青春ジャック 止められるか、俺たちを2のレビュー・感想・評価
全50件中、21~40件目を表示
ふたつの熱意が重なった作品
事情や背景を全く知らず鑑賞しました。
当時の映画に対する熱意と、この作品を制作している熱意が重なり、背景を知らない私も映画好きの魂を揺さぶられました。
何にもない
何にもない、何にもない、全く何にもない。
コンプライアンスもない
ハラスメントもない
SNSもない
そんな時代にあったエネルギーを画いた作品です。
あの頃のシネマスコーレも、名古屋も懐かしいですね(個人的にしみじみ)
観る専門ですが感動しました
映画愛に溢れた作品でした
井浦さん演じる若松監督が似てるのかどうか分かりませんが、こういう人居るな〜って面白かった。
怒ってばかりなのに、実はお茶目で優しい人柄なのが良く伝わってきました。
井上監督の撮影現場を見て、
木全支配人が若松監督に自分が掛けたい作品について
詰め寄る姿にとてもとても感動しました。
そういう作品を上映してくれる場所が無かったら、今私の充実した生活は送れていません。。
映画館で観る映画が好きなだけの、こんな私の事を
何か認めて貰えたような気がして嬉しくなりました。
今日は舞台挨拶で井上監督と芋生悠さん藤原季節さん毎熊克也さんが前作の時の事も含めて色んなお話を聞かせてくださいました。
更に、最後に井浦新さんも加わって皆さんでサイン会もして下さいました。
とっても幸せな時間を過ごせました。
ありがとうございました。
金本法子の物語を演じきった芋生悠に拍手を。
前作「止められるか、俺達を」は1969年から吉積めぐみさんが亡くなった1971年頃までが舞台。(前作を観ていない方に念のためお伝えしておくと若松プロの事務所に掲げてある門脇麦の写真、あれが吉積めぐみさんの遺影という設定です)
本作品はシネマスコーレがオープンした1983年頃の話で前作との間隔が10年以上ある。私自身の学生時代(口はばったい言い方だが青春時代)はすっぽりこの間に収まってしまう。前作の時代は子どもだったし本作の時代は既に会社勤めをしていた。ということであまり同時代感はなく、そういう観点でこの映画を味わうことができない。
そこで芋生悠に注目し彼女の演じる金本法子の姿を中心に観た。この映画は、群像劇であり、主役それぞれの物語である。ただし、どちらかというと若松監督と木全支配人は保護者的に後景に退いており若い井上と金本2人それぞれの物語であるといっていいかもしれない。
金本は「三重苦」で苦しんでいる。このうち「才能がない」は本人の問題だが「女である」と「在日朝鮮人である」ことは全くに本人の責任ではない。金本は苛立ち、他人を攻撃する。他人がのうのうと有利な地位を占めること、そして卑怯にも逃げ出すことを許すことができない。
この人物像を演じきった芋生悠が素晴らしい。彼女は演じる役それぞれで雰囲気をガラリと変えることのできるカメレオン役者であるが(「朝になるとむなしくなる」も「夜明けのすべて」も脇役ではあるが素晴らしかった)芯の強さを感じさせる役を演じさせると若手女優の中ではピカいちである。
ちなみにレビューではどなたも触れていないようなので敢えて言及すると、在日外国人の指紋押捺制度は2000年まで存在した。特別永住者(戦前から日本に居留していたものとその子孫)への指紋強制は1993年で一応中断されている。つまり映画の時代から10年間の闘いを要しているのである。
最後に下世話な感想をひとつ。金本は男性と「寝る」って言うんですね。「エッチする」とか「やる」ではなくて。これってとても80年代的というか村上春樹的というか懐かしかった。
幸せな映画
映画監督若松孝二が名古屋に作ったミニシアター「シネマスコーレ」を舞台にした青春群像劇。前作は未見。
まずは役者の皆さんのモデルになった方々への愛情が凄い。若松監督役の井浦新も木全支配人役の東出もご本人の様子を見てみるとそっくり。芋生悠の佇まいも良い (この役だけはフィクションとのこと) 。
とにかく映画と映画館と若松プロに対する愛だけを感じる。幸せな映画。
小さな映画館が大好きです。
前作は観てませんが、予告が面白そうだったので行ってみました。いやぁ井浦新はいくつの顔を持っているんだろうか。本当に素晴らしい俳優さん。とっくに最盛期を過ぎた“映画館で映画を観る”という娯楽の行く末を考えずにはいられない。そんな映画でした。
若松孝二監督が名古屋に小さな映画館を作った実話がベースになっている。私は若松孝二監督は名前なら知ってるくらいで作品も観たことないですけど、1つの映画として普通に楽しめました。
映画を作る側、そして出来上がった作品を上映する側。映画館を大切に思う人たちが作った愛に溢れる映画でした。キャスティングも良かった。
映画は熱だ!
