ナポレオンのレビュー・感想・評価
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英雄でも悪魔でもなく
2023年劇場鑑賞293本目。
英雄の孤独や苦悩を描く作品かと思っていたのですが、あれ?この人アホなのか?と思わせられる怪作。エジプトあたりは特にひどかったですね。奥さんへの執着もすごかったです。「首」の秀吉の描き方を彷彿とさせられました。
結構長めの作品ですが時がポーンと飛ぶ印象。
気弱な悪魔
違う、そうじゃない。予告から想像していた、緊張感たっぷりの18世紀はどこに。ナポレオンのイメージを大きく覆すというのは面白い試みだけど、誰のために作られた映画なのか些か理解できない。史実に基づいているか否かといった深い考察は知識不足が故に出来ないけれども、確実に言えるのは自分が見たかったものでは無い。
ホアキン・フェニックスとバネッサ・カービーは、またもやアカデミー賞にノミネート、はたまた受賞するのではないだろうか。演じているとは到底思えない、繊細で絶妙な感情の起伏。どの作品でもそうだけど、本作においても2人に魅せられた。ホアキンは「JOKER2」で、バネッサは「Mission: Impossible Dead Reckoning Part Two 」という超大作が控えているため、今後もめちゃくちゃ楽しみ。にしても本作のバネッサは、より一層色気がすごかった(語彙力)。
まだまだお盛んなリドリー・スコットによる演出も、やはり自分の映画癖にぶち刺さる。毎度毎度、性描写が激しいこと。そういったディープなところも隠すことなく堂々と描くから、リアリティのある作品に仕上がるんだろうね。歴史物の演出で、彼の腕に立ち向かえるものは誰一人としていない。正直、「最後の決闘裁判」のようなカタルシスがあり、ドラマティックな展開を目にすることが出来なかったのは残念だったけど、前半はかなりワクワクさせてくれた。
本作はこれまでのイメージの裏を返すような設定、それだけが斬新で目新しく、その他の意外性は全くない。ただ淡々とナポレオンの冷酷さと情けなさを描いている。しかもその上2時間半を超える長尺であるため、後半は同じような展開が続きかなり睡魔に襲われる。ハッキリ言って退屈。映像にこだわりは感じるけど、迫力は感じられない。IMAXで見ているというのに、あまり心が踊らないんだよね。音楽が微妙であることも致命的な欠点かも。
なんかこう、もっとあるやろ。
せっかく素晴らしい俳優を使い、大金かけて大きなセットを用意し、最高な環境での撮影ができたというのに、色々と不満点が多い。全体を通してみればそれほど悪くないんだけど、どうも好きになれない。やっぱりカッコイイナポレオンを求めていたのかな。戦場でのヒリつきがいまひとつでした。
人間ナポレオン
“世界の英雄”で思い浮かぶ人の投票をしたら、1位になりそうなナポレオン。でも、そのイメージだけで実は良く知らない俺だが、リドリー・スコット監督とホアキン・フェニックス主演というだけで、観賞動機としては十分だった。
【物語】
1789年、フランス革命が起こり、絶対王政が崩壊し、王妃マリーアントワネットは公開処刑される。 しかし、その後もフランスの政情は混乱していた。そんな中、軍人ナポレオン(ホアキン・フェニックス)はトゥーロンで反革命軍・イギリス艦隊を撃破する。軍の中で確固たる地位を築いたナポレオンはその後も戦果を上げ続ける。
しかし、最愛の妻ジョセフィーヌとの関係は埋めきれない溝が・・・
【感想】
世界史に疎い、というか全くもって無知な俺の中で、フランス革命、マリーアントワネット、ナポレオンという3枚のカードが初めて繋がった。こういう流れだったのかと、大変勉強になりました! 恥ずかしながら(笑)
ナポレオンと言う希代の英雄と激動の時代の歴史の重みを存分に感じ取ることができた。それだけで満足できた。紛れもない大作。
ただし、本作は英雄ナポレオンを描いているわけではなく、人間ナポレオンを描いている。武人として稀有な才能を持つ一方で、妻ジョセフィーヌに対する満たされない思いは、我々凡人とさして変わらない。親近感さえ感じる。
頂点まで登りつめる姿から頂点から転がり落ちる様まで描かれ、観賞後は英雄の気高さというより、むしろ一人の男の悲哀さえ感じる。
エンドロールで紹介される英雄の影で戦いの犠牲になった名も無き人達の数には驚いた。
