青春ジャック 止められるか、俺たちを2のレビュー・感想・評価
全59件中、1~20件目を表示
「ただで起きないために転ぶ」
1982年。ビデオに押され映画館離れが進む中、若松監督は名古屋でミニシアターを始める。支配人にビデオカメラのセールスをしていた木全を起用。大学の映研に所属する金本がアルバイト。高校のときから若松監督に憧れる井上は、大学入学後に監督へ弟子入りし。
前作から6年、舞台は10数年後。雰囲気が、ずいぶん変わりました。監督に近い世代や思想の人が中心だった前作に比べ、彼の子供に近い世代が中心。井上はちょうど自分と同世代で親近感があります。タイトルも良い感じです。若松プロにいた人たちが次々成功しスゴイなと思い、「自分だけ貧乏」と嘆く監督に愛着がわきます。人を育てるわけじゃないような気がするけど、人が育つ監督なのかな。
井浦新の、監督役がやっぱりいい。東出昌大は、無邪気な声としゃべり方が役に合ってます。
前作同様、時代考証はちょっと緩い。「そんなの黒澤じゃねえんだから」と監督なら言ってただろうな。
「ただで起きないために転ぶ」というセリフがいい。転んで、ただで起きてばっかりだった自分を反省。
作品通り「ミニシアター」で見ることに意義がある作品。
今年372本目(合計1,464本目/今月(2024年10月度)23本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
この作品は「~2」とあるように後編ですが、他の方も書かれている通り前編とのつながりがほとんどなく、かつ、「~1」と続けてみることが難しい(ミニシアター中心のため、交互に放映されていることも)ところですが、特段「~1」を意識する必要はないと思います(「~1」ってどんな展開だったんだろう?)。
映画の展開の筋としてはいくつかありますが(現在、2023~24年のようにあまりに大きい筋や極端なトリックは存在しない)、映画内でも触れられる名古屋の現在でも存在する「シネマスコーレ」にまつわるお話で、ここはミニシアター好きの方にはたまらないのでは…と思います(行ったことはないんですよね。名古屋等でライブ等があればホテル宿泊のついでに行けるんですが…)。
それこそ映画の撮影当時ではまだ(今でいう)ミニシアターと「普通の」映画館との差があまりなく(技術的に差がつかなかった)、せいぜい言って「シアター数が違う」くらいでしたが、現在2023~24年ではかなりの差があり、一方でミニシアターも「差がある」ことを理由に閉館等しているわけではない(したところ、する予定のところもありますが…)のはご存じの通りです。つまり、2024年時点でもミニシアターはミニシアターなりで活路を見出しているわけで、それは大手の映画館ではおよそ見ることができないレア番組を見ることができる、あるいは連日のように舞台挨拶があるといった、大手映画館にはない部分があり(大阪市では、この「シネマスコーレ」は、およそ「シアターセブン」にあたるのかな、と思います。実際、観たのもそこですし、雰囲気的にも似てそう)、ミニシアター独自の番組構成が好きという方も多いですね。
映画のストーリーは、特段その実在する映画館にまつわるドキュメンタリー映画ではないので他の部分も多々出てくるのですが、登場人物や24年時点でも存在する同映画館との関係で、どうしてもドキュメンタリー映画「的に」見る方は多いんじゃないかなと思います。その中にはミニシアター独自の工夫や苦労も描かれていてよかったなといったところです。
採点上特段気になる部分はなかったので(画質が少し荒かったですが、古い作品なので仕方なし?)、フルスコアにしています。
文句なし!今回も井浦ワールド炸裂!