シネマテークが閉館し、名演小劇場も休館中。
かつて存在したシルバー劇場、ゴールド劇場も利用したことがあるが、名古屋からミニシアターが姿を消しつつあるのはとても寂しい。
とりたててシネマスコーレが居心地の良い劇場だという印象はないものの、ラインナップは面白いものが多かった。
そんなシネマスコーレの誕生エピソードを興味深く拝見することが出来た。
とにかく画面から伝わる熱量が程よく、重すぎずも軽すぎずもしないとても心地の良い作品だった。
それぞれの登場人物の人生にしっかりと寄り添った作品でもあり、支配人の木全、映画監督になりたい金本、井上、そしてもちろん前作に引き続き井浦新演じる若松孝二監督もとても魅力的に描かれていた。
木全は本当に映画に対する熱が強く、名画座の集客が悪く、ピンク映画をかけざるを得なくなった後も、映画の未来を信じてインデペンデント系の映画を上映することを若松監督に強く訴えかける。
その熱意が今もこの劇場がしっかりと名古屋の地に根付いている要因でもあるのだろう。
奥さんとのエピソードもとても心が暖かくなった。
そして夢を追いかける金本と井上。
夢を追いかけることは決してポジティブなことばかりではない。
むしろこれ以外に選択肢はないと執着してしまえば、ただひたすらに苦しいものである。
金本と井上の存在はとても対称的に感じた。
どちらも人間的には闇を抱えており、決して好感の持てる人物ではない。
最初は井上は口ばかりの男だと思っていたが、若松監督を追いかけて新幹線に乗ってしまう場面には驚かされた。
彼はとても行動派な男だったのだ。
そしてあまりビジョンがないようにも感じられるが、実は心の中には強い想いを持ち続けている。
彼の初の監督作品もほぼ若松監督に乗っ取られた形になってしまうのだが、それでも悲壮感はほとんどなかった。
一方、金本は自分が女であること、才能がないこと、そして在日であることを理由に、なかなか一歩を踏み出すことが出来ない。
そして運のある井上に嫉妬し続けている。
あまり自分のことを大事にしない金本に良い印象は抱かないものの、だからといって彼女が決して魅力的でないわけではない。
苦しみの中でもがき続ける人間だって、とても美しいものだ。
そしてただひたすらにマイペースな若松孝二。
何だか前作以上に彼の優しさが滲み出る作品だったが、むちゃくちゃといえばむちゃくちゃでもある。
だが何だか憎めない。
滝田洋二郎、黒沢清、荒井晴彦、周防正行と、現在の映画界の大御所が若手として名前を連ねているあたりがとても感慨深かった。
結局最後は映画は熱なのだと思った。
若松監督の「映画は心なんだよ」という言葉が印象に残った。
井上の初監督作品の実際の映像がエンドロールで流れるのは感動的だった。
今は亡き赤塚不二夫、そして本編にも本人役で登場する竹中直人の若かりし日の姿が目に焼き付いた。
まだ見ぬ果ては
自分の映画人生の一歩目を刻んでくれたのが「止められるか、俺たちを」でした。
住んでいた地元は映画館事態少なく、ミニシアターも1館だけ。色々と非日常にまみれていて新鮮でしたが、そこで見た作品も映画に生きる人たちを描いていて、今でもしっかりと覚えています。
そんな作品の続編ということで、どう繋げていくんだろうと思ったら若松監督が映画館を立ち上げた話がメインで進んでいくんだとあらすじや予告を見て腑に落ちました。
やはり楽しかったです。井上監督の自伝的物語でもあり、破天荒全開の若松監督を客観視して描く物語がユニークで、前作よりも作風は明るかった気がします。
東京と大阪は土地代が高いから名古屋に映画館を作ってしまおうと思い切った発想の若松監督から連なる縁で広がる人間ドラマがメインになっていて、その人間模様を見守る分にも面白かったです。
屋上のシーンで語り合ったり、妬みで自分を封じ込めてしまったり、とにかくリアルさが追求されていました。
若松監督の撮影方法は理にかなってるな〜と思いつつも強引なので、当時の現場にいた人たちは恐れ多かっただろうなと思いましたが、スクリーン越しに観ている分には笑っていたので観客で良かった〜と思いました。
井上青年が撮影してる作品を自分色に染め上げるどころかもう自分で撮っちゃうのが面白すぎました。
ラストシーン、青空をバックに若松監督がかつての盟友やめぐみさんが監督を呼び込んで歩き出すシーン、こんなにかっこいい後ろ姿があるのか…!とゾクゾクさせられました。
役者陣は前作から井浦さんが続投で、東出さんに芋生さんに杉田さんが参加していて、演技合戦になっていたのも良かったです。
井浦さんの普段とは違うクセ強めの演技に、東出さんの飄々とした感じ、芋生さんと杉田さんの若々しいギラギラな感じと、色々な面が観れました。
色褪せない映画の面白さと楽しさが詰まっていて、映画人生の始まりが蘇って懐かしい気分になれました。これからも映画を振り返るたびにこの2作がよぎるんだなと思ったらこれからの映画人生も楽しいものになりそうです。
鑑賞日 3/20
鑑賞時間 10:00〜12:05
座席 E-12
青春って、バカだけど愛おしい!
