劇場公開日 2023年12月1日

ナポレオンのレビュー・感想・評価

全290件中、101~120件目を表示

4.0長いけど見応えがあった

2023年12月10日
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鑑賞方法:映画館

自分のナポレオンへの興味は私生活だったので、(全て史実かどうかは別として)ジェゼフィーヌとの関係性が少し垣間見れたので大変面白く観れた。

ジョゼフィーヌは当時軍のトップだったナポレオンに対しても決して畏れず、関心も薄く、むしろ下に見ており(高身長なので物理的にも)、強気で毅然とした態度を取り続け、 浮気がバレ屈服したかと思ったら再度貴方には自分が必要だろとしっかりとマウントを取る。
2人の子持ちで(実際は)6才も年上の浮気性だが、マザコンの?ナポレオンにとっては相当魅力的な女性に映ったのだろう。

ナポレオンはセントヘレナ島へ幽閉後に数年で胃癌で亡くなったとされているが、いまだに暗殺説があるのでその辺りにも少し踏み込んで見せてくれても良かったのではと思った。

セントヘレナでも常にあの格好でいたようだが、皇帝としてのプライドを忘れなかったのだろう。

余談だが、あの帽子を見るとどうしても早野凡平さんを思いしてしまうのは世代だからだろうか。本当に余談でしたー。

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カツベン二郎

4.0よう分からん

2023年12月10日
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鑑賞方法:映画館

166本目。
長いから、機会があればと思ってたけど、結構早々に観る機会が。
正直、掴み所がない、夫婦含めてと言った感じで、権力者の持つ、残虐さ、非道さがあるのかと思ったけど、そんな感じもなく。
善人でも、悪人にも感じられない。
奥さんの事、本当に愛してるのかなとの疑問、まあ泣く位だから、そうなんだろうけど、よう分からん。
でも、何だかんだで見応えだけは、十分にあり過ぎる。

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ひで

3.5Apple TVで4時間の完全版が観れるか⁉️

2023年12月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

「オデッセイ」や「ゲティ家の身代金」でリドリー・スコット監督はその力量を使い果たしたのではないか⁉️最近の作品を観てそう思わされることが多い‼️今回の「ナポレオン」も18世紀後半から19世紀初めの世界観や美術はホント素晴らしいと思う‼️さすがリドリー・スコット監督、実は「エイリアン」や「ブレードランナー」、「ブラック・レイン」といった傑作群の中で際立ってたのはその世界観なんですよね‼️もちろんストーリーも素晴らしいという前提ですが‼️冒頭のマリー・アントワネットのギロチンシーンは衝撃的‼️馴染みのある人物なだけに‼️今回のホアキン・フェニックスのナポレオン‼️キャッチコピーは「英雄か悪魔か」‼️ただナポレオンという男のキャラ描写としては、軍人としても英雄としてもイマイチ。悪魔としても、その狂気を観ている我々に実感させるには至っていない‼️ホアキン頑張ってはいるんですが。ジョセフィーヌ役バネッサ・カービーとの愛憎劇も、それぞれ相手に対する愛情や独占欲というものが伝わらず、イマイチ二人の本当の気持ちがストレートに伝わりにくいし、分からない‼️ただ戦闘シーンは見事で、特に終盤のワーテルローの戦いは凄まじい迫力でした‼️大砲で兵が吹っ飛ぶシーンはあまり観たことがない‼️フランスが降伏してあっさり終了したのは拍子抜けでしたが・・・。

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活動写真愛好家

4.0予習して脳内補完してください

2023年12月9日
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鑑賞方法:映画館

興奮

ナポレオン本人ないし、この辺のヨーロッパ史に詳しくなければ、事前にwikiかYouTubeの解説動画あたりでサクッと予習して鑑賞に臨むのが必須でしょう。

フランス革命からセントヘレナ流島までを2時間半で駆け抜けるんで「皆さんもうよくご存知でしょう」とばかり説明的シーンなしにどんどん話が進みます。年末にやる大河ドラマのダイジェスト版をさらに煮詰めて濃縮したようなもんです。

