後日談を語ればプリシラは女優になる。いくつかの主演作もある。でもパッとはしない。それでもプリシラばかりではなく娘のリサ・マリー、更にその娘のライリー・キーオとプリンセスの系譜が続く。彼女たちのスター性が高かったというよりはエルヴィスのカリスマ性がそれほど高く続いているということなのだろうけど。でもアメリカにはプリンセスの需要があるという説明が一番しっくりする。
やはり、この映画の素晴らしいところは前半30分くらいまでの西ドイツの出会いからエルヴィスが兵役を終え帰国するまでの部分だろう。
プリシラは初々しくエルヴィスもまだ新進スターの位置づけである(出会ってすぐエルヴィスがプリシラに人気のある歌手の名前を挙げさせる。彼女が第一に挙げたのはエルヴィスではなくボビー・ダーリンだった)若い二人の恋が瑞瑞しくガーリーに描かれる(スクリーントーンがピンク色である。初めて観た)
ソフィア・コッポラは自分自身がコッポラ帝国のプリンセスだった。だからこの作品はプリンセスがプリンセスを描いたものといえるのかもしれない。
最後に一つ、ラストに「I will always love you」か流れる(ホイットニー・ヒューストンの歌唱ではない)アメリカ人にとってはホイットニーも永遠のプリンセスである。
やはりこの作品はプリンセスの姿を追う「美女と野獣」に他ならない。
ソフィア世代
’71生まれの私アラフィフSはソフィア・コッポラとは同世代
「ゴッドファーザーPART III」ではマイケル・コルレオーネの娘役で出演したものの、作品の評価と相まって、本人も散々な言われっぷり⤵️
しかし、あの役はウィノナ・ライダーの代役であったので、少々可哀想な面も‥(ちなみにウィノナも同世代)
大好きな映画「マルコビッチの穴」監督のスパイク・ジョーンズとの結婚離婚がありましたが、個人的に今までソフィア作品を積極的には観てこなかった(唯一劇場鑑賞したのはブリングリング‥ナーゼナ~ゼ⁉)
オースティン・バトラー主演の「エルビス」で、プリシラ自身は登場するが、今回はプリシラ目線の「エルビス」
日本だと高橋ジョージと三船美佳⁉(スケールが違いますね スンマセン…)
主演二人の身長差がありすぎて、十代のプリシラはホント子供だったが、最後の方はすっかり大人の表情に!
演出も淡々としており、最後に掛かるあの曲も、エンダーー‼️じゃなくて、よかったデス オワリ!
「冷たくしないで」
意外にもエルヴィスの曲は、ほぼ使われてません。
まさかの、ラモーンズ「Baby, I Love You」(ロネッツのカバー)から始まりビックリした。
ちなみに、ロネッツ自体の曲も使われてます。
エルヴィスの曲オンパレードだと思ってたから、すごく驚いた。
エルヴィスは好きだけど、プリシラには全く詳しくなかったので勉強になりました。
プリシラ目線からのエルヴィスで、イヤな部分も少し描かれてます。
けっこう幻滅した(笑)
あなた「冷たくしないで」って歌ってたじゃん(笑)
このエルヴィス役の方が似てて、オースティン・バトラーよりもイイ。
プリシラ役の女優さんが、とても良かったです。
もっと彼女の活躍が観たい。
ソフィア・コッポラらしい、けっこう薄味な感じの映画です。
塩漬け
プリシラとエルヴィス・プレスリーが出会い、別れるまでをプリシラ視点でみせる話。
1959年14歳のプリシラが父親の転勤先の西ドイツで、兵役中で24歳のエルヴィスと出会い始まって行く。
もちろんエルヴィス・プレスリーはわかるし、プリシラが女優になったのもライリー・キーオのおばあちゃんなのも知っていたものの、プリシラですら自分の親より歳上であり、いわゆる“世代”ではないので2人の関係やプリシラの認知度とか世間からの見られ方は全然知らない状態で鑑賞したけれど…映画というより事実の部分でエルヴィスはなかなかぶっ飛んでますね(´・ω・`)
時代的に半世紀以上前だし、あくまでもプリシラ視点とはいえ、自己中だしDV気質はあるしな男と良く結婚したなとか、ある意味根っからのスターだったんだなとか、なかなか興味深く面白くはあったけれど映画としては物足りなかったかな。
少女のスーパースターの恋 - 「プリシラ」 映画感想文
アメリカの学校に通う女の子がいる。年齢は14歳ぐらい。透き通るような綺麗な顔をしている。本当にまだ子供っていう感じ。
彼女は知り合いのツテで誘われてとあるパーティーに参加することになる。そこにはあのエルビル・プレスリーも来るというのだ。
親の反対にあいながらもパーティーに参加するプリシラ。そして当のエルビスとも直接話す。
なぜここでエルビスが出てくるのだろう?
「フォレスト・ガンプ」とかたまにエルビスをアクセントとして使う映画はある。そのひとつだろうか。
と思ったところで思い出した。プリシラ・プレスリー。これはエルビスの妻になった女性の話だと。
プリシラはだんだんとエルビスに特別扱いされ、みそめられていることに気づき始める。そしてエルビスはプリシラの両親の家にまで来て話、ふたりはデートする関係になるのだった。
その当時、エルビスのことを嫌いな人なんかいるはずがないという時代。まさか自分が選ばれるなんて、なんていう奇跡だろう。プリシラは「自分はエルビスに選ばれた特別な存在」という高揚感と共に輝いた日々を送る。
しかしスーパースターと付き合い始めたからにはいつまでも楽しいばかりではいられない。エルビスは数々の映画に出演しながら相手の女優と浮き名を流し、それをプリシラは雑誌で読むことになる。
彼が不在の間は会うこともできない。だんだんとスーパースターとの関係に影が落ち始める。
そしてエルビスは優しいばかりではない。さすがにスターだけあってか段々だと「俺の思い通りの女になれ」と支配しようとする闇の部分が出始める。たとえばプリシラに髪型、髪色を変えさせたり、ドレスの色もエルビス好みに変えていくのだった。
日が経つごとにだんだんと髪の毛のボリュームが増えて行くプリシラ。エルビスは極度の母親好きだったので、プリシラをその面影に寄せて行ったのだろうか。誤解だろうか。
正直ブロンドのままの最初のプリシラがいちばん可愛くて、エルビスに染められてだんだんと可愛くなくなっていってしまった。
やがてプリシラは学校を卒業し、エルビスと結婚し、子供を生む。だがこの生活に疲れてしまい、最後には別れてエルビスから離れて行くのだった。
このように本作はエルビスとの出会いから別れまでを描いたプリシラ・プレスリーの物語だった。
全体の印象としては淡々としていて映画的な盛り上がりは少なかったが、自分自身エルビスファンということもあり、貴重な映画として楽しんだ。ただエルビスの悪い部分も見えてしまって、エルビスを嫌いになってしまいそうで怖かったけれど。
ちなみに劇中ではエルビス・プレスリーの楽曲はほとんど使われていない。おそらく彼の曲を使ってしまうといかにもエルビスエルビスした映画になってしまうからじゃないだろうか。
68カムバックスペシャルの曲も、70年台のステージの曲もオリジナルではなく、誰かによって再録されたバージョンだった。もしかして権利関係で楽曲使用が許されなかった可能性もある。
エルビスを演じた俳優は長身で、なかなかちゃんとエルビス感があったように思う。
映画ELVISもそうだったけれど、没後50年ほども経ってこうして映画が作られるほどの人物。エルビス・プレスリーの存在感はまだまだ現在のようだ。
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