若松監督のことも知らず、前作があったことも知らずに鑑賞しました。
つまり、関連する予備知識は何もなく、映画に出てきた中でも、知ってるのは赤塚不二夫、文芸坐、文芸地下、森田芳光、山本晋也くらいで、あとは聞いたことあるかなという程度の半端ものです。
だからこそなのかもしれませんが、純粋にタイトル通りの青春群像としてメチャクチャ楽しめました。
言葉にできるような理屈立った理解ではないけれど、なんか直観的に腹落ち(納得)したことだけは分かる!
それは自分がやりたいことが見つかった!ということでモヤモヤしていた自分と折り合いがついた、ということでもある。
映画を作るのに、主要スタッフ全員が100%納得ずくということがあり得ないこと。
強引に突き進むタイプの監督であっても、あちこちに小さな不満を抱えながら、限られた予算や人員や時間の中でやり繰りしていること。
ほぼ全員が何かしらの後悔ややり残し感があるのに、いざ映画が出来、観客の前で披露できた時にそれなりの達成感と次はもっと頑張ろうと思えること。
監督、脚本家、俳優、その他大勢の裏方…
何かを表現しようとする人たちのエネルギー、パワー、もどかしさ、人間関係からの苛立ち。
そんなこんなのすべてが凝縮されているから、自分ごとのようでもあり、俯瞰的に笑ったりもできる。
映画作りだけでなく、仕事におけるチームプレイで悩んでる人なら誰でも共感できる、素敵な映画です。
井浦さん、東出さん、芋生さん。
この3人のことを知ってる方も知らない方も、この作品一発で大好きな俳優さんになると思います。
あ、忘れちゃいけない支配人の奥さま!!
男女の別を問わず、こんな素敵な配偶者でありたい!!
2024暫定ベスト。青春時代の熱さと挫折
映画監督に憧れる大学生が、助監督になる。
しかし現場では失敗ばかりで無能扱いで小突き回され、
落ち込む。
在日の屈折した女の子は、心を開いてくれる。
青春時代の現実社会で味わう挫折の苦さ。。。
最後は成功とかの起承転結が無いところが良い。
2024暫定ベスト
映画好きには胸アツ
まず、副題に「止められるか、俺たちを2」とあるが、続編と考える必要はなく、これ単独で十分楽しめる。
懐かしい話題や映画への情熱が山盛りで、映画好きの胸をアツくする。
井浦新の若松孝二成りきり度、東出昌大の演技には、思わず頬が緩んだ。
若松監督への追悼の想いが溢れ、日本映画の一時期を振り返る映画としても価値がある。
井上淳一監督の芋生悠ジャックはなんとしても止めなければならぬ
若松孝二監督追悼上演の海燕ホテル·ブルーを観に2年前にテアトル新宿へ行ったなぁ。
井浦新らの出演者たちに加えて、足立正生監督もトークショーに登壇。
芋生悠が演じた金本法子。
井上への嫉妬を燻ぶり続ける監督志望のアルバイト。彼女は架空の人物らしい。若松孝二の反骨精神のコアな部分を唯一受け継ぐ人物に思えた。
井浦新演じる若松孝二は懐の深い人間味に重きをおいた陽の部分が多い演出で、番号登録のない黒電話の向こう側にいたあの人の姿も全然出て来ないこともあって、アウトローな側面を金本法子のキャラに練り込んだように感じた。それはビルの屋上でのシーンにおいてもっとも強く感じられた。
やっぱりスゴいよ芋生悠🤩
シネマスコーレの券売のガラス越しに井上を見つめる表情にも凄みがあった。
映画の半分は河合塾。河合塾は名古屋発祥なんですな。塾の宣伝映画を若き日の井上監督が撮ることになったが、結局黙っていられない若松監督を描くことに(笑)。田中麗奈のバーで予備校の名物教師と若松監督を引き合わせる場面、伝説の講師の名前はマキノだった。マキノ雅弘?って思ってしまった。噂の真相の記者もでてきた。
河合塾の宣伝映画は「燃えよ青春の1年」っていう題。
1986年制作。
赤塚不二夫が郵便配達員役で出ていて、エンドロールでその映像が実際に流れる。
竹中直人(ナオト)も若い。
ウナ電?