H.フェニックスはナポレオンのイメージ通りですが、いかんせん、おっさんくさい。若くして皇帝まで成り上がった男ですからもっと若くてギラギラした役者が良かったかな。

絵はどこもカッコよくて、戦闘シーンはたっぷり予算かけて撮ってるんでスケールと迫力は文句なしです。配信じゃあの音と迫力はあじわえないんで、劇場で、かつ、できるだけ大きいスクリーンで観る作品です。

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ばとー

3.5英国版ナポレオン

2023年12月9日
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海外レビューでは英語(アメリカ南部の強いアクセント)を喋るナポレオン、史実と違う、こんなのナポレオンじゃない、反フランス的だ、と酷評の嵐。

リドリー・スコット監督は「そんなの知るか!」と切り捨てていて、御年86歳になる英国映画界の巨匠は相変わらずで安心しました。

本作は序盤のトゥーロン攻防戦で、ナポレオンが勇ましく騎乗しさぁ出陣だ!というところで敵の砲弾が馬に直撃し出鼻を挫かれる。まさに絵画のようにカッコいいナポレオンの姿が観られるかと思った瞬間の裏切りは、「この映画ではカッコいいナポレオンなんて描かないぜ」という監督の宣言を表しているかのよう。

貴族階級でも何でもない軍人ナポレオンが皇帝になりヨーロッパ全土を統一しようという過程を描く本作は、
偶然なのか商人の身分から天下統一を果たすに至る羽柴秀吉(豊臣秀吉)を描いた北野武監督「首」にも通じるところがあると感じている。

両監督の歴史や人間に対するスタンスも共通するものがあると思っている、人間なんて所詮こんなもん、歴史なんて幾らでも誇張され改変され、史実に忠実かなんてどうでもいい、このドライで冷徹な視点が私は大好きで、国内最高峰の映像を撮ることが出来るスタッフ(軍隊)を従える両者はまさにナポレオン、豊臣秀吉のようだ。

映画「ナポレオン」は本国フランスでの映画化やミュージカル、ワーテルローでの闘いを描いたセルゲイ・ボンダルチュクによる「ワーテルロー」などがあるが、ハリウッド映画の決定版としてはスタンリー・キューブリックが脚本まで書いていた幻の「ナポレオン」(のちに「バリー・リンドン」として映画化する」があるがこれは現在スティーブン・スピルバーグによるミニドラマシリーズが企画されているとのこと。

本作はその絵画的な構図と、突き放した人間描写などキューブリック版「ナポレオン(バリー・リンドン)」からの影響も多く見られるが、ジョゼフィーヌとの愛憎劇という描き方がメインとなっている。

ジョゼフィーヌの愛を勝ち取るために皇帝に登り詰めるが、愛は得られない。後半は立場が逆転しジョゼフィーヌの方がナポレオンへ依存していくが、ナポレオンは離れていく。リドリー・スコット監督による愛のすれ違い映画だ。

本作で描かれるナポレオンは「最後の決闘裁判」で描かれた滑稽な男達の姿そのものであり、ナポレオンは自らの権威を象徴する冠・帽子を絶対に手離さない。

ワーテルローの闘いでそんな彼の"男"の象徴である帽子にポッカリと穴が開く描写など、敗北の表現が皮肉たっぷりで好きだ。

アカデミー衣装デザイン賞の受賞はほぼ確実か。戴冠式の絵画的な表現と豪華な衣装の数々は圧巻だった。

ただし、今のリドリー・スコット監督に愛憎劇は少し退屈かな。終始眠そうな顔をしているホアキン・フェニックス(実際に居眠り描写あるし笑)を観ているとこっちまで眠くなっている。

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ヘルスポーン

3.0うーん・・ 「グラディエイター」以降・・期待しては裏切られてきた感...