配信(Unext)で視聴。
文句なし!これは面白かった。
止められるか、俺たちをの続編だったが、今回は愛知のミニシアター
シネマスコーレ誕生秘話と映画と映画館に惹かれた若者たちの青春群像期が面白い。まさか河合塾が出てくるとは思わなかった。
止められるか、俺たちをも面白かったが、なんと言っても今作が一番面白い。今回も若松孝二役の井浦新の演技が素晴らしく、若松監督のマネがうますぎる。井浦新が演じる若松孝二を観るだけでこの作品を観て良かった。また、彼は忙しい合間にもミニシアター、映画館への舞台挨拶を行っている。その思いがこの作品なのかなと感じた。
2024年年間ベスト邦画候補でもあるし、間違いなくベスト5までには入れたい。
井上監督の「祭りの準備」
家庭用ビデオの普及で、映画が斜陽産業になりつつあった1980年代前半。無手勝流に邁進する若松孝二監督、名古屋の新しい映画館・シネマスコーレの支配人を突然任された木全純治さん、映画監督になりたいと藻掻く井上淳一少年を全て実名で描いた物語です。井上さん自身が監督を務めます。
「誰でも一本は傑作を書ける。自分の周囲の世界を書くことだ」という新藤兼人さんの言葉を知ったのは『祭りの準備』で、それが本作中でも語られました。どちらも映画を夢見る地方青年の物語です。ああ、井上監督はご自身の『祭りの準備』を撮りたかったのだなと納得。
でも、僕にとって本作の主役は芋生悠さん演じる映研の学生・金本でした。井上青年は藻掻きながらも確かに前に進んでいくのですが、自分が何をしたいのかすら分からず金縛りになる金本の方が心に残り、井上と二人の屋上シーンはぐさりと刺さる名場面でした。「殺したいのはあんたみたいなヤツだよ!」の彼女の叫び。
若松孝二監督の語りを聞いた事はありませんが、井浦新さん演じる若松監督は前作『止められるか、俺たちを』より闊達・奔放で「こんな人だったんだろうな」というリアリティが感じられました。
この日、上映館の横浜シネマリンには、東出昌大さん演じた木全さん御本人も裏方としてお見えになり、上映後のサイン待ちの行列整理に当たられていました。名古屋の映画館で支配人を務めた人が横浜の映画館で裏方仕事をするのは何だか可笑しい光景でした。でも、映画通りに物腰は本当に穏やかで、「東出さんの成りきり振りはすごかったんだな」と感心。一方、この笑顔の裏にどんな思いを秘めておられたのかなと想像してしまいました。
そして、忘れてはいけない事。映画館で暖かな笑い声が何度も起きるのを久しぶりに経験しました。それは、作中人物の暴走や思い込み・バカバカしさへの笑いであると共に、やはりバカだったあの時代の自分自身への笑いだったのだろうな。ジイサンのノスタルジーと呼ばれても。
敗者復活で必要悪
粗筋から、ミニシアター経営の方に舵を切るかと思いきや、範囲を広げつつ上手く纏めていた。
シネマスコーレ支配人に抜擢された木全を演じる東出の、純粋な熱を秘めた穏やかさが素晴らしい。
出番は少ないが、悪戯っぽい微笑みで受け入れる妻のコムアイも良かった。
前作の吉積を思わせる金本の拗らせっぷりと、また別の拗らせ方をした井上を演じた芋生と杉田も見事。
ちょい役の田中麗奈や本人役の竹中直人まで隙がない。
名古屋と東京で散漫になるかと心配したが、バランスよく繋げてある。
締め方も今回は全方位的に前向きで爽やかで、気持ちよく観終えることが出来た。
若松監督が10年前設定の前作とまったく同じことを言い続けてたのも、何だか嬉しかったなぁ。
最後、インタビュー映像かと思いきや…亡くなった後も彼らはずっと撮り続けているのだろう。
終盤、井上は「殺したい人もいなければ在日でもない」と嘆く。
これは『アイデン&ティティ』で中島が言った「不幸なことに、不幸なことが無かったのだ」を想起した。