ウナギイヌつながりか?
キャストの大半が福田村事件とダブっていた。
パンフレットを購入。井上淳一監督(58)にサインしてもらった。読んだら、井上監督は福田村事件と並行してこの映画を作っていて、「ソワレ」でぞっこんになった芋生悠を起用したくてしかたがなかったとのこと。芋生悠のためにというか、宛て書きした架空のキャストなのだろう。よく似た妹役のキャストもお見事。井上監督は映画の中で自分を演じる杉田雷麟を芋生悠に襲わさせることによりその想いを成就させようとしたのか? たぶんあのひともそこのところは見逃してはくれまい。サインもらったけど、これからはライバル視しなくてはいけませんなぁ。それとこれからも油断ならないのは荒井晴彦監督。
今年の映画芸術の年間ベスト&ワーストが楽しみ😎
あの頃を描く青春映画
若松プロの全盛期の映画製作現場を描いた前作とは違い、名古屋に作った映画館をメイン舞台に描いた映画館映画。そして、井上監督の自伝映画的な側面もある。
登場人物は全員、映画に取り憑かれた変人ばかり。だからこそ、全員に愛おしさを感じる。
映画愛に溢れまくっている映画。
そしてあの頃の空気を正確に描いている。レンタルビデオが普及し始め、二番館、名画座が姿を消し始め、ミニシアターが隆盛しだすあの独特な時代。
かと言って、ノスタルジーに浸り過ぎず、青春映画として素晴らしい作品だった。
#青春ジャック
#青春ジャック止められるか俺たちを2
映画の制作と興行の2つの側面から映画愛を表現した作品。 本年度ベスト!!
映画作りや映画館の運営をリアルに表現していた感じの作品。
実話ベースと思わせる展開が素晴らしかった!
1980年代の名古屋が舞台。
当時の街並みや車、ファッションや音楽などで当時にタイムスリップした錯覚に陥る(笑)
井浦新さん演じる映画監督の若松が名古屋にミニシアターを作り、東出昌大さん演じるビデオカメラの営業の木全を支配人として招き入れる感じ。
その映画館に学生の井上と金本(芋生悠さん)がアルバイトで働く設定。
登場人物達の映画を愛する感じを全面に打ち出していて熱い!
特に監督の若松の熱量に圧倒される。井浦新さんの熱い演技が見所。
最近観たアイドルと共同生活する、のんびりした井浦新さんが良かったけど、本作では真逆のキャラで迫力があって引き込まれた。
東出昌大さん演じる木全も熱い!
映画館の収入を上げる為に奔走する姿がリアル。
映画監督を目指す井上が要領悪くも笑えるキャラクター。
金本の予想もしない隠された事実に考えさせられる。
予備校の授業でのビールの差し入れに笑えるも、予備校って面白そうだな(笑)
映画作りと映画館の運営の2つのストーリーが相まって満足度は高めの作品でした!
