劇場公開日 2024年5月17日

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「この映画を綺麗事と断じるのはやや心苦しいのだが。」ボブ・マーリー ONE LOVE あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0この映画を綺麗事と断じるのはやや心苦しいのだが。

2024年5月22日
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鑑賞方法:映画館

レゲエを若干でも聴いていたのは70年代の終わりから80年代初めにかけて。この映画とは時期的にはジャスト重なる。
ただその頃は、ジミー・クリフは通俗的で、ボブ・マーリーはサウンドはソウルやR&Bに近い一方で世界観は重く宗教的であるという印象を持っていた。もっとリズム感が強いものがいいなっていうことでインナー・サークルやサード・ワールドをよく聴いた。だから81年にボブ・マーリーが亡くなった時の記憶もあまり残っていない。(映画の前に予習で「エクソダス」と「ライブ75」を聴いてみた。傑作でした。昔の自分はダメダメリスナーだったと反省)
そんな半可通がいうのはおかしいのかもしれないが、この映画は正直、綺麗事な感じは否めなかった。まず、主演のキングズリー・ベン=アディルからして小綺麗過ぎますね。本人の映像が終盤出てくるので比較するとよく分かるがラスタヘアはもっと小汚いしタバコとガンジャで肌と胃腸を痛めつけているからガリガリでうす汚いしね。
ボブことネスタは白人にルーツがありまた銃撃事件よりも早い段階で欧米に活動拠点を移していた。そんな彼にはジャマイカ国内でもかなりの毀誉褒貶があったと聞いているが映画では触れられていない。
またリタ・マーリーはラスタファリズムにおいてはボブのメンターともいうべき存在であるが映画の中でエチオピア皇太子からの指輪を受け取るところでボブを「ヨゼフ」と呼んでいる。これは重要なシーンでありファミリーの中では彼を預言者として神格化する考えがあるということでこれも綺麗事の一つの表れだと思う。
ジギー・マーリーという人はプロデューサーとしてバランス感覚にとても優れた人なのだと思う。ボブを正しく神々しく描く一方で、人間的欠陥(特に女性関係で)も適宜、配して自然に感じられるレベルで無難に映画をまとめている。それはそれで素晴らしいのだがやっぱりもっと生々しい話を観たかったなとは思う。
最後に、日本版ポスターのキャッチコピーについての文句。「一つの愛が世界を変えた」だって。誰の、誰に対する愛が、世界の何を変えたのか、具体的なイメージをもってコピー書いてますか?いい加減な上っ面だけの言葉を並べないように。映画がやや不完全燃焼だったので八つ当たりする私でした。

あんちゃん
あんちゃんさんのコメント
2024年5月23日

何も悪い映画とは一言も言ってない。まあ映画は心穏やかに観た方がいいけどね。

あんちゃん
かなめさんのコメント
2024年5月22日

いい映画だったよ!

かなめ
かなめさんのコメント
2024年5月22日

この世の中生々しく公開できないだろ!
あなたがどう思おうが、素晴らしい映画で今の日本のアイドル達に見せたい作品なのは間違いない!
そもそも2時間足らずの映画でボブを語れることはできないとなぜわからない?
批判ばっかでこの日本ホントつまんないよ!
あなたのような人が記事を書くからどんどんそれに乗せられる人が出てくる!
もっとアイリーになりなさい!
批判をするのはもっとも楽で簡単な方法!
認める事のできない人の意見は人の心に何も届かない

かなめ