贅沢な悩みだが、創作者にはつきものなのか。
映画愛に溢れつつ、エンターテインメントとしても抜群の群像劇でした。
エンドロールで芋生悠の役名が“本名”になっていたのも心憎いです。
はまったら最後、映画沼
若松監督の作品は1本も観たことがない。彼が活躍した時代のことも知らない。
ただ、井浦新が若松監督に心酔しており、彼が監督を演じた映画(前作)があることは知っていた。近くのミニシアターでまだ上演してくれていたので急いで観に行った。
そういう若松素人さんが観ても面白い映画だった。
理屈抜きで映画が好きで映画を撮りたい若者たちと名画を広めたい支配人。
売れなきゃ映画も作れない、上映もできない厳しい現実と冷静に向き合い、映画界の将来を見据え、人材育成に力を注ぐ。そして、現場に入るとどこまでも熱い監督。
もがく若者2人(井上と金本)と、彼らを厳しく、優しく見守る大人2人(若松、木全)。映画沼にどっぷり浸かってしまった4人の日々は、映画をつくること・映画で飯を食うことの難しさ、苦しさ、面白さをド直球で伝えてくれる。
井浦新演じる若松監督は人間味に溢れている。こんな破天荒で面白いおっさんと一緒に焼き肉を食べてビールを飲んでみたい。若松監督への愛が伝わる演技だった。
井浦新以外のキャストで印象に残ったのは女性陣。金本役の芋生悠、木全の妻役のコムアイ。バーのママ役の田中麗奈。3人とも芯の強い女性たちだ。
なかでも芋生悠の演技は光っていた。鬱屈した想いを抱えたまま前に進めない、進もうとしない彼女。それでも最後に、3重苦のうちの1つの苦に向き合い、それを手放した。架空のキャラクターだが、違和感なく物語に溶け込み、存在感を放っていた。
熱いけど、暑苦しさはない。でもそれぞれの映画への想いはしっかりと。
映画好きのために作られた応援歌のような作品。
(2024年映画館鑑賞20作目)
こんなの見ちゃったら作る側になりたくなりますよね。
で、ほんとにそう願い続ける人は監督とかになってしまうんですね。
芋生悠さんが大好きになりました。
井浦新さん、東出昌大さんも、最後の歌も大好きになりました。あと、「がんばっていきまっしょい」の悦ネエが、そのまま(うまい具合に)成長したような田中麗奈さんの表情が見れて、とてもうれしかったです。
<最初のレビュー>
止められません!!!!!
映画愛に溢れる映画って、まさにこのことですね。
<3回目を見て>
1回目はとにかく見ました。芋生さんのファンになりました。
2回目は芋生さんの演技に集中しました。
3回目は細かいところが気になりました。
というわけで、気になったところをいくつか。
1.16歳の誕生日ということですが、お姉ちゃんは大学生になってから、のように見えました。
2.ひかり(?)のホームは11号車だったように見えてましたが、実際には3号車自由席でした。
3.同じくひかり(?)で、座席の方向がバラバラで気になりました。
4.屋上で投げた空き缶が、通りに落ちたのではないかと心配しました。
あといくつかあったような気がしましたが、見ているうちに忘れてしまいました。
それから、結局2浪で通ったということ? よく、わかりませんでした。
疑問に思ったところを書きましたが、こんなことは
評価には全く関係ありません。見れば見るほど好きになれる映画でした。
好きだったところ
1.階段からの支配人の表情の変化
2.ママの表情
3.屋上での支配人への告白の場面(支配人の対応)
実際の当時
の様子と比べると、相当薄味なんだろうと思う。だがこういう味付けならヒットしそうとも。芋生さんやコムアイさん等女性キャストが魅力的、ここも大分アップデートされてはいますけど。
荒井晴彦関係がどっと出ていて、キャスト結集に都合いい時期だったんだろうな。
映画をもっと好きになる、映画青春群像劇!
