アントニオ猪木をさがしてのレビュー・感想・評価
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これでは猪木さんをさがせない
かなりレベルの低いドキュメンタリー映画だ。
製作時に棚橋弘至が監督に「猪木さんを知らない世代にも伝わるような作品にして欲しい」とリクエストしたとの事だが、残念ながらそれは果たされてはいない。いや、知っている世代にも何も響かない内容だった。これって猪木さんを知らない人が作ってるのか?と思わずにはいられない程だ。
猪木初心者を考慮に入れるのであれば、やはり名試合のシーンや数々の名言を語るシーンをもっと盛り込むべきだったのではなかろうか。それこそが猪木さんの凄さを知ってもらえる一番分かりやすい方法ではないだろうか。
例えば「道」の朗読シーンは入れるべきだったし、お馴染みの「1.2.3.ダー!」「元気があれば何でも出来る!」すらも無いのは疑問しかない。
これは何十回と聞いてきたオールドファンでさえ改めて聞きたかった見たかったのではないだろうか。
試合シーンのみならず試合以外のシーンも含め莫大な量の映像アーカイブは存在しているわけで、このコンテンツの弱さにはガッカリだった。
インタビューを受ける人も神田伯山よりも、長州力、坂口征二、佐山聡、小川直也、古舘伊知郎等、猪木さんの近しい方々のコメントが聞きたかった。こうしたあたりも違和感しかない。
なぜ入れたのかわからないドラマシーンは、こっちはこっちでクオリティの低さが目立ってしまってかなりのノイズになっていたのも残念だ。
安田顕の演技はうまいとか、各時代の街並みの再現具合は良かったりもしたのだが、例えば80年代編のチャンネル争いにて「ワールドプロレスリング」vs「金八先生」(もしくは「太陽にほえろ」)のはずが、結果的にドラマではなくバラエティ番組を見ている事になってしまっていたり、続く90年代編は見るにたえない青春もので、名言「馬鹿になれ」が「雑」に扱われてしまうしまつ。さらに2000年代編のどう見てもAVには見えないVHSを「お宝AVだぁ〜」と喜ぶ後藤にも本当に酷すぎるなと。
とにかく挙げたらキリがない程のダメな部分が多い本作だが、個人的に最も弱いなぁと思ったのが、猪木さんの挫折の部分をしっかり伝えていない部分も原因かと思った。そこの伝え方が弱いためにいかに猪木さんが逆境から這い上がったかが今ひとつ響いてこない。ゆえに猪木さんがいかに凄い人だったのかが前に出て来ないのである。
ドキュメンタリーは真実を忠実に語るべきものであると思うが、そうした部分が著しく足りなかったのが本作を駄作たらしめてる要因に他ならない。
本作で唯一伝わってきたのは現在の新日本プロレスのトップレスラーであるオカダカズチカの猪木さんともっと話をしたかったという切ないエピソードのみだった。
今後も猪木さんのドキュメンタリー映画や、はたまた伝記映画が作られるかもだが、今作のようにはならないよう、猪木さんに敬意を表した内容のものが作られていく事を心から願いたい。
その為には焦らずじっくりと丁寧に作品を作って欲しいものだ。今作は一周忌に間に合わせようと焦ってこんなチープな内容になってしまったのではと思わずにはいられない。
最映画映画
永久に観てられるが、
一つの映画として良かった
2023年劇場鑑賞231本目。
アントニオ猪木についてのドキュメンタリー。現在プロレスは全く見ませんが、子供の頃は猪木とハルク・ホーガンの試合が好きで日曜の昼によく観ていました。
記録映像をつぎはぎした退屈な試合のダイジェストではなく(ファンはそれを期待していたのかもしれませんが)、猪木に何が起こったのかを描くわけでもなく(日本プロレスを解雇、除名処分を受けたってサラッと流したけどなんでそんなことになったんだよ!)、猪木ではなく猪木が好きだった人の人生のドラマが挿入されたり、試合の映像ではなく講談で語られたり、まぁ変な映画でした。
この映画で描きたかったのはアントニオ猪木ではなく、アントニオ猪木が遺したものを描きたかったのだと思います。だから出てくる人全員が「猪木さんはすごかった、神のような人だ、あんな人もう出てこない」という感じで崇拝している人ばかりでなく、「猪木さん正直よく知らないですし、棚橋さんの方が俺すげぇと思ってます」なんてコメントが許されているのがこの映画のすごいところだと思いました。
最後はホロッと泣いてしまったので満点つけておきます。
なんだこれは
猪木があまりにも出てこない。
試合の場面がやっと出てテンションが上がると、すぐに場面がインタビューとかドラマに切り替わる。
冒頭の猪木のガウンの後ろ姿で涙がこぼれた。しかし、最大の盛り上がりはそこまで。
ドラマパート、本当にいらない。寝た。
棚橋やオカダはいいけど、猪木を知らない若いプロレスラーがなんでインタビュー受けてんのか。長州とかなんでいないんだ?