2023年12月8日
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鑑賞方法:映画館

うーん・・
「グラディエイター」以降・・期待しては裏切られてきた感じのリドリー・スコット・・。今回も・・うーん。
ナポレオンというモチーフが、「辞書には不可能はない」程度の知識しかなく・・まぁ、言ってみれば、織田信長の物語をフランス人が観る・・みたいな感じでしょうか。
映像は相変わらずリドリースコットしてて、すごいなぁ・・絵画そのままだったり、グラディエーターぽい戦場のリアリティ・・なのですが。ナポレオンさんに、感情移入ができないので・・ちょっと退屈でもありました・・。フランスの歴史を専攻した女性以外とはデートで観ない方がいいでしょうね・・。
しかし、ヨーロッパというのはこういう争いの歴史を繰り返して今があるのでしょうね・・EUの問題やら・・プーチン vs NATOなんて、我々が預かり知らぬずっと根深い因縁もあるのでしょうね。
ホアキン・フェニックスすごいなぁ。見事にナポレオンを演じてますが・・こういう、精神的に危うい役ばかりで、実生活は大丈夫なのかな? などと思ってしまう。
ジョセフィーヌ♪

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J417

4.0ナポレオンという人物

2023年12月8日
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映画を観て、Rスコットはそもそもヴィジュアル系の監督でもあったのだ、と認識をあらたにした。

彼の名を一躍有名にしたのは、初期作デュエリスト決闘者。
カンヌで新人賞を受賞しその後エイリアン、ブレードランナー、など世界でも名を馳せる作品を撮り続ける。
もともとは広告メディアCF畑出身。デビッドフィンチャーも確かそうだ。

ブラックレイン、テルマ&ルイーズ、グラディエーター、などなど数々の作品を創り続けてきた。作品は万人受けするものもあれば、賛否を巻き起こすものも多く。低迷する時代もあれ、御歳86歳。映像作家としての地位はゆるぎない。
今作もまた賛否両論。

ナポレオン、世界史でも言及される、多くの人は一度は耳にする有名人。
しかし、フランス革命後に世に出て皇帝にまでのぼりつめた人物、程度にしか認識はなかった。
今作、史実をベースにしながらのフィクション部分も多いときく。
マリーアントワネットはギロチンで処刑される前は、髪の毛を刈られていた。エジプト遠征時ピラミッドに大砲は打ち込んでいない、などなど…
リドリースコットは、はなから気にはしていない。

ヴィジュアル派だったと特に感じたのは、絵画的な画面構成。ナポレオンやその戦いは多くの絵画が残されているが、映像はまさにその画の再現を観ているよう。

圧倒的物量と、人間の数、10台を越えるカメラを使い撮影したといわれる戦闘シーン。VFXを駆使しつつ描かれる17世紀、18世紀の戦場。馬が駆け抜け、銃、剣、大砲の音が鳴り響く。トゥーロン包囲戦、アウステルリッツ攻防、ロシア遠征、ワーテルローの戦い…圧倒的なスケールだ。御大スコットならではの迫力。今、ここまで壮大なスケールでの戦争を描ける監督は少ない。

人物描写においては、ナポレオンを偉人として描こうとはしておらず。のちに離婚することになる妻ジョゼフィーヌとの愛憎半ばする関係にも光を当て、戦争に明け暮れた英雄もまた、人間そのものでもあった、と描写する。
演じるのはホアキンフェニックス、ジョゼフィーヌはヴァネッサカービー両人共に名演をみせる。
彼、彼女らは、決して幸福な人生を歩んだとは思えない。
ジョゼフィーヌにしても、奔放な人生を謳歌したようにみえて物語からは哀しさ、切なさが滲み出る。

今作、2時間40分弱と十分長いが、4時間ほどもあるディレクターズカット版もあるときく。
あえていうなら、ナポレオンの闘争の半生をダイジェストのように見せている感があるところか。
戦場シーンもダイナミックながら、次の闘い、また次の闘い…とスピーディに流れていく。
人物描写にしても、少し深みは甘いかな…