ミニシアターをもっと応援したくなりました( ´∀`)
木全、映画館始めるってよ
「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」ATG的で時には残酷だった前作とはテイストが全く違っていたのにびっくり。理想と現実との乖離への焦燥、挫折を描いているのは同じなんだけど、ひたすら前向きで肯定的な王道青春映画になってたな、うん、楽しかった。屋上シーンの東出昌大のあるセリフに涙。
「桐島、部活やめるってよ」で主人公の映画オタクと対照的なスクールカーストの頂点にいるが空疎感を抱える学生役を演じていた東出昌大が、今作では逆に、映画を愛して、理想の映画館を作るために悪戦苦闘する役を演じているのも面白かったです。
牧野の講義は面白かったなあ
若松孝二が名古屋にひらいた映画館「しねますこーれ」を中心とした群像劇。
ということで、名古屋で生まれ育ち、河合塾で当時の名物講師「現国の牧野」の講義をナマで聞いたことがある世代としては大いにハマる映画だった。 ちなみに木全(きまた)姓ー愛知ローカルでわりといる姓ーの親類もいる。
逆にそういった思い入れがないと、入りこみにくい、やや普遍性には欠ける映画。(いや、面白いけど) ただ若松本人に焦点をあてて、過激なつくりの前作よりは呑み込みやすい。
名古屋が舞台のわりに、ひとびとの会話の名古屋弁成分がちょっと薄かったのは気になった。
井浦は前作に続き、個性的なべらんめいの若松孝二を魅力的に演じていてとてもよかった。
東出は主役よりも、準主役か脇にまわるとおとなしめなキャラクターがハマる気がする。ただし脇だとあの長身が目立ちすぎるかなあ。本作でも井浦との2ショットを除き、他の役者さんと並んだショットは前屈み気味で身長差を小さく見せていたように思えた。
河合塾の牧野の講義は、映画で描かれていたとおり、ビール片手で脱線のし放題。教室には生徒が溢れていた。成田闘争でカブトムシ(機動隊員のこと)相手に丁々発止やりあったこととか、機動隊のバスに火炎瓶で炎上させるにはどこを狙うかなんてアブナイはなしをしてました。現代のポリコレ社会では想像もできないだろうけど。
ただで起きない為に転べ
若松孝二監督が作った名古屋の映画監シネマスコーレとそこで働く映画好きな人達の話。
1982年、文芸坐で働いていたが辞めて結婚し、名古屋で就職していた木全に若松孝二から電話がかかってきて、自分が作る映画館の支配人になって欲しいと持ちかけられて巻き起こっていくストーリー。
前作では若松孝二監督達のもとで一緒に映画をつくる吉積めぐみに足立正生他少々だったけれど、今作では若松孝二のもとで映画を作りたい井上淳一と彼に嫉妬する金本法子、そして劇場を運営する木全純治という構図。
続編ということではあるけれど、監督も違うし毛色も全然違う印象で、当時の時代を背景にしつつも単純に悩める映画好きな若者達と若者の手助けをする若松孝二という感じ。
前作も嫌いではなかったけれど、今作は小難しい事言わず面白い映画だったし、前作を観ていなくても楽しめるつくり。
ただ、ラストのタイトルバックの後は前作をみていないとわからず、みているとちょい胸熱な感じかな。
エンドロールで燃えろ青春の一年が少々…自分は観賞したことないので結構気になった。
ただで起きないために転ぶ
今回もミーハー気分で舞台挨拶付き上映を鑑賞
若松監督も井上監督も知らなかったが、
井浦新、東出昌大、芋生悠の生挨拶を見れてよかった
映画の方は、とても映画愛溢れる熱ーい青春映画
井上少年の映画監督になるという熱い気持ち
それが実現してるってスゴイことです
自分の青春時代と比べちゃいましたね
それにしても井浦新の若松監督の演技はさすがですね
井浦新と言われななければわからない
年は取ったけど転ぶような面白いことみつけたいなあ
映画愛が溢れてる(T_T)
映画が好きで色いろ観てきましたがこんなに映画愛に溢れた映画は無いかもしれません。
ミニシアターも好きで、自分には合わなと思う映画もありますが、自分だけの宝物を見つける感覚は、他には例えられないものです。
ミニシアターの応援にも涙してしまいました。
私は、この映画を観るまでは若松監督を知りませんでした。
1作では、しょうもない人だな、と思いましたが、2作目を見ても、しょうもない人だなと思いましたが、カリスマ性とか愛情とか、とても好かれていたのだと泣けました。最後のカットはとにかく良かった。
韓国映画もよくみますが、なるほど、カット割りってなんでも良い訳じゃないんだなと。いろいろとメッセージがこもった作品ですね。
1作目の白石監督も好きな監督で、なんで監督が変わるのかと思いましたが、途中で理由に気が付きました。
唯一、音尾くんを期待してしまったが、残念です。
井浦新も東出昌大ももちろん良かったけど、芋生悠も良かったですね。
テアトル新宿は聖地。
何度か近くて映画を観ていましたが、初めて行きました。
満席とは行きませんが、私よりも先輩のオールドファンが多数。観客が声を上げて笑えるシーンもあり、映画館で観てよかった。見ず知らずの方々ですが、なんか共感。
映画好き、ミニシアター好きは是非映画館で観て欲しいと思いました。
全50件中、21~40件目を表示