試合している猪木を映画館の大画面で見たかったんだよ!
この映画は猪木のドキュメンタリーじゃなかったのか!?
猪木を知らない人が作ったとしか思えない。
知っていたとしてもファンではない人だろう。
まるで猪木を知らない人が猪木をテーマにして小学校の自由研究で作った映画だと思った。
熱いものを感じられない。本当にガッカリした。猪木の試合を家で見てたほうがましだった。
ぞれぞれの人々から見た「俺のアントニオ猪木」とは?
猪木の生涯を振り返るのには24時間あっても足りないであろうから2時...
猪木の生涯を振り返るのには24時間あっても足りないであろうから2時間弱じゃ満足出来ないのは承知の上で、正直あまり期待せずに観に行った。
棚橋やオカダ・カズチカが猪木への憧れを語るのは興味深いけど、往年のレスラーは藤波と藤原だけ、原悦生の話は面白かったけど他のファンの話はそんなに要らないなあという感じ。おまけによくわからんドラマパートがあって何を見せられてんのかと思ったり。
ただところどころに挟まれる猪木の映像・スチールをみてるとやっぱり胸が熱くなるね。なんならナレーション(福山雅治)もなくていいのでコラージュでいいからそれだけ流してくれても良かったのに。
入場特典の新日本プロレス旗揚げ興行のポスターを模したステッカー欲しければ早めに行った方が良いでしょう。
アントニオ猪木の登場シーンを探そう
昭和テイストの三文芝居が、3本。猪木のブラジル時代を知っているおじいさんの昔話など、ほとんどの時間は退屈。
ところが、アントニオ猪木が登場する映像になると、たちまちアドレナリンが放出され、自分の闘魂が湧き上がる。
プロレスはスポーツではない。そんなことは、小学生の時に薄々わかっていた。ロープに投げられたら、相手の技を受けなければ、エンターテイメントにならない。毎日のように巡業をするから、毎試合、本気でやれば、ケガをする。
それでも、年に何試合かは奇跡のような死闘がある。その次の日は、プロレス好きの友達と、どれだけすごい試合だったのかを熱く語り合った。こうして、全国各地で、生きた伝説が語り継がれていく。
古舘も登場しないし、往年のレスラーは藤原と藤波だけ。構成もなっていないし、作品としては、ダメダメでございます。
ドラマで眠くなる
迷わず観ろよ、観れば分かるさ
公開初日に鑑賞。アントニオ猪木に多大な影響を受けた人々が語るドキュメンタリー。ドキュメンタリーに加えて3つの短編ドラマもあり中々面白い構成となっている。
猪木ファンなら見逃せないですし、ファンで無くても十分楽しめて熱くなります。福山雅治との意外なつながりにも驚きました。
アントニオ猪木は人々に生きる勇気を与えてくれる偉人であり、アントニオ猪木の偉大さを改めて実感しました。
2023-155
猪木信者としては必見の1本ですが
燃える闘魂がこの世を去り
早いもので1年になりました
アントニオ猪木という不世出のレスラーの足跡と魂に触れるする作品でした
闘いとは、目の前にある相手だけではなく
プロレスに対する偏見と揶揄
言わば世間と闘うと
これをリングで体現したアントニオ猪木
猪木の闘いは、世間との闘い
この姿を見るために
ずっとプロレスファンだったのだと気がつかされました
ただし内容には、手放しで誉めれるようなものではないですね
ドラマパートは頓珍漢だし
話の掘り下げが下手な印象を受けた
例えば、人間猪木寛至にフォーカスするとか
アントニオ猪木の孤独に焦点を当てるとか
マット界以外の活躍にもっと注目して描くとか
猪木の名言の数々をもっと引き出して、そこを辿っていくとか
やり方は色々あるはず
その辺りの軸がまとまっておらず
何となくカットがCMを意識した編集で
テレビマンが映画を作った感が否めません
猪木が逝去して、すぐ企画されて
製作費もすぐに集まったのでしょう
中身をもっと熟してから制作しても良かった
せっかくいい企画なのに
残念な部分が多すぎます
ガッカリする程の駄作…
馬鹿になれ
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