ナポレオンの半生ともなると、2時間半では幾分駆け足気味になってしまうか…

しかしながら、私は今作、肯定する。
Sキューブリックも、ナポレオンを映像化したいと思いながらできなかった。
86歳リドリースコットが映像化した。敬意を表する。

今、観るべき映画の一本ではないだろうか。

今作もAppleが出資している。時代を感じる…

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たま

4.0学校の「世界史」だけじゃ判らない

2023年12月8日
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英雄然とした人物だと思っていたけど、心は弱かったのだろう。ジョゼフィーヌと離縁しなかったら、どれだけ戦場で輝かしい功績を残せただろう。
子宝に恵まれなかったことが、彼の人生を大きく狂わせてしまった。

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ちゃ坊主

4.5ナポレオンは功績があるから歴史に残る

2023年12月8日
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CGやAI全盛の時代、この映像を見れて幸せ。
不細工でも、リアルな人の動きの方が美しいしかっこいい。教科書じゃわからない戦争の現実がわかる。
これは映画の醍醐味、IMAXで見ました。

基本、映画の内容は納得なのだが、ナポレオンはもっと華があったのでは?
陽の部分があれば、映画のテーマである、陰と愛と性が浮立つと思う。
リドリーとホアキンでは難しいかもですが。

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morihide

3.0業深し。

2023年12月8日
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悲しい

知的

冒頭、マリー・アントワネットのギロチンから幕を開ける。熱狂的に迎える群衆たちの姿、議会に突っ込んでいった彼の国の数年前の出来事を思い出す。

ナポレオンも目的のためには冷酷な手段を選択する。政府に背かんとする勢力が限度を超えたとき、権力者はその市民を力でもって排斥する。お隣の大国がここ数十年にわたり得意とするところだ。

モスクワまで進軍し、何も得ることもないまま失脚の憂き目にあうナポレオン。ロシアという大国は、内部の権力闘争で施政者が変わることはあっても、他国が力でもってして制することはできないのだな、と改めて思う。2023年12月の今の状況を眺めるにつけ、絶望的な気持ちになるが、気持ちだけで現実は変わらない。現実を踏まえて、関係国は何らかの妥協をせざるを得ないのだろう。そのXデーがいつになるのか、見通すことは全くできないけれど。

ナポレオンのみの影響ではないが当時の王室中、現在も力を保っているのはイギリス位か。栄枯盛衰を感じるな。

帰宅後、セント・ヘレナ島を地図でチェックしてみた。本当に辺鄙なところにあるのだな。生きながらえることができただけ、無数の屍たちよりマシなのか。
この時代でも、歩兵は捨て駒でしかなく、数字でのみ語られる存在。そして、大なり小なり争ってしまう、人間の本質は変わらないな、と諦観をもって鑑賞を終えた。

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Nori

3.0長いけど観て損はない

2023年12月8日
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世界史初心者でもわかりやすい展開、時系列に物語は進むので、理解しやすいと思います。
ただナポレオンという人物の画き方が少し物足りなく感じます。
多くの犠牲者を出し、国益を損なうような行為をしでかしてなお、国民に指示されるカリスマ性を表現しきれていません。
マリー・アントワネットが首ちょんぱ、なら彼も同じでもいいと思うんだけど島流しで済んでしまう彼の魅力、天使のような悪魔の表現方法はもっと他になかったのでしょうか?
余計なことかもしれないがリドリー・スコットはセックスシーンを撮るのはいつもながら下手くそ

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ちゆう

3.0結末知ってるからか、どうにも悲壮感がある

2023年12月8日
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興奮

良いところ
戦争シーン

?なところ
二十代半ばの割に老けてない?
ラストシーンが平坦

かの偉人も、人間としては泣きも笑いもする平凡な1人でしかない、とかもう逆に意外でもなんともない。そういうのばっかりだからいっそ振り切ってエンタメとハプリックイメージに振った作品の方が良かった気がする。

トゥローンの戦いって25歳くらいのはずだけど、いや、フランス人の老け方をよく知ってるわけではないけど、この後の年月を経ても顔つきが大して変わらんのは時代の変遷を、感じられなかった。あと、バリバリのフランスなのに英語で話してる。それはまあ仕方ないとしても書き文字まで英語なのはなあ。なんかほんと仕方ないとはいえ、やっぱり違和感が残る。