ヨーロッパの国々を教科書でしか知らなかった高校時代には世界史に興味を持てなかったのだが、フランス初めヨーロッパ諸国の宮殿や教会などをそれなりに見る機会を持った後に向こうの“大河ドラマ”を観ると、嫌いだった世界史も俄然興味が湧いて来た。
世界史が好きな人はもちろん楽しめるだろうし、好きに慣れない人には興味をもつきっかけにもなるかも知れない。
王党派鎮圧のシーンは天安門事件を思い出した
3時間近い大作だったのに、中だるみしなかったのはさすがリドリー・スコット。
ギロチンのシーンや、大砲で反乱軍を吹き飛ばすところとか、結構グロいシーンもあったが
それをほとんどCGに頼らずに撮ったのは凄い。
フランス革命後の内乱で、ナポレオン率いる共和国軍が、パリ市内で王党派のデモ隊を大砲でなぎはらうところは、まるで天安門事件を見ているようだった。同じフランス人同士でしかも相手は投石するのが関の山の市民に、ライフルの引き金や大砲を打ったフランス人兵士はどういう気持ちだったか。
毛沢東は語録で「革命とは、お客を招いてお茶を入れるとか御馳走するとかではない。革命とは闘いなのだ。激烈なものなのだ」と言った。まさにそうなのだ。
今の日本で、フランス革命日を「パリ祭」とか言いながらおされに解釈して飲んだくれる人々を見ると、むちゃくちゃ腹立たしくなってくる。
強いナポレオンと弱いナポレオンのどちらもナポレオン
リドリー・スコットが描く皇帝ナポレオンの姿。
イメージしていたナポレオンとは違う人間臭いナポレオン。
完璧主義の姿は外面だけでこの映画が描くナポレオンは
女性に翻弄される違った一面をメインに描いていました。
本当のところは分からないけど
こんなナポレオンも観たかったので興味がわいた。
強いナポレオンと弱いナポレオンのどちらもナポレオン。
だからこそここまで歴史に残れるんでしょうね。
しょうがないおじさん
世界史に一家言ある人には色々言いたいことがあるんだろうけど、自分にはないので、もうずっとしょうがないおじさんにしか見えなかった。
子供が欲しくてしょうがないところとか、妻が好きで好きでしょうがないところとか、気に入らないことがあっても物に当たりはするけど人には本気では当たらないところとか、本当にそのへんに居るしょうがないおじさんだった。
不思議だな。あんなに血や肉が飛んでるのに。
終わり方がとても良かった。
戴冠式
まずみんな肖像画に近い人集めてきたなあ
とても初見とは思えない顔で誰か分かる。
長い長いナポレオンの生涯だから、2時間半でもまとめるのは大変だったと思う。
特に戴冠式は動く戴冠式が見られてそれだけで満足
実際にイギリスの戴冠式が近々に行われたけど、我々も近い時間軸で生きているなと感じる絵だった。
ストーリーより映像が素晴らしかったです
予告の「英雄か悪魔か」ではなく、ナポレオンの愛国心ゆえの戦争、妻ジョセフィーヌへの愛、この二つの愛がテーマの作品でした
筆まめ、寂しがり屋さん、マザコンぽい、今までのイメージとかなり違ってました
ナポレオンはジョセフィーヌを愛してるとは思えたけど、ジョセフィーヌはナポレオンを本当に愛していたのか、うーん…
浮気を問い詰められても言い負かすって強すぎ
「私がいないとあなたは何でもない」
こういう女の人は好きじゃないなぁ
でもナポレオンがあそこまで上り詰めたのはジョセフィーヌが妻だったからって思えます
ナポレオンって戦争の天才として描かれていますが、ラストの兵士の犠牲者数、衝撃でした
いろんなシーンでカリスマ性がすごかったし、敵を追い詰めた時の冷たい目、ホアキン・フェニックスがナポレオンにしか見えないくらいでした
映像も素晴らしく、これは劇場で観て良かったです
フランスでは、ブタの名前にナポレオンと付けてはいけないという法律がある程英雄的存在ってすごいです
愛憎劇×戦争モノ
夫婦の愛憎劇と
ド迫力の戦闘シーンが交互に来るので
長いけど飽きずに観れました。
軍をぐんぐん引っ張る指揮官でありながら
お手紙書いたり嫉妬したり人間味溢れる描写もあり
観終わったらついナポレオンのwiki検索してました。
これはR18が適切では?
ギロチンでの処刑シーン、人間同士の凄惨な戦闘シーン、ナポレオンと妻ジョセフィーヌのセックスシーン。
歴史物なので、そうした学びを求めて観覧する子供や家族を誘引する作品だと考えると、PG12はちょっと弱いのでは?