井浦新(若松監督)、東出昌大(木全支配人)、芋生悠(金本)、杉田雷麟(井上)の4人が織りなす群像劇です。
冒頭、校庭で木全がビクターのビデオカメラで撮影をしていて、井上が興味を持つところからの導入が
今後の井上を示唆していて実によかったです。
それからシネマスコーレの支配人を木全に依頼する若松監督、その場所がいかにも昭和な喫茶店で
そのシチュエーションにもグッときました。
4人が出会う場所がシネマスコーレであり、ここで4人としての物語が紡がれていくあたり、
巧みな脚本だと思いますし、しっかりひとりひとりを描いているところにも好感が持てました。
若松監督に憧れている井上が、若松監督に弟子入りを申し出てから
井上の監督志向を軸にした物語展開になっていき、撮影現場での出来事全てが面白く描かれています。
そもそも私は2018年あたりから本格的に劇場で映画を観はじめたにわか映画ファンであり、
本作にノスタルジーを感じることができないのですが、
それでも若松監督はこういう人だったんだろうな〜と思えるほど、井浦新のなりきり感がビシビシ伝わってきて
きっと本人も楽しく演じているのだろうということが、スクリーンからもよくわかりました。
立ったキャラクターで、実に面白い。マジメなんだけど絶えず笑えるところがツボでした。
『光る君へ』の井浦新とは大違いです(笑)
東出昌大の木全支配人はすっごい猫背なんですよね。実際にそうみたいですね。
木全支配人が軸になって主要キャラクターたちを結びつけていくお人柄が、実に素晴らしいなと感じました。
そしてシネマスコーレをどうしていきたいという強い意思を持っているところにも共感を覚えました。
唯一のフィクション人物である芋生悠の金本は、在日であり、女性、映画監督としての才能がないことを
気にしていて、井上のことをじっと見ているんですね。
気になる存在として。ただ、気に入らないからぶつかるんです。そういうやるせない繊細且つ難しい内面を
実にうまく演じていて、すごい女優さんだなと思いました。
『夜明けのすべて』でも素晴らしいと感じファンになりましたが、本作でますます好きな女優さんになりました。
そして杉田雷麟の井上。
実際はそうではないと思うのですが(今の井上監督を見る限り)、ドジっぷりを発揮して若松監督に怒られてばかりなのですが、
そこに若松監督の愛情もあって、徐々に脚本家としての才能を開花させていくあたり、グッときました。
全編を通して、映画っていいな〜とあらためて思いましたし、ますます映画が好きになりました。
多くの方に観ていただき、映画を好きになっていただけるととてもうれしいです。
※舞台挨拶回で鑑賞しました。井上監督と芋生悠さんが登壇され、映画撮影のエピソードを語ってくださったのですが、
井上監督はいちども芋生悠さんに演出をしていなかったそうで、そこには驚きました。
全部自分自身で考えて役をつくっていらっしゃったそうで、フィクションの人物だけにその造形をしていくことは
とても難しかったことでしょう。
井上監督曰く、タイトルはご自身の青春をはじめ、若松監督の映画タイトルへのオマージュだったり、多くの方の青春をジャックしている
意味を込めているのだそうです。
井上監督はとても饒舌な方でトークも面白かったです。芋生悠さんはとてもキュートな方でした。
映画愛はいつでも青春真っ只中
前回同様、最初は井浦新さんの若松監督が
格好良すぎて違和感なんだけど、
進むに連れて、それが薄れていって、
なんか、近くに居た井浦さんやスタッフの皆さんの
若松監督や映画への深い愛を感じて、
監督は、愛すべき自由人だったんだろうなー。
映画って、ステキだなー、と思いました。
また、主役のお二人も、青春!って感じで、とても魅力的でした。
あっちいってろ
予想を上回った映画🎦
映画好きにはたまらない?かも
映画監督を夢見る若者男女の対比と
破天荒な若松監督
シネマスコーレ支配人
この関係が上手く出来ていて
若松監督はこの映画で、こうゆう方だったのかと知ることが出来た
心を撮るんだ映画は
映画を観る醍醐味は、どれだけ観る人の心を揺さぶれるかだと私は思っている
福田村事件のキャスト勢揃いで
面白かったです♪
全体的になんとなく良かった。
井上淳一と金子法子の青春ストーリーが良い。