戦争シーンは派手ではあるけどやっぱり単純に人数が足りない。エキストラがかなり居るのはわかるけど、それでも数万同士の戦闘には見えなかった。

それにしても改めて見ると常にフランスは敵視されてるな。それでも勝ち続けないといかんか?というとそうでもなかったり負けてもフランスは存続してるし、どうにも当時の中世世界観はよくわからん。

夫婦の営みについてはストーリーとして必要なのはわかるがシーンとしては必要なかったような。

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木花咲耶

3.0期待度△鑑賞後の満足度△ 冗長なだけの大作。ワーテルローの戦いのシーンだけ往年の切れが少し見えたけど。リドリー・スコットは何を描きたかったんでしょうね。

2023年12月8日
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①実はフランス人ではなかったナポレオン(イタリア人でした)。
現代はフランス国籍のある人は人種・宗教に関係なく全てフランス人なんですって。さすがフランス革命・市民革命の国。
日本人の定義も日本国籍をもっている人全部にしたら良いのに。
すごくフランス人になりたかったナポレオンだから、現代のフランスの民法の元になっているフランス民法典(又の名をナポレオン法典)はその願望も反映しているのかも。
今年の9月末から10月頭にかけてパリに行った時に、現地の人が“フランスの英雄でありながらナポレオンを描いた映画はフランス以外の外国映画(フランスから見てということです)が多くて不思議”と言っていたけど何ででしょうね。

現代のフランス人はナポレオンに複雑な感情を抱いているのか、彼の全生涯を描くのは無理だから彼の生涯のどの時点に焦点を当てるのか、難しいのかも。お墓はパリのど真中にデンとありますけど。

②毀誉褒貶が多くても後世(近代的ヨーロッパ経由で世界にも)に多大な影響を与えた軍人・政治家ですが、あまりその面は強調して描かれない。
もう少し軍人・指揮官としての優秀さが描かれていれば、100日天下の時に元部下がナポレオンに従ったエピソートももっと説得力があったと思うけど。それでもホアキン・フェニックスはその場面は見どころのある演技だったとは思う。

③ナポレオンの生涯をよく知っている人か、フランスの近代史、ヨーロッパ(ロシア含む)の近代史をよく知っている人でなければ同盟・敵対関係、時間軸がよく分からなかったのではないかと思う。それでも映画として魅せる質の高さがあれば良いがそれもなし。

かといってナポレオン像の新解釈とかナポレオンの内面を描くのに特化しているかと言えば、ホアキン・フェニックスをもってしてもナポレオンという人間の内面(フィクションであったとしても)が良く描かれているとも思えない。

④ルパート・エべレット、久々にダンディーで男らしい役。

⑤冒頭、マリー・アントワネットのギロチンでの斬首シーンには「フランス版『首』になるのか?」と思ったが、ならなかった…

⑥ルーブル美術館で有名なナポレオンの戴冠式の絵を観たが、本作での描写はかなり違っている。
カトリックの国でああいうことをするのは大変な事だったと思うのだが、本作では拍子抜けするくらいアッサリと描かれている。
イギリス人監督の良さでもあり悪さでもあるのだろう。

⑦ABBAのヨーロッパで広く知られるようになった最初の大ヒット曲が“Waterloo (ワーテルロー)”(皮肉にも『オデッセイ』で流れる)だったのでも分かるように、ワーテルローの戦いはヨーロッパの人にとって天下分け目の戦いくらい認知されているんでしょうね。