戦うことの虚しさ
強いイメージしかなかった英雄ナポレオンの弱さ、裏の顔を見ることができた。勝ち続けることの先には何があるのか。多くの人の殺しあい、歩兵一人一人に人生があった筈なのに撃たれ、切られてThe End。その裏にある虚しさ哀しさを読み取った。
大河ドラマの主人公はナポレオン
世界史に疎いので事前にWIKIのナポレオンを流し読みしたのは正解。
関ケ原を映像化するのに両軍の背景を詳しく説明しないように、ナポレオンの生涯は大体は把握しているのが前提です。
フランス革命から始まって、トゥールーン、エジプト遠征、戴冠式、オステルリッツ、ワーテルロー、セントヘレナとナポレオンの重要な事跡は時系列に沿ってほぼ網羅されているので、世界史のお勉強になります。
戦闘シーンの演出はさすがの迫力ではありますが、むしろ皇后との交歓と葛藤がストーリーの根幹に据えられ、軍人、政治家、皇帝としての側面は抑え気味なので、どちらかという「カッコ良くない」ナポレオンの印象です。
所謂大作でお金はふんだんに使っているようですが、痛快娯楽巨編というより落ち着いた大河作品の趣きです。
勉強してから行くと楽しめる
ずっと楽しみにしてた今作!
期待を裏切らない作品でした(*^ー゚)b
世界ふしぎ発見!で特集されていてそれを観てから行ったらとても面白かったです。
数学の天才だったというナポレオン。
頭の中で全て計算して敵を倒す策を練っていたそう。
戦争シーンは是非映画館で観てほしいですね。とても迫力があり良かった。
ナポレオン役のホアキンフェニックスはもちろん、ジョゼフィーヌ役のバネッサカービーが魅力的。衣装もとても豪華でとても素敵です。
ナポレオンが生涯ジョゼフィーヌを愛し続けたのもなんともロマンチックですね。
子供が出来ないから離縁とは。「国の為なんだ!」
彼女に生涯手紙をよく書いていたということが伝わってきました。
いいとこもあれば首をかしげるとこも。
本来のナポレオンを出しつつも違ったきり口を見せたい雰囲気は伝わった
実際カリスマをみせる場面はなぞの感動すらあった
個人的には初見の登場人物の誰これ感で理解が遅れたりする場面がたびたびあったのが気になる点
あと4DXで見る意味はなかった
壮大なスケールの歴史スペクタクル
93席シアターを独占鑑賞。フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトの生涯を壮大なスケールで描いた歴史スペクタクル。ナポレオンの心の支えとなっていた妻ジョセフィーヌの存在の大きさを上手く描いていて、誰もが共感するようストーリーも面白い。
スクリーンに映し出される戦闘シーンは圧倒的な迫力があり、スクリーンこそ観る価値がある。夫婦役を演じたホアキン・フェニックスとバネッサ・カービーの演技も実に素晴らしく二人の魅力に引き込まれる。
2023-196
印象は残らなかった
映画そのものは、特に印象は残らなかった
ただナポレオンについての映画で、製作費は高くかかっただろうな、という事ぐらいでした
印象に残らなかったのは、音楽が物足らなかったからかもしれません
良い映画には、映画音楽と言われる印象に残る曲があるのに、それが無かった
残念です でも、ナポレオンとジョゼフィーヌについて、もっと知りたくなりました
予告負けしてる印象
神か悪魔...という重厚な予告に心踊らせて見に行ったのですが拍子抜けしてしまいました。
そもそも神や悪魔といった印象は周りから与えられる呼称であることが大前提でそういったプロモーションを打つ以上周りから見たナポレオンと本人視点での乖離をもっと描いてほしかったなという残念な気分になります。
制作陣としてはナポレオンも唯一人の人であったと結論付けたいだけの映画なんだなという感想に終止してしまいますね。
ディスり愛
愛しているのかと思うと突然ディスり合いから喧嘩が始まるナポちゃんとジョセフィーヌ。
なんだかんだ愛しつつも子に恵まれないために結局は国家繁栄の妨げになると離婚せざるを得なくなった二人、切ないです。
冒頭の狂気の中のアントワネットの断頭シーン(楽しそうな歌が挿入されるのも良)やロベルピエールの退場、もちろん戦いのシーンは見応えありました。
日本はどういう訳かフランス革命の研究について世界でもかなり熱を入れてやっていると30年近く前に高校の世界史の先生が言ってましたが、鑑賞前にざっくりフランス革命の流れを予習しておくと良いと思います(そこんところ映画は結構端折っていて「ん?」ってなる事が多いですけど)。
全294件中、121~140件目を表示