井上は自分が、「在日かゲイか部落」でないと嘆く。差別された怒りが有れば、それを映画にぶつけて生かせると思っている。撮りたい対象も怒りもないから映画が撮れないと言いたいのだろう。
金子は自分は、「女で、才能がなく、在日」だから映画監督にはなれないと嘆く。若松監督に弟子入りした井上が河合塾の映画監督をやる記事を見て落ち込む。
木全は落ち込む金子を井上が監督している現場につれて行き、若松監督に仕切られている実情を見せる。この時、「何でここに連れてきたんですか?」と聞く金子に対し、木全がなんかいいこと言ったと思うんだが記憶にない (^^)
無い物ねだりはなにも若者だけではないが、若者がやると青春っぽくて良いなと思った。
金子が屋上から顔を出して井上を呼ぶところと、屋上の場面が印象に残った。
名古屋にミニシアターを作った若松監督は、客の入りが悪いなあとボヤく。一方、支配人になった木全純治は、若松孝二に振り回されるがやや楽天的だ。
若松監督は、客が入らなきゃつぶれちゃうよ。ピンクでも何でもいいから客を増やせと思っている。
木全はいい映画を上映すれば、その内だんだん客も増えますよと思っている。
いい映画を上映したいという想いはどちらも同じだが、やや温度差があり2人のやり取りが面白かった。
、前作でも誰かが若松監督に、「視界から消えろ」と言われてたような気がする。
ミニシアターへのエール
若松孝二が名古屋に作ったミニシアター・シネマスコーレの顛末と、井上淳一監督の若松プロ入社当時の自伝を絡ませて描いている。
時代設定が、映画に目覚めた頃とドンピシャなので、作中に出てくる映画関係の小ネタの数々にニヤニヤしてしまう。若松孝二を初めて意識したのも「水のないプール」だった。
当時の製作現場の男社会振りがよくわかるが、映画に生きる若松孝二の憎めなさや愛嬌といったものも感じられた。
ストーリーの中では、芋生悠演じる金本の存在が秀逸。モデルはいるのだろうか。確かに当時の日本映画では、今では信じられないくらい、女性の監督がいなかった。外国人登録の指紋押捺制度も問題になっていた。
演出面では、ところどころ低予算・自主映画っぽいところもあるが、それも若松プロ作品らしい感じか。
ラスト、若松孝二からの遺言のような形で、ミニシアターへのエールが語られる。あの頃あったミニシアターは随分なくなった。シネマスコーレが今でも続いているのは凄いこと。
これからも観客として足を運び続けようと、北国のミニシアターで改めて決意した。
面白く観れました。
この手の映画は物まねっぽくなるのであまり得意じゃないけど、前作も観たので観てみた。結果として、監督さんの若いころの話で、否応なしに若者がガツンとへこまされる話。それしかないはずのプライドがずたずたになり、自分に何かあると思ってたのに何もないことに気づき、というのが良かった。
わざわざ転んでみたけれど
舞台は80年代なのだがテイストは70年代っぽく(画面奥でミニバンが走ってたりするけど)、久しぶりにストレートな昭和感のある青春映画を観た!という気分。
井浦新演じる若松孝二の発言や言動の統一感のなさ、パワハラっぷりがめちゃくちゃ笑えたのだが、本作のメインは、若松組に入ったものの自らの才能のなさに悩む井上淳一監督本人の話。劇中で「誰でも一生に1本は傑作を撮れる、それは自分を描くこと」と言ったという新藤兼人の言葉が引かれるが、監督としてパッとしなかった井上の自虐を思わせ、ちょっと泣けた。
河合塾がビリギャルみたいなプロモ映画を作っていたことに驚いたが、赤塚不二夫や休刊まで愛読したウワシンの岡留編集長らと交流もあったというのがおもしろい。芋生悠の在日設定は、社会派なネタ入れときました以上のものがなかったように思うけど、そーいや在日外国人の指紋押捺問題ってあったなーと当時を回顧。
やっぱ人間が人間をぶっ殺すような映画が観たいんだよね。
若松孝二
前作も観ていたので今作も観るでしょ!と新宿へGO💨
若松孝二は「実録 連合赤軍 浅間山荘への道程」が大好きな作品(映画自体はひたすら凄惨なシーンの連続)
それから寺島しのぶ熱演「キャタピラー」や井浦新の三島由紀夫映画など意欲的に映画を撮り続けてきただけに、突然の事故死は悔やまれる
金本役の芋生悠サン、いつもは上品な役が多いが、今回の役も個人的にはスキ💓
東出クン、あれから映画でよく見るけど、ヤッパリ存在感あるし、制作側からしたら使いたくなる役者ナンダヨネ~ オワリ!
全59件中、1~20件目を表示