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もーさん

3.0英雄である前に、人であれ

2023年12月8日
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 自由、平等、博愛という名の暴力を駆使、大陸の覇者として、歴史に刻まれるナポレオン。その気になれば、完全無欠のヒーローにできたはず。でもそう描かなかったのは、リドスコおじさんの意地の悪さと云うか、優しさと云うか…。
 私、良く知らないですけど、戦場の空気を読むのが、天才的なヒトだったようですね。歩がいくら取られても、飛車が使えるタイミングまで、平然と消耗させるあの冷静さは、凡人にはちょっと…。ただ歳を経るにつれ、自分の才能に過信するあまり…。
 戦闘シーンは、圧巻の一言。でも、爽快感が何処にもない。むしろ悲壮感に覆い尽くされている。どう考えても、現在も続く、あの凍てつく大地を見ている気分に…。戦争に正義なんてない。あるのはただ、ヒトの死のみ。
 エンディング、戦の天才として1人、ナポレオンが後世に名を遺す代償としてカウントされた、あの数字。あれこそ、私達が覚えておく数字。と云うか、あの数字こそ、リドスコおじさんが本当に見せたかったものなのかも。(そして、あの数字のカウントは、未だに止まらないという現実…。)
 そんなボナパルトおじさん、奥さん大好き。奥さんには、頭が上がらない。奥さんの前では、単なる変態オヤジ。そういう二面性って、誰もがあるので、あ、この人も、実は変態なんだって分かると、ちょっとヒトらしさを感じて安心できますね。時の為政者の中には、笑って后を斬首した者もいるそうです。それを思えば、ボナパルトおじさんは、愛すべきスケベ親父ですよね。きっとリドスコおじさん、歴史上の偉いヒトも、実はスケベ親父…ではなくて、人間らしさがあるんだよって、伝えたかったのかな。

 英雄である前に、人であれ。

 追記
「あげまん」
 リドスコおじさんの映画は、どんな苦境も、強靭な意志で立ち向かう女性がよく登場します。きっとリドスコおじさんの理想像なのでしょう。そんな、あげまんの嫁と離縁したとたん、さげちんになったボナパルトおじさん。
 この映画観て、反省してね。

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機動戦士・チャングム

5.0あー白人が凶暴だといいたい

2023年12月8日
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映画ね、ノンノンノンノン(-ε-〃)b゙ チッチッチッ

凶暴なのは白人じゃなくて「男」ね。でもね本能だから仕方ないのよ( ̄▽ ̄;)だって私たち、「動物」だから。
あーついてる

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ミスター

3.0ナポレオンと言えば言わずと知れた英雄ですが、この映画ではあまり魅力...

2023年12月8日
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ナポレオンと言えば言わずと知れた英雄ですが、この映画ではあまり魅力的に描いていません。
何度か寝落ちしてしまって評価が難しいです💦

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やまぼうし

4.0孤独な英雄

2023年12月8日
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悲しい

怖い

知的

フランスの英雄、軍人としてのナポレオンは勇敢で頼もしく将軍としての資質はバツグンであった。
フランス革命で一揆に名を轟かせた彼ではあるが闘魂の内面は孤独であり非凡な面を覗かせていた。
終盤には多くの戦死者を出しても突き進むナポレオンに独裁者を感じた。
妻となり優雅な生活を送るジョゼフィーヌだったが、2人の心は満たされない孤独な関係が残虐な戦いや私生活を滲みでいたと思う。
壮大な戦争シーンをはじめ映像美がとても良かったと思う。

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倭

4.0英雄でも悪魔でもなく

2023年12月8日
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2023年劇場鑑賞293本目。
英雄の孤独や苦悩を描く作品かと思っていたのですが、あれ?この人アホなのか?と思わせられる怪作。エジプトあたりは特にひどかったですね。奥さんへの執着もすごかったです。「首」の秀吉の描き方を彷彿とさせられました。

結構長めの作品ですが時がポーンと飛ぶ印象。

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ガゾーサ

3.0気弱な悪魔

2023年12月7日
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単純

興奮

寝られる

違う、そうじゃない。予告から想像していた、緊張感たっぷりの18世紀はどこに。ナポレオンのイメージを大きく覆すというのは面白い試みだけど、誰のために作られた映画なのか些か理解できない。史実に基づいているか否かといった深い考察は知識不足が故に出来ないけれども、確実に言えるのは自分が見たかったものでは無い。

ホアキン・フェニックスとバネッサ・カービーは、またもやアカデミー賞にノミネート、はたまた受賞するのではないだろうか。演じているとは到底思えない、繊細で絶妙な感情の起伏。どの作品でもそうだけど、本作においても2人に魅せられた。ホアキンは「JOKER2」で、バネッサは「Mission: Impossible Dead Reckoning Part Two 」という超大作が控えているため、今後もめちゃくちゃ楽しみ。にしても本作のバネッサは、より一層色気がすごかった(語彙力)。

まだまだお盛んなリドリー・スコットによる演出も、やはり自分の映画癖にぶち刺さる。毎度毎度、性描写が激しいこと。そういったディープなところも隠すことなく堂々と描くから、リアリティのある作品に仕上がるんだろうね。歴史物の演出で、彼の腕に立ち向かえるものは誰一人としていない。正直、「最後の決闘裁判」のようなカタルシスがあり、ドラマティックな展開を目にすることが出来なかったのは残念だったけど、前半はかなりワクワクさせてくれた。

本作はこれまでのイメージの裏を返すような設定、それだけが斬新で目新しく、その他の意外性は全くない。ただ淡々とナポレオンの冷酷さと情けなさを描いている。しかもその上2時間半を超える長尺であるため、後半は同じような展開が続きかなり睡魔に襲われる。ハッキリ言って退屈。映像にこだわりは感じるけど、迫力は感じられない。IMAXで見ているというのに、あまり心が踊らないんだよね。音楽が微妙であることも致命的な欠点かも。

なんかこう、もっとあるやろ。
せっかく素晴らしい俳優を使い、大金かけて大きなセットを用意し、最高な環境での撮影ができたというのに、色々と不満点が多い。全体を通してみればそれほど悪くないんだけど、どうも好きになれない。やっぱりカッコイイナポレオンを求めていたのかな。戦場でのヒリつきがいまひとつでした。

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サプライズ

4.5人間ナポレオン

2023年12月7日
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興奮

知的

“世界の英雄”で思い浮かぶ人の投票をしたら、1位になりそうなナポレオン。でも、そのイメージだけで実は良く知らない俺だが、リドリー・スコット監督とホアキン・フェニックス主演というだけで、観賞動機としては十分だった。

【物語】
1789年、フランス革命が起こり、絶対王政が崩壊し、王妃マリーアントワネットは公開処刑される。 しかし、その後もフランスの政情は混乱していた。そんな中、軍人ナポレオン(ホアキン・フェニックス)はトゥーロンで反革命軍・イギリス艦隊を撃破する。軍の中で確固たる地位を築いたナポレオンはその後も戦果を上げ続ける。

しかし、最愛の妻ジョセフィーヌとの関係は埋めきれない溝が・・・

【感想】
世界史に疎い、というか全くもって無知な俺の中で、フランス革命、マリーアントワネット、ナポレオンという3枚のカードが初めて繋がった。こういう流れだったのかと、大変勉強になりました! 恥ずかしながら(笑)

ナポレオンと言う希代の英雄と激動の時代の歴史の重みを存分に感じ取ることができた。それだけで満足できた。紛れもない大作。

ただし、本作は英雄ナポレオンを描いているわけではなく、人間ナポレオンを描いている。武人として稀有な才能を持つ一方で、妻ジョセフィーヌに対する満たされない思いは、我々凡人とさして変わらない。親近感さえ感じる。

頂点まで登りつめる姿から頂点から転がり落ちる様まで描かれ、観賞後は英雄の気高さというより、むしろ一人の男の悲哀さえ感じる。

エンドロールで紹介される英雄の影で戦いの犠牲になった名も無き人達の数には驚いた。

ヨーロッパの国々を教科書でしか知らなかった高校時代には世界史に興味を持てなかったのだが、フランス初めヨーロッパ諸国の宮殿や教会などをそれなりに見る機会を持った後に向こうの“大河ドラマ”を観ると、嫌いだった世界史も俄然興味が湧いて来た。

世界史が好きな人はもちろん楽しめるだろうし、好きに慣れない人には興味をもつきっかけにもなるかも知れない。

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泣き虫オヤジ